
『手の力』
水平線の見える海の手前に、石を積んだ壁があり、その上に城・コップ・薔薇一輪が並置されている。
石壁の上のコップと薔薇一輪、そして小さな城。
大きな城であれば、巨大なコップと巨大な薔薇一輪、それにつれ壁の石はとてつもなく巨大な石になる。
脳裏に刻み込まれたデータの集積、常識という尺度がある。それは決定的といってもよく、それを崩すのは難しく、不可能といってもいいかもしれない。
しかし、『手の力』は無謀にもそれを実現する。絵の中で成せる手の力(描写)は総てを可能にし、虚構を作り上げる。
絵に限らず、精神界では『手の力』は絶大である。
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