
『礼節の教え』
〈礼儀と節度を守る〉とは、出すぎても引っ込みすぎてもいけない適当な程合いの言動を言う。
遥かなる地平線をバックに、岩石と樹木が並び立っている。この光景に『礼節の教え』があるという。
岩石は、古来から存在する地殻の一部である。
樹木は、それに比べれば新参の植物(生物)である。
双方とも《自然》であり、それに対峙するのは更なる新参の《人間》である。
岩石と樹木の関係を問うなら、新・旧であり、無機・有機の関係にある地球の基軸を担うものであり、人は地殻(岩石)の上に立ち、植物(樹木)の光合成により酸素を得て生きている。
自然は人類にとって必要不可欠なものであり、自然なくして人類の存在はない。。
等しく並ぶ岩石と樹木に、等しく恩恵を受けている人類。
大地(岩石)や樹林の山河を破壊することなく、自然への敬意を払う礼儀と守るべき節度をもって暮らしていかなければならない。
自然には、黙して語る大いなる教えがある。
(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)
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