走る老人冬の田螺をどこかで喰ひ
走る老人はソウ・ロウ・ジンと読んで、荘、楼、腎。
冬の田螺はトウ・デン・ラと読んで、塔、殿、螺。
どこかで喰ひ(何処喰)はカ・ショ・サンと読んで、華、所、燦。
☆荘(おごそかな)楼(たかどの)は腎(かなめ)である。
塔は殿(大きく立派な建物)であり、螺(渦巻き状になっていて)華(はなやかな)所であり燦(きらめいている)。
走る老人はソウ・ロウ・ニンと読んで、葬、労、任。
冬の田螺はトウ・デン・ラと読んで、悼、伝、裸。
どこかで喰ひ(何処喰)はカ・ショ・サンと読んで、禍、処、惨。
☆葬(葬式)の労(ほねおり)は任(まかせられた仕事)である。
悼(死の悲しみ)が伝わる裸(むきだし)の禍(わざわい)の処(場所)は惨(いたましい)。
走る老人はソウ・ロウ・ジンと読んで、争、陋、尽。
冬の田螺はトウ・デン・ラと読んで、闘、伝、等。
どこかで喰ひ(何処喰)はカ・ショ・ソンと読んで、禍、諸、損。
☆争いは陋(みにくい)尽(すべてを失くす)闘いである。
伝(流布)等の禍(わざわい)で諸(もろもろ)が損(そこなわれる)。