続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

Ⅲ-3-7 〔無題〕他。

2020-01-09 07:19:32 | 美術ノート

   Ⅲ-3-7〔無題 (鉛の葉桐)〕
   Ⅲ-3-6〔無題(銅葉 霧)〕
   Ⅲ-3-2〔無題(銅葉 ゆりの葉)〕
   Ⅲ-3-5〔無題(銅葉 栃ノ木)〕
   Ⅲ-3-4〔無題(銅葉 朴葉)〕

 葬列…飛んで落ちゆく葉の数多。
 名付けられず朽ちていく、時に踏まれて…哀れで淋しい定めである。しかし誰もなんとも思わないのは自然の理であり、そういうものだからである。

 清明な空気をふるわせて生きているがごときのその生命の終わりを告げる。実に静謐で抗うことなき命の終末。

 〔落葉松の方陣は〕

 落葉松の方陣は
 せいせい水を吸いあげて
 (略)
 一匹ごとに伝記を書くかもしれん


 五輪峠

 (略)
 物質全部を電子に帰し
 電子を真空異相といへば
 いまとすこしもかはらない

宮沢賢治『春と修羅』より


 全てに命があり、そのすべてに弔いの哀悼を捧げる。若林奮の永久なる世界観である。


 写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館  


『忘れえぬ人々』64.

2020-01-09 07:05:24 | 国木田独歩

「忘れ得ぬ人は必ずしも忘れて叶うまじき人にあらず、見たまえ僕のこの現行の劈頭第一にかいてあるのはこの句である」


☆謀(計画)は独(自分だけ)の図りごとである。
 必ず読むと教(神仏のおしえ)の図りごとを兼ねた目(ねらい)の講(話)がある。
 闢(開くと)代(入れ替わるもの)が逸(隠れている)諸(もろもろ)の句(言葉)がある。


『城』3333。

2020-01-09 06:21:33 | カフカ覚書

Kは、自分の罪を正確に理解することが大事だとおもったので、亭主が彼に腕をかけて、この騒ぎのなかから連れだそうとしたことにあっさり同意した。騒ぎは、いよいよ大きくなるばかりであった。というのは、三人が通りすぎたあとはーKは、亭主が、さらに反対側からはお内儀もしきりになにやら言ってきかせるので、ふりむきはしなかったがー


☆Kは、自身の罪を正確に理解し、それとともに先祖のそれをも理解し大勢の人たちの方へ向かった。主人は彼の腕を取りここから立ち去らせようとした。騒音はいつまでも続きなお高まるのだった。主人と他のところにいた女主人は説得したが、Kは全く振り向かなかった。