岩手山
そらの散乱反射のなかに
古ぼけて黒くゑぐるもの
ひかりの微塵系列の底に
きたなくしろく澱むもの
☆丸い主(中心となって役割を果たす)太陽
太陽をご覧(よく見てごらん)
犯(掟を破る)赦(罪や過ちを許す)の拠であると告ぐ。
魅(ひきつける)要(かなめ)は、啓(人の眼を開いて理解させること)であり、烈(精神が正しく強い)体(ありさま)を伝える。
『出現』
菱形の連なりで形作られ、閉じたものも閉じ切らない(開いた)ものもある。全体(手前なのか背景なのかは不明)のどんよりした暗澹、曖昧模糊とした空気感(あるいは海の底)は《混沌》と位置付けていいかもしれない。
未開拓、世界の始まる前の《混沌》である。
楕円を描いたものは観念的に言えば【ゼロ】であり、閉じてない方は8の形に近いことから【永遠】を想起させる。しかし、その永遠は閉じられず《混沌》の中に溶解しかけている。
そして、その二つの形の中は漆黒であり、混沌の闇よりさらに深い暗黒・・・《無》を暗示している。どこまでも深く落ちて行く無限の黒である。しかし、この二つを以て『出現』としている。
掴みどころのない混沌の中から【ゼロ】と【無限】の出現・・・すなわち《知/叡智》の出現である。
(写真は新国立美術館『マグリット』展/図録より)
冬にはこゝの凍つた池で
こどもらがひどくわらつた
(から松はとびいろのすてきな脚です
向ふにひかるのは雲でせうか粉雪でせうか
それとも野はらの雪に日が照つてゐるのでせうか
氷滑りをやりあがらなにがそんなにをかしいのです
おまへさんたちの頬つぺてゃまつ赤ですよ)
☆套(おおわれた)答えである質(内容)は、傷(心を痛める、悲しむ)を却(とりのぞく)考えを運(めぐらせる)粉(入り混ぜた)説(話)也。
説(話)は化(教え導くこと)の章(文章)で表し、且つ、法(神仏の教え)の釈(意味を明らかにすること)である。
ところが、虫の好かないべつの男がやってきた。やつにスパイの真似をさせてやる気にはなれなかったので、となりの庭から抜けだしたわけさ。
☆しかし、わたしが截べつな男がやってきた。彼に探索させる気になれなかったので、死の入口付近の暗闇の方へと隠れたわけだ。