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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

若林奮〔無題〕1-4-4

2018-02-09 07:00:09 | 美術ノート

  〔無題〕1-4-4

 作品全体がブルーに彩られている、水だろうか、海だろうか…。
 何か差し込みのような器具がある、海は陸地に差し込まれた層なのかもしれない。水平ではあるが凹みがあり、寄せては返す波のような気配もある。
 浮いているが着地しており、海の大量の水は陸地に接続しているが、海岸線は凸凹に連携している、という景だろうか。

 海洋の景色というより陸地との接点の景である。岸壁あるいは砂浜の波を清涼にイメージしているのではないか。
 強力に見える差し込みは、不用意に外れる危うさもある。海と陸の密着、時に揺れ動かざるを得ない流動の地球、その一端の景だと思う。


(写真は神奈川県立近代美術館〔若林奮『飛葉と振動』展・図録より〕


『習作』②

2018-02-09 06:48:26 | 宮沢賢治

    また鞭をもち赤い上着を着てもいい
    ふくふくしてあたたかだ
    野ばらが咲いてゐる 白い花


☆弁(言葉遣い)の釈(意味を解き明かすと)、惹きつける記がある也
 査(調べて)迫ると、果(結果)がある。


『城』2881。

2018-02-09 06:30:23 | カフカ覚書

みなの話では、建物のなかで待たせてくれないばかりに、こんな雪のなかに立っていなくてはならない、ということだった。それほど寒くはないが、それにしても陳情者を夜中に戸外で、それも、ことによると何時間ものあいだ立たせておくなんて、無茶な話だ。


☆一般的な話では、こんな滑稽な話のために外に立っていなくてはならない。それほど冷たくはなかったが、関係者(死者)は何時までも一族の死を後に残しておくなんて、容赦のない話である。