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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

ツバメ。

2015-04-13 06:55:45 | 日常
 飛来したツバメ、どこに巣を作るか迷いあぐねているのだろうか。
 三十年位前には我家の玄関先に巣を作り、二十年近く子育てをしたけれど、ある日スズメが巣を見つけて入ってからは寄り付かなくなった。
 と思っていたら、隣家に巣を作って十年ほどが経っている。

 ところが今年は、なかなか寄り付かない。もちろん傍まで来て様子を伺っている、それも日参である。何故入らないのか・・・。
 至近の電柱の傍らにムクドリが二羽、それに隣家の屋根瓦の隙間にはスズメの巣がある。これでは難しい。ツバメの気持ちになって考えてみると、確かに危険がいっぱい、躊躇しているのも無理はない。


 どうするのかな?古巣の在った我家の窓にもツバメはやってきて様子を伺っている。部屋の中に居ても鳥影がガラス窓に映るのでそれと分かる。(来てほしいけど掃除が大変)

 ツバメは毎日我家の前の電線に止まっては様子を探っている(ように見える)。

 ツバメにとって安全な巣の確保は死活問題。
 かつて衣笠十字路のバス停には幾つもの巣が屋根の下にあり、ベンチに人がたくさん座っていても平気で子育てに励んでいたけれど、三年前の某日、カラスの襲撃に遭ったらしい。襲撃後も何度もカラスは確認のためか見に来ているのを目撃している。(カラスも上から見るばかりではなく、下から覗くという技もある)
 以来、ツバメの方も巣を造りかけては(カラスが見ているから)中止、春になってツバメを見かけても淋しい限り。

 我家にツバメが来なくなってからも、毎年、我家の前に集団(5、6羽)で来て、くるくる廻り飛んで、何かを確認伝えているように見える。決して人と接触を持たないけれど、どこか懐かしく、春になると空ばかり見ている。

『冬のスケッチ』82。

2015-04-13 06:44:01 | 宮沢賢治
二九   東京の二月のごとく見ゆるなり
     腐食質のぬかるみを
     あゆみよりしとき
     停車場のガラス窓にて
     わらひしものあり
     又みじかきマント着て
     税務属も入り来たれり


☆等(平等)の教えの辞(ことば)に付き、現われる譜(代々引きつづく)続きは悉(ことごとく)呈(外にあらわれた)赦(罪や過ちを許す)定(きまり)である。
 総て幽(死者の世界)の贅(不必要なもの)/驕り)を、無くし拭う新しい記である。

『城』1936。

2015-04-13 06:28:40 | カフカ覚書
あなたは、ご自分ではお気づきでないでしょうが、最後にいよいよという時点になったときにわたしがあまり駄々をこねないようにと、いまからやっきになってわたしにクラムのことを忘れさせまいとしていらっしゃいます。


☆あなたはまったく分からないようですが、死とともに予言者に逆らうことのないように、わたしにクラム(氏族)を忘れさせまいとしているのです。