続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

心配・・・杞憂。

2013-06-01 06:26:57 | 日常
 夕刻、チャイムがなったので出て見ると隣の旦那さん。
「Nさんのおばあさんが若夫婦が出て行ったきり戻らないから警察に連絡してくれって言うんだけど」と言う。

 Nさん宅におばあさんが同居していたこと自体知らなかったわたし、何となく(あの人かな)くらいの認識度。Nさん宅は至近だけれど、死角にあり生活というものが全く見えない関係。
 若夫婦といってもすでに十年も前に「年金生活ですから、寄付はお断りしたい」と言われているくらいの年配であり、おばあさんは九十才を超えているとのこと。


「警察に連絡するのは・・・ちょっと。帰って見えたときにおばあさんが叱られるんじゃないの」と、わたし。
「そうだな、Nさんは短気だし」と、隣人。

 Nさん宅に行ってみると、おばあさんとも思えないほど矍鑠とした姿、椅子に腰掛けテレビを見ていた。
「電話番号が分からないんです。葉山には娘夫婦もいるんですけど連絡ができないのです。さっき警察に電話しましたが、ピーピーというばっかりで・・・」
「・・・」
「夕飯も娘が五時には用意してくれるんですけど・・・お昼に出て行ったきり、七時間も帰ってこないのです」
「じゃあ、お腹が空いているでしょう」と聞くと、
「いえ、あるものを食べましたから大丈夫です」という。


 結局何回かNさん宅を往復しているうち辺りは真っ暗、とNさんの車らしき明かりが・・・「ああ、やっぱりNさんご夫婦・・・良かった!」


 無事、安堵。
(電話一本入れればいいのに)

 Nさんによれば、「おばあさんにはちょっと痴呆が入っているんです」とのこと。
 地域全体が高齢化している。こういう騒ぎは日常茶飯事になっていく予感もしなくはない。

『セロ弾きのゴーシュ』105。

2013-06-01 06:18:33 | 宮沢賢治
「アンコールをやってゐますが、何かみじかいものでもきかせてやってくださいませんか。」
 すると楽長がきっとなって答へました。

 何かはカと読んで、化。
 楽長はラク・チョウと読んで、絡、徴。
 答へましたはトウと読んで、統。

☆化(形、性質を変えて別のものになる)の絡(つながり)を徴(集めて)統(ひとすじにまとめる)。

*金環食にアンコールはない、けれど観衆は心密かにアンコールを熱望している。

『城』1289。

2013-06-01 06:02:08 | カフカ覚書
 彼が出ていくなり、フリーダが興奮した面もちでもどってきた。手にしているワイシャツには、まだアイロンがかかってないし、いろいろたずねても、返事もしない。

 興奮した/verstortem→verstohlen/ひそかな、こっそり。
 面もち/Gesicht・・・幻影。
 ワイシャツ/Hamt→Hant/国家、地方公共団体。
 アイロンもかかっていない/unbugeln→ungebeugt/屈しない、不屈の。

☆彼が出ていくなり、フリーダ(平和)はひそかに幻影としてもどってきた。国家に屈することなく、たずねても応じる言葉はなかった。