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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)バラ色に。

2022-03-04 07:23:52 | 飯島晴子

   バラ色に馬の首過ぐ論理のごと

 バラ色(散色)はサン・ショクと読んで、惨、触。
 馬の首過ぐはマ・シュ・カと読んで、真、腫、禍。
 論理のごと(論理如)はロン・リ・ジョと読んで、論、罹、如。
☆惨(傷ましい)、触(さわると)真(本当に)腫(はれている)。
 禍(災い)の論(見解)は罹(災難にあった)如しである。

 バラ色(散色)はサン・シキと読んで、賛、式。
 馬の首過ぐはマ・シュ・カと読んで、魔、殊、彼。
 論理のごと(論理如)はロン・リ・ジョと読んで、論、利、叙。
☆賛(褒めたたえる)式(やり方)で魔(人を惑わす)。
 殊(普通と違う)彼の論(見解)で、利(都合よく)叙べる。

 バラ色(散色)はサン・シキと読んで、三、識。
 馬の首過ぐはメ・シュ・カと読んで、目、須、化。
 論理のごと(論理如)はロン・リ・ジョと読んで、論、理、如。
☆三つの識(物事の道理を見分ける)の目が須(必要である)。
 化(形、性質を変えて別のものになる)論理で叙べる。

※バラ色は散(自由気ままな)式(やり方)、馬の首が過ぎていくのも lonely 一頭づつ過ぎていく如しである。


『飯島晴子』(私的解釈)晴天の。

2022-03-03 07:30:31 | 飯島晴子

   晴天のどもりのために折るすゝき

※晴れた日、よそから土を運んできて高く盛り上げる作業のために、すゝきは折られてしまった。

 晴天のどもり(晴天土盛)はセイ・テン・ド・ジョウと読んで、精、添、努、情。
 ために折るすゝき(為折芒)はイ・セツ・ボウと読んで、医、説、望。
☆精(くわしく)添(付け加えた)努(力を尽くす)情(思いやり)の説(相手を納得させる話)を望む。

 晴天のどもり(晴天土盛)はセイ・テン・ド・セイと読んで、盛、店、努、凄。
 ために折るすゝき(為折芒)はイ・セツ・ボウと読んで、偉、切、忙。
☆盛(栄える)店は努(はげむ)凄(すごさ)が偉(並外れている)。
 切(ひたすら)忙しい。

 晴天のどもり(晴天土盛)はセイ・テン・ト・セイと読んで、成、恬、徒、制。
 ために折るすゝく(為折芒)はイ・セツ・ボウと読んで、意、拙、乏。
☆成(出来上がり)が恬(さっぱりしている)。
 徒(むだな)制(作り)である。
 意(内容)は拙(つたなく)乏しい。


『飯島晴子』(私的解釈)石のやうに。

2022-03-02 06:53:15 | 飯島晴子

   石のやうにけむりのやうにわが狼

 石のやうに(石様)はセキ・ヨウと読んで、戚、用。
 けむりのやうに(煙様)はエン・ヨウと読んで、厭、拗。
 わが狼(我狼)はガ・ロウと読んで、我、浪。
☆戚(身内)の用(ものいり)に厭(いやになる)。
 拗(しつこい)我(自分勝手な)浪(無駄)がある。

 石のやうに(石様)はシャク・ヨウと読んで、釈、要。
 けむりのやうに(煙様)はエン・ヨウと読んで、掩、容。
 わが狼(我狼)はガ・ロウと読んで、我、労。
☆釈(意味を解き明かす)要を掩(隠して)容(収める)我(わたくし)の労(ほねおり)がある。

 石のやうに(石様)はセキ・ヨウと読んで、昔、様。
 けむりにゃうに(煙様)はエン・ヨウと読んで、艶、様。
 わが狼(我狼)はガ・ロウと読んで、雅、弄。
☆昔の様な艶(あでやかな)様(姿)、雅(優美)であると弄(揶揄う)。


『飯島晴子』(私的解釈)菫枯れ。

2022-03-01 08:49:10 | 飯島晴子

    菫枯れ地平に眼ひとつあり

 菫枯れはキン・コと読んで、襟、怙。
 地平はチ・ヘイと読んで、質、併。
  眼ひとつあり(眼一有)はゲン・イツ・ユウと読んで、現、佚、有。
☆襟(心の中)で怙(頼りにする)質(内容)を併せて現わす佚(楽しみ)がある。

 菫枯れはキン・コと読んで、金庫。
 地平はチ・ヘイと読んで、置、幣。
 眼ひとつあり(眼一有)はゲン・イチ・コウと読んで、厳、一、考。
☆金庫を置く。
 幣(お金)は厳しく一(一つにまとめる)考えである。

 菫枯れはクン・コと読んで、訓、個。
 地平はジ・ヘイと読んで、字、蔽。
 眼ひとつあり(眼一有)はガン・イツ・ユウと読んで、頑、逸、憂。
☆訓(字句を解釈する)個(一つ一つ)の字を蔽(被っている)。
 頑なに逸(かくしていること)を憂(心配している)。


『飯島晴子』(私的解釈)冬芹の。

2022-02-28 07:25:54 | 飯島晴子

   冬芹の水掴むのも月明か

 冬芹はトウ・キンと読んで、党、近。
 水掴むはスイ・カクと読んで、誰、確。
 月明はツキ・メイと読んで、付き、瞑。
☆党(仲間)が近づく、誰かを確かめるに付き瞑(暗くてよく見えない)。

 冬芹はトウ・キンと読んで、謄、勤。
 水掴むはスイ・カクと読んで、遂、書く。
 月明はツキ・ミョウと読んで、尽き、見様。
☆謄(書き写すこと)に勤めること)を遂(やりとげる)。
 書くことに尽きる、見様(見る方法)は。

 冬芹はトウ・キンと読んで、套、衾。
 水掴むはスイ・カクと読んで、睡、客。
 月明はガツ・メイと読んで、合、瞑。
☆套う衾(掛け布団)で睡(ねむる)。
 客と合(一緒)に瞑(目をつむる)。


『飯島晴子』(私的解釈)山茶花は。

2022-02-27 07:39:06 | 飯島晴子

   山茶花は紅く川泥やはらかき

 山茶花は紅くはサン・サ・カ・コウと読んで、三、査、化、講。
 川泥やはらかき(川泥軟)はセン・デイ・ナンと読んで、宣、泥、難。
☆三つを査(調べる)、化(形、性質を変えて別のものになる)講(話)であると、宣(はっきり言う)。
 泥(こだわること)は難(むずかしく苦しい)。

 山茶花は紅くはセン・サ・カ・コウと読んで、千、砂、加、工。
 川泥やはらかき(川泥軟)はセン・デイ・ナンと読んで、千、泥、納。
☆千(たくさん)の砂を加える工(作業)に千(たくさん)の泥を納(入れる)。

 山茶花はサン・サ・カ・コウと読んで、算、査、果、交。
 川泥やはらかき(川泥軟)はセン・デイ・カと読んで、千、泥、何。
☆算(見当をつけて)査(調べると)、果(結果)交わる千(たくさん)の泥(かかずらう)何かがある。 


『飯島晴子』(私的解釈)白鷺の。

2022-02-26 07:28:15 | 飯島晴子

   白鷺の振まひ途中から夜に

※白鷺の振まひは中秋の名月の集い、夕暮れから出る月を愛でているうちに、すっかり暗く夜になってしまったという特別な時間の流れ、過ぎていくのが惜しい時を詠んでいる。

 白鷺はハク・ロと読んで、博、路。
 振まひはシンと読んで、新。
 途中から夜にはト・チュウ・ヤと読んで、都、昼、夜。
☆博(大きく広がっている)路、新しい都の昼と夜。

 白鷺はハク・ロと読んで、魄、露。
 振まひはシンと読んで、辛。
 途中から夜にはト・チュウ・ヤと読んで、吐、衷、也。
☆魄(落ちぶれたこと)を露(さらけ出す)のは辛い、と吐く衷(心の中)也。

 白鷺はハク・ロと読んで、帛、絽。
 振まひはシンと読んで、参。
 途中から夜にはト・チュウ・ヤと読んで、徒、知友、也。
☆帛(白い絹布)の絽で参(出かけていく)徒(門人)の知友也。


『飯島晴子』(私的解釈)冬青き。

2022-02-25 07:19:37 | 飯島晴子

   冬青き松葉を踏むも鄙のこと

 冬青きはトウ・セイと読んで、当、世。
 松葉を踏むはショウ・ヨウと読んで、笑、要、闘。
 鄙のこと(鄙事)はヒ・ジと読んで、避、事。
☆当世(今の世の中)笑いが要(必要)である。
 闘(優劣を競うような)避(難を避ける)事である。

 冬青きはトウ・セイと読んで、套、整。
 松葉を踏むはショウ・ヨウ・トウと読んで、章、要、統。
 鄙のこと(鄙事)はヒ・ジと読んで、秘、事。
☆套って整えた章の要は、統(一すじにまとめること)の秘事(秘密の事柄、芸術の奥義)にある。

 冬青きはトウ・ショウと読んで、党、紹。
 松葉を踏むはショウ・ヨウ・トウと読んで、傷、拗、逃。
 鄙のこと(鄙事)はヒ・ジと読んで、避、自。
☆党(仲間)を紹(引き合わせたこと)に傷(心を痛める)。
 拗(捻れてしまい)逃避(立ち向かわなければならない事柄から逃げる)自(わたくし)である。


『飯島晴子』(私的解釈)山茶花の。

2022-02-24 10:09:40 | 飯島晴子

   山茶花の紅を見る苦労かな

 山茶花はセン・サ・カと読んで、千、詐、貨。
 紅を見るはコウ・ケンと読んで、荒、検。
 苦労はク・ロウと読んで、懼、牢。
☆千(たくさん)詐(騙した)荒(でたらめ)を検(取り調べられた)。
 懼(畏れる)牢(罪人を閉じ込めておくところ)がある。

 山茶花はサン・サ・カと読んで、算、査、果。
 紅を見るはコウ・ゲンと読んで、講、現。
 苦労はク・ロウと読んで、区、漏。
☆算(見当をつけて)査(明らかにすると)果(結末)の講(話)が現れ、区(別々のもの)が漏れてくる。

 山茶花はサン・サ・カと読んで、散、査、化。
 紅を見るはコウ・ゲンと読んで、稿、現。
 苦労はク・ロウと読んで、苦、労。
☆散(ばらばらにして)査(調べる)。
 化(形、性質を変えて別のものになる)稿が現れる。
 苦しく労(疲れる)。

※山茶花は紅色とほぼ決まっているが、まれに黄色のものがあるらしい。
 紅はコウと読んで、黄にもつながる。


『飯島晴子』(私的解釈)照る池に

2022-02-23 07:57:53 | 飯島晴子

   照る池にめんめんとして冬扇

 照る池はショウ・チと読んで、章、質。
 めんめん(綿々)はメン・メンと読んで、面、面。
 冬扇はトウ・センと読んで、問う、宣。
☆章(文章)の質(内容)を綿々として問い詮(道理を突きつめる)。

 照る池はショウ・チと読んで、償、痴。
 めんめん(綿々)は、メン・メンと読んで、綿々。
 冬扇はトウ・センと読んで、盗、銭。
☆償う痴(愚か)。
 綿々と盗んだ銭(お金)である。

 照る池はショウ・チと読んで、症、致。
 めんめん(綿々)はメン・メンと読んで、免、面。
 冬扇はトウ・センと読んで、闘、専。
☆症(病気の兆候)が致(ある状態に至らせること)を免れる。
 面(向き合う)闘い、専(ひたすら、一生懸命に)。

※美しく照る池を面面(各々)見つめている。(だからと言って何かが起きる訳ではない・・・)