goo blog サービス終了のお知らせ 

続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)連翹の。

2022-04-12 07:05:00 | 飯島晴子

   連翹の見えるところで老いてゐし

 連翹はレン・キョウと読んで、恋、叶。
 見えるところ(見処)はゲン・ショと読んで、厳、初。
 老いてゐし(老居)はロウ・キョと読んで、漏、虚。
☆恋が叶うのは厳しい。
 初めて漏らす虚しさ。

 連翹はレン・キョウと読んで、聯、胸。
 見えるところ(見処)はゲン・ショと読んで、現、緒。
 老いてゐし(老居)はロウ・キョと読んで、露、拠。
☆聯(つらなる)胸(心の中)が現れる緒(いとぐち)。
 露(現れる)拠(より所)がある。

 連翹はレン・キョウと読んで、連、競。
 見えるところ(見処)はケン・ショと読んで、件、庶。
 老いてゐし(老居)はロウ・キョと読んで、労、拒。
☆連(仲間)と競う件(ことがら)は庶(もろもろ)労(疲れる)ので拒む。

 連翹はレン・ギョウと読んで、聯、業。
 見えるところ(見処)はケン・ショと読んで、兼、書。
 老いてゐし(老居)はロウ・キョと読んで、漏、挙。
☆聯(並べてつなぐ)業(仕事)を兼ねて書く。
 漏れる挙(企て)がある。


『飯島晴子』(私的解釈)筍を。

2022-04-11 06:58:31 | 飯島晴子

   筍をゆがく焔の快楽かな

 筍をゆがく(筍湯掻)はジュン・トウ・ソウと読んで、順、当、操。
 焔の快楽はエン・カイ・ラクと読んで、演、改、絡。
☆順当(順序や道理にかなって正しいさま)に操(あやつり)演べ、改める絡(筋道)がある。

 筍をゆがく(筍湯掻)はジュン・トウ・ソウと読んで、準、統、総。
 焔の快楽はエン・カイ・ラクと読んで、掩、廻、落。
☆準(用意し)統(一すじにまとめる)総て掩(隠して)廻る絡(筋道)がある。

 筍をゆがく(筍湯掻)はシュン・トウ・ソウと読んで、竣、塔、層。
 焔の快楽はエン・カイ・ラクと読んで、延、皆、落。
☆竣(出来上がる)塔の層(幾重にも重なる)が延(のびて)皆(すべて)落(収まりが付く)。

 筍をゆがく(筍湯掻)はシュン・トウ・ソウと読んで、春、闘、争。
 焔の快楽はエン・カイ・ガクと読んで、厭、皆、額。
☆春闘の争い、厭になる。
 皆(すべて)額(金銭の多寡・金額)である。

※筍をゆがくことを宴(たのしむ)のは快楽である。


『飯島晴子』(私的解釈)雨の日を。

2022-04-10 07:32:53 | 飯島晴子

   雨の日を正しくあるく筍掘

※雨後の竹の子の言葉がある。 正しくあるく(正歩)はショウブと読んで、勝負。
 雨の日が勝負である筍掘り。

雨の日はウ・ジツと読んで、迂、実。
正しくあるく(正歩)はショウ・ホと読んで、章、補。
筍掘はシュン・クツと読んで、悛、屈。
☆迂(遠回り)の実(内容)がある章を補い悛(あらためる)のは、屈(行き詰まる)。

 雨の日はウ・ジツと読んで、烏、昵。 
 正しくあるく(正歩)はショウ・ブと読んで、声、舞。
 筍掘はシュン・クツと読んで、瞬、苦痛。
☆烏が昵(近づく)と声をあげる。
 舞う瞬(瞬間)は苦痛である。

 雨の日はウ・ジツと読んで、有、実。
 正しくあるく(正歩)はショウ・ホと読んで、正、保。
 筍掘はジュン・クツと読んで、巡、苦痛。
☆有(存在する)実(内容)を正しく保(持ち続け)巡(めぐらせる)のは苦痛(大変)である。


『飯島晴子』(私的解釈)肝膽を。

2022-04-08 07:18:58 | 飯島晴子

   肝膽をくらく筍掘の来る

 肝膽(心の中)の苦楽(苦しみや楽しみ)を背負って筍掘りはやって来る。

 肝膽をくらく(肝膽暗)はカン・タン・アンと読んで、換、探、案。
 筍掘の来るはジュン・クツ・ライと読んで、詢、苦痛、来。
☆換(入れ替えて)探(捜し求める)案(考え)を詢(問う)のは苦痛を来たす。

 肝膽をくらく(肝膽暗)はカン・タン・アンと読んで、奸、嘆、闇。
 筍掘の来るはシュン・クツ・ライと読んで、悛、屈、頼。
☆奸(悪事)を嘆く。
 闇(不法、不正)を悛(改める)のは、屈(強く)頼(他者の助けをたよりにする)。

 肝膽をくらく(肝膽暗)はカン・タン・アンと読んで、還、譚、案。
 筍掘の来るはジュン・クツ・ライと読んで、巡、屈、磊。
☆還(一巡りして元にかえる)譚(話)を案(考え)準(用意する)のは屈(行き詰まる)、磊(小さなことには拘らないこと)である。


『飯島晴子』(私的解釈)わが美服。

2022-04-07 07:29:45 | 飯島晴子

   わが美服草葉の音のよせくる

 わが美服(我美服)はガ・ビ・フクと読んで、蛾、眉、腹。
 草葉はソウ・ヨウと読んで、総、様。
 音のよせくる(音寄来)はオン・キ・ライと読んで、隠、き、らい。
☆蛾眉(美人)の腹(心の中)総ての様(有様)を隠している、きらい(嫌い)である。

 わが美服(我美服)はガ・ビ・フクと読んで、雅、美、服。
 草葉はソウ・ヨウと読んで、装、様。
 音のよせくる(音寄来)はイン・キ・ライと読んで、韻、企、礼。
☆雅(みやびな)美しい服で装う様、韻(風流な)企(計画)に礼(感謝の意を表す)。

 わが美服(我美服)はガ・ビ・フクと読んで、芽、備、複。
 草葉はソウ・ヨウと読んで、総、用。
 音のよせくる(音寄来)はオン・キ・ライと読んで、温、記、磊。
☆芽(きざし)は備(あらかじめ用意して)複(重ねている)。
 総て用(必要とすること)は温(よみがえらせる)記であり、磊(小さなことにはこだわらない)。

 わが美服(我美服)はガ・ビ・フクと読んで、我、弥、伏。
 草葉はソウ・ヨウと読んで、操、要。
 音のよせくる(音寄来)はオン・キ・ライと読んで、穏、規、頼。
☆我(わたくし)は弥(すみずみまで)伏(隠して)操(上手くさばく)。
 要(かなめ)は穏(かくす)規(決り)を頼りにしている。


『飯島晴子』(私的解釈)溷濁の。

2022-04-06 06:36:54 | 飯島晴子

   溷濁の百合を咥えてゐるオルガン

 百合はヒョク・ゴウと読んで、百・轟。
 咥えてゐる(咥居)はテツ・キョと読んで、撤、去。

※溷濁(汚れ乱れた)百(多くの)轟(鳴り響く大きな音)に、撤去されたオルガンである。

 溷濁はコン・ダクと読んで、魂、抱く。
 百合はヒャク・ゴウと読んで、百、合。
 咥えてゐる(咥居)はテツ・キョと読んで、撤、去。
☆魂(精神)が抱く業(どうにもならない心の動き)を撤(取り除き)去(無くす)。

 溷濁はコン・ダクと読んで、恨、駄句。
 百合はヒャク・ゴウと読んで、百、合。
 咥えてゐる(咥居)はテツ・キョと読んで、跌、挙。
☆恨(残念に思う)駄句が百(たくさん)ある。
 合(一緒にすると)跌(躓く)、挙(すべて)が。

 溷濁はコン・ダクと読んで、梱、諾。
 百合はヒャク・ゴウと読んで、非役、拷。
 咥えてゐる(咥居)はテツ・キョと読んで、迭、挙。
☆梱(荷造り)を諾(承知する)。
 非役(役を辞めさせられること)を拷(うちすえ)、迭(他の者と変える)挙(振る舞い)がある。


『飯島晴子』(私的解釈)日はたかく。

2022-04-05 06:53:00 | 飯島晴子

   日はたかく蛇も泪を見するなり

 日はたかく蛇も(日高蛇)はジツ・コウ・ジャと読んで、実、講、邪。
 泪を見するなり(泪見也)はルイ・ゲン・ヤと読んで、累、現、也。
☆実(中身)の講(話)は邪(正しいだろうか)。
 累(次々重なるもの)が現れる也。

 日はたかく蛇も(日高蛇)はニチ・コウ・ジャと読んで、日、光、邪。
 泪を見するなり(泪見也)はルイ・ゲン・ヤと読んで、類、幻、也。
☆日(太陽)の光り邪(だろうか)、類(よく似ている)幻也。

 日はたかく蛇も(日高蛇)はジツ・コウ・ジャと読んで、昵、交、邪。
 泪を見するなり(泪見也)はルイ・ゲン・ヤと読んで、類、厳、爺。
☆昵(慣れ親しむ)交(付き合い)邪(か)。
 累(かかわり)の厳しい爺である。

 日はたかく(日高)はジツ・コウと読んで、昵、孔。
 泪はルイと読んで、累。
☆昵(近づくと)孔(穴)には大量発生した蛇が累(次々重なりあっている)。


『飯島晴子』(私的解釈)蜆汁。

2022-04-03 06:38:49 | 飯島晴子

   蜆汁深空のなかはさだまらず

 蜆汁の蜆の身は大抵はがれて離れ離れになってしまう。わたくしの身空(身の上、境遇)も定まることは難しいかもしれない。

 蜆汁深空はケン・ジュウ・シン・クウと読んで、顕、中、新、食う。
 なかはさだまらず(中定)はチュウ・テイと読んで、衷、呈。
☆顕(あきらかになる)中(全体、全部)。
 新たなものが食う(圧倒し)、衷(心の中)が呈(外に現れる)。

 蜆汁深空はケン・ジュウ・シン・クウと読んで、倹、渋、申、食う。
 なかはさだまらず(中定)はチュウ・タイと読んで、抽、態。
☆倹(出費を切りつめ)渋ると、申(のべる)。
 食う(食費)を抽(抜き出す)態(ありさま)である。

 蜆汁深空はケン・ジュウ・シン・クウと読んで、兼、事由、参、空。
 なかはさだまらず(中定)はチュウ・タイと読んで、注、他意。
☆兼ねる事由(訳)を参(調べる)。
 空(根拠なく)注(書き記す)他意(隠しもつ他の考え)がある。


『飯島晴子』(私的解釈)道中か。

2022-04-01 07:58:35 | 飯島晴子

   道中か紅梅の枝の置き処

 道中か紅梅はドウ・チュウ・コウ・バイと読んで、動、虫、拘、狽。
 枝の置き処はシ・チ・ショと読んで、刺、血、処。
☆動く虫を拘(捕え)狽(あわてる)。
 刺された血を処(しかるべく始末する)。

 道中はか紅梅はドウ・チュウ・コウ・バイと読んで、慟、知友、慌、陪。
 枝の置き処はシ・チ・ショと読んで、師、遅、書。
☆慟(嘆く)知友は、慌(あわただしく)陪(付き添う)。
 師の遅い書(書くこと)に。

 道中か紅梅はトウ・チュウ・コウ・バイと読んで、党、忠、孝、培。
 枝の置き処はシ・チ・ショと読んで、視、緻、諸。
☆党(仲間)は忠孝(親に対する孝行)を培(つちかう)。
 視(気をつけてみる)緻(こまかい)諸(もろもろ)がある。


『飯島晴子』(私的解釈)紅梅を。

2022-03-15 06:47:22 | 飯島晴子

   紅梅を横着に見て山に入る

 紅梅を横着はコウ・バイ・オウ・ジャクと読んで、香、梅、旺、惹。
 見て山に入るはケン・セン・ニュウと読んで、軒、潜、入。
☆香る梅は旺(さかんに)惹きつける。
 (香りは)軒の潜(もぐり)入ってくる。

 紅梅を横着はコウ・バイ・オウ・チャクと読んで、更、倍、応、著。
 見て山に入るはケン・サン・ニュウと読んで、検、三、入。
☆更(入れ替えると)倍(増える)、応じて著(明らかになる)。
 検(調べると)三つが入っている。

 紅梅を横着はコウ・バイ・オウ・チャクと読んで、酵、黴、応、着。
 見て山に入るはケン・サン・ジュと読んで、顕、酸、需。
☆酵(酒の元)は黴(かび)に応(反応し)着(おちつく)。
 顕(あらわれる)酸(炭酸ガス)が需(必要)である。