タマアジサイ 国道120号 田母沢橋 南側歩道沿い
花の奥の下の方に見えるのは田母沢川
こんな風に、川に近いところにいくと咲いているアジサイで
初めは玉のようになっている
葉が大きめで、触るとやすりみたいにざらざらしている
この2点で、ほかのアジサイとみわけられる
学名をみると、命名者がシーボルト(Siebold)であるとわかる
花岡喜重著「ハイドランジア」p.56による、
シーボルトの『日本植物記』にはハイドランジア属に17の植物が記載されている
シーボルトはアジサイの学名を奥さんの楠本滝さんの愛称「お滝さん」から、Hydrangea Otaksa と命名した
17の種は、現在の分類で重複するものを整理しても、主要なものは紹介されており、ハイドランジア属の分類はシーボルトによってほぼ完成されたといえる
とのことです
Hydrangea Otaksaを検索したけれど、でてこなかった
現在アジサイはHydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. f. macrophylla
となっているから、上記の「重複するものを整理・・・」で、お滝さんの名前はなくなっちゃったのかな?
ちょっと残念
タマアジサイ ユキノシタ科
Hydrangea involucrata Siebold
暖地の山中の小川の近くに野生する落葉低木
葉は長さ10-21㎝、用紙質、両面短毛を密生してざらつく
花(散房花序)は、はじめ球状で総苞につつまれる
これを玉に見立ててタマアジサイという
分布:暖帯、温帯下部 本州(福島県以南関東地方、中部地方)
参考
①日光植物園 開花・紅葉情報 タマアジサイについて
http://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/nikko-old/5_jokyo/species/Hydrangea_involucrata.html
②原色日本植物図鑑 木本Ⅱ.保育社;第94図版.112
③花岡喜重,1993.NHK 趣味の園芸・作業12か月36 ハイドランジア紫陽花.56
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000401051993.html