ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

211127 花と緑の振興センター 2/2 サザンカその他 もみじガイド以外

2021年11月27日 | 植物・園芸など
「もみじガイドツアー」事前申し込みで楽しみにしておりました
今日は、「もみじ中心のガイド」でした
サザンカやツバキの品種が多い東園工事中のためです
西園で少しだけサザンカを観察できました
ここではモミジ以外をメモします
 
サザンカ‘明月’
Camellia sasanqua Thunb. ‘Meigetu’
カメリア サザンカ
ツバキ科 ツバキ属
 
 
カンツバキ ‘勘次郎’ A040001
ラベルの学名はCamellia × hiemalis ‘Kanjirou’ でしたが
YListによると
Camellia sasanqua Thunb. 'Shishigashira' で、獅子頭が標準学名でした
ツバキ科 ツバキ属
このあたりどうなっているのかな
 
 

西園と駐車場で目立って咲いていたました
ネリネ Nerine 別名ダイヤモンドリリー
ヒガンバナ科 ヒメヒガンバナ属
ヒガンバナに似ていますが、意外に花期が長くて、花弁も綺麗で、いい花だと思う
 


タラヨウ A100003 雌雄異株これは雌の木
Ilex latifolia Thunb.
イレックス ラティフォリア
モチノキ科 モチノキ属
実が赤く色づいていました
こんなに実つきがいいとなると、園内どこかに雄の木があるのかしら
 


コムラサキ
Callicarpa dichotoma (Lour.) K.Koch
カリカルパ ディコトマ
シソ科 ムラサキシキブ属
ムラサキシキブとの違いは枝先が枯れて、冬芽はみられないこと
 
 

スイショウ A130153
別名: イヌスギ,ミズマツ
Glyptostrobus pensilis (Staunton ex D.Don) K.Koch
グリプトソトブス ペンシリス
ヒノキ(スギ)科 スイショウ属
この木、初めて気が付きました。ラクウショウに近い仲間。呼吸根は出さない
葉が、鱗片状・鎌形・線形の3形あるとのことなので、こんど近寄れたら見てみよう
 
 

ヒイラギモチ A110026
ラベルはヒイラギモチでしたが、学名から見ると
ヤバネヒイラギモチ 別名:ヒイラギモチ,ヒイラギモドキ 
Ilex cornuta Lindl. et Paxton
イレックス コルナタ
モチノキ科 モチノキ属
分布は中国,朝鮮半島 
老木ではトゲ状の鋸歯がなくなり葉が丸くなる
ガイドをしてくれた方がセイヨウヒイラギともいうと教えてくれましたが、学名から見るとどうやら違うようです。日本のヒイラギは実が黒いから、こんなふうに実が赤いとXmasっぽい
 


ムベ
Stauntonia hexaphylla (Thunb.) Decne.
スタウントニア ヘクサフィラ
アケビ科 ムベ(スタウントニア)属
前回は緑色だった。実がいい感じで色づいていました
 
・・・・・・・・・・・・・・
帰りにお隣のお寺へ
 

これは興禅院のタイワンツバキ 別名: ゴードニア
Polyspora axillaris (Roxb. ex Ker Gawl.) Sweet
ポリスポラ アキラリス
ツバキ科 
分布: タイワン,中国南部,ベトナム
 


2季咲きのサクラ、アーコレード
イギリスで大山桜と小彼岸の交配でできた八重咲きの品種
イギリスでは春咲きなのに日本では4月上旬と秋に2回咲く
 
 

マユミに果実が付いていました
Euonymus sieboldianus Blume var. sieboldianus
エウオニムス(ユーオニマス) シーボルディアニス シーボルディアニス
ニシキギ科 ニシキギ属
 


お寺の車の上で気持ちよさそうにお昼寝
 
・・・・・・・
 朝、寄ってみた小林もみじ園さんの飼い犬
以前訪ねたとき大きな白い犬がいました、別の犬かしら

211127 もみじガイドツアー 花と緑の振興センター

2021年11月27日 | 植物・園芸など
花と緑の振興センターのもみじガイドツアーに申し込みました
 
もみじ・サザンカガイドツアーとしておこなわれてきましたが、東園工事のため今年は西園のみでもみじ中心になりました
左上から時計回りに、モミジバフウ,カツラ,カジカエデ,ハウチワカエデ,ハナノキ,イロハモミジ
 
最初に田中先生の講義が30分ありました
各机には押し葉が用意されていて、実物を見ながらお話を聞けてわかりやすかったです。天候が悪いことも想定して用意してくださったとのことです
 
 
紅葉する植物、もみじとその他について
単葉~欠刻のある蛙手型の葉~複葉のもみじ
もみじの木の特徴、対生と樹形について
もみじ と かえでの違い
 
お話のあと、約1時間、ボランティアの情報チームの方々が、参加者5名に各2名ついてくださり園内をガイドしてくださいました
 
上級ボランティア講習でご一緒したKさんが偶然にも私の班のガイドについてくださり、お会いできてとてもうれしかった
情報チームに誘ってくださったけれど、体調に自信がなくて、ご挨拶だけしてお約束はせず帰りました
またウメの季節にボランティアガイドがあるはずです。又参加します
 
風が冷たく強く日差しが強く、撮影には向かない日でしたが
園内で見られたモミジを記録します
センターへ来る前にお隣の小林槭樹園と興禅院にもよりましたのでそちらの写真も一緒に記録します
 
1)ムクロジ(旧カエデ)科 カエデ属
①イロハモミジ

イロハモミジ A080278
Acer palmatum Thunb.
アケル パルマツム(パルマータム)
palmatumは「掌状の」
粗い鋸歯が大小二重。切れ込みは深く、裂片は細い。
黄葉する個体もある。モミジというとイロハモミジ・オオモミジ・ヤマモミジをいい、多くの園芸品種がつくられている。本州の太平洋側から九州の低地。
 
 


イロハモミジ ウコン 鬱金
Acer palmatum Thunb. ‘Ukon’
アケル パルマツム ウコン
 


イロハモミジ クラベヤマ 暗部山
Acer palmatum Thunb. ‘Kurabeyama’ 
 
 
葉は散っていたのですが、つるっとした幹が多い中、ウメの様にゴツゴツした木肌の錦紅葉

イロハモミジ ニシキモミジ 錦紅葉 A120157
Acer palmatum Thunb. ‘’Nishikimomiji
ニシキマツというとてもとてもゴツゴツとした樹皮の松がある。錦というのはこういう樹皮をさすのだろうか
 
 
②オオモミジ
Acer amoenum Carrière var. amoenum
アケル アモエヌム アモエヌム
amoenumは「好ましい、気持ちの良い」
木全体が赤くなったり黄色くなったり、変異が多くて美しい。若葉が赤紫色の園芸品種もある。北海道から九州の低地や山地。

オオモミジ オオサカズキ 大盃 A080155
強い日差しの逆光で撮りました
オオモミジ オオサカズキ 大盃 A120116
ラベルはAcer amoenum ‘Oosakazuki’でしたが
YListでオオモミジはAcer amoenum Carrière var. amoenumでした
アケルアモエヌム(アモエヌム)
低い木でしたので上・表から撮りました、先ほどのとは印象が違う
 


オオモミジ ショウジョウ 猩々
Acer amoenum Carrière var. amoenum ‘Shoujou’
アケル アモエヌム
ムクロジ(旧カエデ)科 カエデ属
 

オオモミジ タキノガワ 瀧の川
Acer amoenum Carrière var. amoenum ‘Takinogawa’
アケル アモエヌム アモエヌム 
ムクロジ(旧カエデ)科 カエデ属
 
 

オオモミジ シノブガオカ 忍が丘
Acer amoenum Carrière var. amoenum ‘SHinobugaoka’
アケル アモエヌム アモエヌム
 
 
③ヤマモミジ
Acer amoenum Carrière var. matsumurae (Koidz.) K.Ogata
オオモミジの変種。北海道から本州の日本海側。葉はイロハモミジより大きく裂片は7~9

ヤマモミジ ショウジョウシダレ 猩々枝垂 A0080119
Acer amoenum Carrière var. matsumurae (Koidz.) K.Ogata ‘Shoujyoushidare’
アケル アモエヌム マツムラエ 
 
 

ヤマモミジ アオシダレ 青枝垂
Acer amoenum Carrière var. matsumurae (Koidz.) K.Ogata ‘Aoshidare’
グリーンセンターで見たアオシダレは黄色や赤にきれいに紅葉したもっと葉の細く長く切れ込んだ特徴ある葉でしたが、これはそこまでではなく、同じ品種だろうか?? どちらかが間違っているのか??
 
 


カジカエデ A070116 梶楓 別名: オニモミジ
Acer diabolicum Blume ex K.Koch
アケル ディアボリクム(ディアポリカム)
diabolicumは「悪魔のような」
大型で葉の形が美しい。黄色が多く赤~橙色も。
 
 
ネグンドカエデ A070070 トネリコバノカエデ
Acer negundo L.
アケル ネグンド
ラベルと解説はネグンドカエデでしたが種小名がnegundoで標準和名はトネリコバノカエデのようです
3~5小葉の羽状複葉のカエデ
ネグンドはインドの現地語だそうです
分布は北米、日本では栽培
 
 

ミツデカエデ A120261
ミツデカエデ A120261  三手楓
Acer cissifolium (Siebold et Zucc.) K.Koch
アケル キッシフォリウム
は「キヅタの様な葉の」
3出複葉 雌雄異株 橙~赤で褐色になるのが早い。粗い鋸歯がある。北海道~九州の山地。植えられることは少ない。
 
 


チドリノキ A120263
Acer carpinifolium Siebold et Zucc.
アケル カルピニフォリウム
carpinifoliumは「シデの様な葉の」
8~13cmの単葉、並行脈が目立つ 雌雄異株。鋸歯は大小二重。シデに似ているが対生であるところが違う。黄葉し褐色を帯び、枯葉は枝に残りやすい。本州~九州の山地の谷沿い。 
 
 

メグスリノキ A130216 目薬の木
Acer maximowiczianum Miq.
アケル マキシモウィッチアヌム(マキシモビッチアナム)
3枚セットの葉は鮮やかなサーモンピンク~赤色に紅葉する。鋸歯は低くて鈍い。葉柄や葉裏に剛毛多数。樹皮の煎汁を目を洗うのに用いた。本州~九州の山地。個体数は少ない。紅葉の美しい庭木として注目されている。
 
 
⑨トウカエデ 唐楓
Acer buergerianum Miq.
鋸歯の無い葉が典型だがはっきりとした鋸歯が出ることもある。中国原産。丈夫で暖地でもよく育ち、街路樹としての利用が最も多い。紅葉は赤~黄色・グラデーションもあり多様。樹皮は荒々しく縦に剥がれる。

トウカエデ タンチョウ 丹頂 A130098
Acer buergerianum Miq. ‘Tanchou’
葉が高い梢で撮れなかった、丹頂の樹皮
 
 
2)モミジのような葉を持つ木
モミジバフウ 
Liquidambar styraciflua L
リクイバンダル(リキダンバー) スティラキフルア
フウ科(旧マンサク科) フウ属
形も紅葉する様子ももみじの様ですが、これはマンサクの仲間・・・との説明がありました
YListではフウ科になっていました
分布: 北アメリカ
葉はモミジに似ているが互生、細かい鋸歯。5裂し深さは多少変異があり裂片がやや角ばる葉もある。暖地でも鮮やかに紅葉する。変異が多く緑・黄・赤紫色と多様な色が見られる。秋、ピンポン球くらいの硬い実をぶら下げる。暖かい都市部で街路樹・公園樹として人気がある。
Kさんが葉を取って冬芽が葉柄の中にあると教えてくださいました。プラタナスと同じだ、葉柄内芽
 
 
・・・ ・・・・・ ・・・・・・・
モミジ・カエデの仲間は遺伝子配列を元にしたAPG分類になってムクロジ科になりました
エングラーやクロンキストン体系ではカエデ科でした
3)ムクロジ

受付に戻ってくると、先生がムクロジを見せてくださいました
果実を破って中の種子をみせてくださいました。羽子板の羽根の球です
Sapindus mukorossi Gaertn.
ムクロジ(旧カエデ)科 ムクロジ属
大型の羽状複葉、小葉は10枚前後、黄葉し枯葉の黄色を帯びた明るい褐色。関東以西の低地。社寺などに植えられる高木。
 
 
いけばなの時間までに、もう一回り大急ぎで、西園内を回りました

イロハモミジ A080278
Acer palmatum Thunb.
アケル パルマツム
 
 
・・・ ・・・・・ ・・・・・・・
お隣の小林槭樹(もみじ)園。朝の散水をしておられました

大きなレンズのカメラを構えていた方の横で撮ってみました

紅葉の見事なこと! 
見学の方が大勢来ておられました
市もポスターを貼って紹介しています
いま安行は散策するには最高の季節です
 
 
参考: 紅葉ハンドブック 文一総合出版

211127 作楽会 いけばな 草月流 156 グズマニア,石化エニシダ,ハラン、アイリス,コリヤナギ,キク,ツバキ

2021年11月27日 | いけばな
今日は先生(お教室)の分も1杯、自分のと合わせて全部で2杯いけさせていただいました
ありがとうございました
1)
部屋の空調でハランがゆれます
真面目な人なのにこれは面白いわね これはこれでいい、とのご指導でした
草月展を見学するとしばらくは自分でないようないけばなになります
自分でない作品も一度いけておけば経験になると教わりました
 
テーマ: 3-2縦長の構成、4-9分解して再構成する
これをお教室に置かせていただくことになりました
Xmasが近い、花材も赤と緑のクリスマスカラーと思って絵葉書と松ぼっくりを置きましたが・・・
即刻、先生の「いらない!」の一声で、お花だけ置いて帰ることになりました
 
花材: グズマニア,石化エニシダ,ハラン
花器: 陶器
 
 
2)もう一杯
新聞紙の包みを開けてキク・ツバキを見た途端に生け方は和風になってしまいました
あまり使ったことのない投げ入れ花器にあわせました
剣山も入ります、一文字止めも使いました
和風ね、これはこれでいい、けれど同じように縦長の作品ばかり、一つ縦に入れたらもう一つはぐっと力を集中した作品にするとかしたらどうなの、
というご指導でした
 
こうして写真を見てみると、そうか・・・最後に入れた柳の入れ方が蛇足だったかな・・・ともおもいました。とって、ツバキを入れ込んだらもう少しギュッと力の入った作品になったかも
いけ方をかえるには、まずこんな風に花材を切り詰めずに1杯いけてから
もう一つ、次でだな・・・最初からはどうも・・・というのは言い訳
また頑張ろう、また楽しもう
 
花材: アイリス,コリヤナギ,キク,ツバキ
花器: 陶器
 
 
今日の花材
グズマニア 、アナナスの仲間 現代いけばな花材事典p.48
水揚げ: 水切り 出回り: 周年
アナナスの仲間は苞のユニークな形を生かす。水揚げはよく、苞の色も長持ちする
グズマニア・マグニフィカは熱帯アメリカ原産
赤いのは苞で、苞の付け根に花弁3枚の花が咲くがすぐしぼむ
 


ハボタン
先週取り合わせに入っているはずだったハボタンは、なぜかバラになっていました
他の方の混ぜざし花材にまじっていたハボタンを先生が見せてくださいました
なんと、斑入り葉のめずらしいハボタンでした、ありがとうございました
この組みあわせだったらどんないけばなになったでしょうか
 
 
大学のイチョウ並木はまだ緑~少し黄色でした
東京の標本僕はまだ黄葉せずとのことで、外苑は場所によってはもう散り始めていますので
場所により陽当たりにより紅葉の進み方は随分と違います