花と緑の振興センターのもみじガイドツアーに申し込みました
もみじ・サザンカガイドツアーとしておこなわれてきましたが、東園工事のため今年は西園のみでもみじ中心になりました
左上から時計回りに、モミジバフウ,カツラ,カジカエデ,ハウチワカエデ,ハナノキ,イロハモミジ
最初に田中先生の講義が30分ありました
各机には押し葉が用意されていて、実物を見ながらお話を聞けてわかりやすかったです。天候が悪いことも想定して用意してくださったとのことです
紅葉する植物、もみじとその他について
単葉~欠刻のある蛙手型の葉~複葉のもみじ
もみじの木の特徴、対生と樹形について
もみじ と かえでの違い
お話のあと、約1時間、ボランティアの情報チームの方々が、参加者5名に各2名ついてくださり園内をガイドしてくださいました
上級ボランティア講習でご一緒したKさんが偶然にも私の班のガイドについてくださり、お会いできてとてもうれしかった
情報チームに誘ってくださったけれど、体調に自信がなくて、ご挨拶だけしてお約束はせず帰りました
またウメの季節にボランティアガイドがあるはずです。又参加します
風が冷たく強く日差しが強く、撮影には向かない日でしたが
園内で見られたモミジを記録します
センターへ来る前にお隣の小林槭樹園と興禅院にもよりましたのでそちらの写真も一緒に記録します
1)ムクロジ(旧カエデ)科 カエデ属
①イロハモミジ
イロハモミジ A080278
Acer palmatum Thunb.
アケル パルマツム(パルマータム)
palmatumは「掌状の」
粗い鋸歯が大小二重。切れ込みは深く、裂片は細い。
黄葉する個体もある。モミジというとイロハモミジ・オオモミジ・ヤマモミジをいい、多くの園芸品種がつくられている。本州の太平洋側から九州の低地。
イロハモミジ ウコン 鬱金
Acer palmatum Thunb. ‘Ukon’
アケル パルマツム ウコン
イロハモミジ クラベヤマ 暗部山
Acer palmatum Thunb. ‘Kurabeyama’
葉は散っていたのですが、つるっとした幹が多い中、ウメの様にゴツゴツした木肌の錦紅葉
イロハモミジ ニシキモミジ 錦紅葉 A120157
Acer palmatum Thunb. ‘’Nishikimomiji
ニシキマツというとてもとてもゴツゴツとした樹皮の松がある。錦というのはこういう樹皮をさすのだろうか
②オオモミジ
Acer amoenum Carrière var. amoenum
アケル アモエヌム アモエヌム
amoenumは「好ましい、気持ちの良い」
木全体が赤くなったり黄色くなったり、変異が多くて美しい。若葉が赤紫色の園芸品種もある。北海道から九州の低地や山地。
オオモミジ オオサカズキ 大盃 A080155
強い日差しの逆光で撮りました
オオモミジ オオサカズキ 大盃 A120116
ラベルはAcer amoenum ‘Oosakazuki’でしたが
YListでオオモミジはAcer amoenum Carrière var. amoenumでした
アケルアモエヌム(アモエヌム)
低い木でしたので上・表から撮りました、先ほどのとは印象が違う
オオモミジ ショウジョウ 猩々
Acer amoenum Carrière var. amoenum ‘Shoujou’
アケル アモエヌム
ムクロジ(旧カエデ)科 カエデ属
オオモミジ タキノガワ 瀧の川
Acer amoenum Carrière var. amoenum ‘Takinogawa’
アケル アモエヌム アモエヌム
ムクロジ(旧カエデ)科 カエデ属
オオモミジ シノブガオカ 忍が丘
Acer amoenum Carrière var. amoenum ‘SHinobugaoka’
アケル アモエヌム アモエヌム
③ヤマモミジ
Acer amoenum Carrière var. matsumurae (Koidz.) K.Ogata
オオモミジの変種。北海道から本州の日本海側。葉はイロハモミジより大きく裂片は7~9
ヤマモミジ ショウジョウシダレ 猩々枝垂 A0080119
Acer amoenum Carrière var. matsumurae (Koidz.) K.Ogata ‘Shoujyoushidare’
アケル アモエヌム マツムラエ
ヤマモミジ アオシダレ 青枝垂
Acer amoenum Carrière var. matsumurae (Koidz.) K.Ogata ‘Aoshidare’
グリーンセンターで見たアオシダレは黄色や赤にきれいに紅葉したもっと葉の細く長く切れ込んだ特徴ある葉でしたが、これはそこまでではなく、同じ品種だろうか?? どちらかが間違っているのか??
④
カジカエデ A070116 梶楓 別名: オニモミジ
Acer diabolicum Blume ex K.Koch
アケル ディアボリクム(ディアポリカム)
diabolicumは「悪魔のような」
大型で葉の形が美しい。黄色が多く赤~橙色も。
⑤
ネグンドカエデ A070070 トネリコバノカエデ
アケル ネグンド
ラベルと解説はネグンドカエデでしたが種小名がnegundoで標準和名はトネリコバノカエデのようです
3~5小葉の羽状複葉のカエデ
ネグンドはインドの現地語だそうです
分布は北米、日本では栽培
ミツデカエデ A120261
ミツデカエデ A120261 三手楓
Acer cissifolium (Siebold et Zucc.) K.Koch
アケル キッシフォリウム
は「キヅタの様な葉の」
3出複葉 雌雄異株 橙~赤で褐色になるのが早い。粗い鋸歯がある。北海道~九州の山地。植えられることは少ない。
⑦
チドリノキ A120263
Acer carpinifolium Siebold et Zucc.
アケル カルピニフォリウム
carpinifoliumは「シデの様な葉の」
8~13cmの単葉、並行脈が目立つ 雌雄異株。鋸歯は大小二重。シデに似ているが対生であるところが違う。黄葉し褐色を帯び、枯葉は枝に残りやすい。本州~九州の山地の谷沿い。
⑧
メグスリノキ A130216 目薬の木
Acer maximowiczianum Miq.
アケル マキシモウィッチアヌム(マキシモビッチアナム)
3枚セットの葉は鮮やかなサーモンピンク~赤色に紅葉する。鋸歯は低くて鈍い。葉柄や葉裏に剛毛多数。樹皮の煎汁を目を洗うのに用いた。本州~九州の山地。個体数は少ない。紅葉の美しい庭木として注目されている。
Acer buergerianum Miq.
鋸歯の無い葉が典型だがはっきりとした鋸歯が出ることもある。中国原産。丈夫で暖地でもよく育ち、街路樹としての利用が最も多い。紅葉は赤~黄色・グラデーションもあり多様。樹皮は荒々しく縦に剥がれる。
トウカエデ タンチョウ 丹頂 A130098
Acer buergerianum Miq. ‘Tanchou’
葉が高い梢で撮れなかった、丹頂の樹皮
2)モミジのような葉を持つ木
モミジバフウ
Liquidambar styraciflua L
リクイバンダル(リキダンバー) スティラキフルア
フウ科(旧マンサク科) フウ属
形も紅葉する様子ももみじの様ですが、これはマンサクの仲間・・・との説明がありました
YListではフウ科になっていました
分布: 北アメリカ
葉はモミジに似ているが互生、細かい鋸歯。5裂し深さは多少変異があり裂片がやや角ばる葉もある。暖地でも鮮やかに紅葉する。変異が多く緑・黄・赤紫色と多様な色が見られる。秋、ピンポン球くらいの硬い実をぶら下げる。暖かい都市部で街路樹・公園樹として人気がある。
Kさんが葉を取って冬芽が葉柄の中にあると教えてくださいました。プラタナスと同じだ、葉柄内芽
・・・ ・・・・・ ・・・・・・・
モミジ・カエデの仲間は遺伝子配列を元にしたAPG分類になってムクロジ科になりました
エングラーやクロンキストン体系ではカエデ科でした
3)ムクロジ
受付に戻ってくると、先生がムクロジを見せてくださいました
果実を破って中の種子をみせてくださいました。羽子板の羽根の球です
Sapindus mukorossi Gaertn.
ムクロジ(旧カエデ)科 ムクロジ属
大型の羽状複葉、小葉は10枚前後、黄葉し枯葉の黄色を帯びた明るい褐色。関東以西の低地。社寺などに植えられる高木。
いけばなの時間までに、もう一回り大急ぎで、西園内を回りました
イロハモミジ A080278
Acer palmatum Thunb.
アケル パルマツム
・・・ ・・・・・ ・・・・・・・
お隣の小林槭樹(もみじ)園。朝の散水をしておられました
大きなレンズのカメラを構えていた方の横で撮ってみました
紅葉の見事なこと!
見学の方が大勢来ておられました
市もポスターを貼って紹介しています
いま安行は散策するには最高の季節です
参考: 紅葉ハンドブック 文一総合出版