自由が丘に出かけたので、帰りに東京音大の中目黒・代官山キャンパスのコンサートを聴いてきました
指揮科主催のコンサートで、三重奏を2曲
3年生がオーケストラを振る2曲
3人の先生がリレーで三楽章を振る協奏曲
と、盛りだくさんでした
なかでも、最後のベートーベンの協奏曲は、67歳の増井先生も始めて振るという、演奏会ではあまり取り上げられない曲でした
でも、先生もバイオリンの福田ひろみさんもそれぞれ若い頃にレコードやCDを聴いて、一度はやってみたいと思っていた曲だそうで、演奏者にとっても、指揮者にとっても、聴衆にとっても、貴重な一夜になりました
ピアノは、ベートーベンが、パトロンで友人でピアノと作曲の生徒であったルドルフ大公が弾くことを想定して書いたそうですが、仲田みずほさんが弾いてみるとあちこちハッとするところがあったそうで、やさしめと言っても大公はなかなかの腕前だったに違いないとのことでした
バイオリンとチェロは、技巧的な演奏でピアノを支えるようにプロの演奏家に向けて書かかれているそうです
チェロは当時のJ.ハイドンのエステハージ・オーケストラの著名な首席チェリスト、アントン・クラフトという人の為に作曲されたことがわかっていて、チェリストにとって超絶技巧の難曲だそうで、朴賢女我さんの熱のこもった素晴らしい演奏でした
参考:本日のプログラムノート