特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

軍のキムジャン(キムチ漬け)ボランティア

2005-11-19 23:05:18 | 時事問題
 晴れ。最低気温0.4度。最高気温7.5度。

 いつも聴いているラジオ番組に『兵営ニュース(ビョンヨンニュス=병영뉴스)』というコーナーがある。
 北と対峙しているために男子徴兵制(入隊期間は通常24ヶ月)のここ韓国にあって、国防や軍隊についての身近な話題をリスナーに届けるものだ。
 
 毎年本格的なキムチ漬け(キムジャン=김장)の季節を迎えると、各部隊が駐屯している地域の老人福祉施設(ヤンノウォン=양로원)や児童福祉施設(コアウォン=고아원)を隊員たちが訪れ、キムチ漬け(キムジャン=김장)を手伝うそうだ。今年も訓練の合間を縫って、各施設でボランティア活動を繰り広げているとのこと。

 つい最近この『兵営ニュース』で徴兵期間の一ヶ月の手当てが8万ウォン(約8,000円)に上がったという話しを聴いた。資金的に恵まれない施設には、彼らの僅かな手当の中から少しずつ出し合って、白菜などキムチを漬けるのに必要な材料を寄付する場合もあるという。

 徴兵期間中の手当てが安すぎると思われるかも知れないが、仕事でもバイトでもないのである。手当てが安いなどと文句を言うこと自体が間違っている。それがお隣の国の現実である。私と同年代(三十代後半)の韓国の友人たちに訊くと、彼らが入隊していた頃の手当ては月に1万ウォン程度だったという。その頃に比べれば、格段に良くなったということになる。

 ところで、日本の自衛隊でも同様な活動をしているのだろうか?
 各部隊の駐屯地近くにある福祉施設に出かけて、漬物や梅干し、あるいはお味噌などを作ってあげたらきっと喜ばれると思うのだが。
 海外で活動すると近隣諸国からヘンな疑いをかけられるが、国内でお漬物を作っている分には何の文句も言われないだろう。

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