労働者のこだま(国内政治)

政治・経済問題を扱っています。筆者は主に横井邦彦です。

これでいいのか

2011-02-06 06:56:43 | Weblog
 連合赤軍事件の永田洋子氏が東京拘置所で東京拘置所で病死した。

 彼女は病気であったのだが入院することもなく死亡した。これは国家による犯罪そのものである。

 日本国憲法の 第31条には「何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。」と書いているのであって、死刑囚を死刑にするのはめんどくさいから病気の治療を受けさせずに病死させてもいいなどということは書いていない。

 これでは無辜の民を強制収容所に監禁して満足な食事を与えず、不衛生な環境に置き、餓死や病死させている独裁国家と何も変わらないではないか。

 死刑囚を「法律によらない手続き」でその生命を奪ってしまった法務大臣江田五月の謝罪もないのはどういうことか!江田五月は日本国民に対して謝罪して辞職すべきである。お前のようなバカには法務大臣は務まらない。


マルクス主義同志会に突き刺さった鉄の鏃(やじり)

2011-02-06 06:22:04 | Weblog
 マルクス主義同志会が、自分たちに突き刺さった鉄の鏃(やじり)を抜けないで、もがき苦しんでいる。

 この鏃が彼らに突き刺さってからもう8年ほどになるが、時の経過とともに鏃が腐食し始めて、全身に毒となって循環し始めている。

 自分たちが生き残るためには、どうしてもこの鉄の鏃を抜かなければならないのだが、それは彼らの心臓部に突き刺さっており、それを抜いてしまえば出血多量で死んでしまうかも知れない。

 さて、この激痛の中で、昔の同志たちはどうするのか?座して死を待つか?それともここで死に絶えるのか?

 彼らがどちらを選択しても日本の労働者階級にはもう何の影響も与えないのだが、それでもマルクス主義同志会の最近の混乱と迷走と錯乱ぶりは解説が必要であろう。

 彼らに鉄の鏃が突き刺さった8年前というのは、アメリカのイラク侵略が始まろうとしていた時だった。

 世界が戦争へと傾斜し、日本も自衛隊を派兵するという重大な局面のなかで社労党はマルクス主義同志会へ移行した。彼らはこの移行を政治党派から“マルクス主義原理グループ“(実際には“ブルジョアの作り事普及協会”)への転換として行ったのだが、これは誰が見ても敵に背をむけて階級闘争から逃亡したと言うこと以外の何者でもない。

 かくしてマルクス主義同志会の額(ひたい)には当然のごとく“背教者”、“労働者階級の裏切り者”、“マルクス主義者の面(つら)汚し”という、消すことができない緋文字が焼き付けられることになった。

 現在では彼ら自身、この8年前の選択は正しくなかったと悟らざるをえないのだが、それでも尊大な彼らは自分たちが道をまちがえたのは、自分たちがマルクスやレーニンがやったこともない偉大な試み(稀代の愚行の間違いではないのか?)をしようとするときにアメリカがイラク侵略をやったからだ。アメリカがやらなくてもいいこと(イラク侵略戦争は本当にアメリカ資本主義にとってやらなくてもいいことであったのか?)をやったからいけないのであると逆(さか)恨みをしているのである。

 そしてもちろん、労働者党を“ブルジョアの作り事普及協会”にしようという試みはマルクス主義同志会の全会員の合意によってなされたものではない。

 この偉大な“マルクス主義原理運動“=ブルジョアのタワゴト普及運動の提唱者である会長林紘義氏とその限られた秘密の同志たちと何も知らされてはいない会員たちの間には依然として大きな隔たりがある。会員たちの大半は「社会主義とマルクス主義の旗を高く掲げよう」といういつわりのスローガンを素朴にも信じている人々であるのだが、かくして頭の部分は狂気に満ちた真っ黒なブルジョア反革命そのものであるが尻尾にいくにしたがって赤みを増していくといういかにも不思議な組織が生まれることになった。

 もちろん不細工につぎはぎされた頭と尻尾はときどき思い出したようにまったく異なった方向に走り出して制御不能になることがある(現在もそうなりつつある)が、何よりもマルクス主義同志会は頭と尻尾の合意によって生まれた組織(われわれのように反対する者たちは党を出た)なのであるから、この事態を頭の悪意だけに帰すことはできないであろう。尻尾の善意にも無自覚(自分が何者であり、労働者から何を求められており、何をなすべきかという自覚に欠けている)、無責任(労働者階級に対する責任感の欠如は犯罪に等しい)という罪はある。

 ましてや中には、「こうなったら、“毒食えば皿まで”だ」と割り切って毒も皿も全部食べてしまってマルクス主義同志会の結成に賛成した御仁もいるのだから、毒が回ってのたうち回るのも自業自得としか言いようがない。