労働者のこだま(国内政治)

政治・経済問題を扱っています。筆者は主に横井邦彦です。

再度お答えいたします

2007-05-25 17:03:53 | Weblog
 最初に、マルクス主義同志会の憲法にたいする態度ですが、そういう質問はマルクス主義同志会にしてください。われわれはマルクス主義同志会について何の情報も持っていません。

 それから、われわれ赤星マルクス研究会の日本国憲法についてのご質問ですが、これについては、われわれは、以前から、現行の日本国憲法が象徴天皇制と私有財産の不可侵性を認めているという点で、また自由、平等が単なる形式上のみ、権利としてのみ、認められているだけで、必ずしも労働者の搾取を否定するものではなく、むしろ労働者にたいする搾取と収奪の体制、資本主義的な生産様式を美辞麗句で覆い隠す役割を果たしているという点で、日本国憲法は労働者にとって不十分であり、憲法擁護の立場には立たないということははっきりと言っています。

 そして同時に、現在進行している典型的なブルジョア民主主義憲法である日本国憲法を改定しようとする運動は、ブルジョア民主主義を否定して労働者のむき出しの支配に置きかえ、他国を侵略する軍事国家へと転化させる反動的な試みであるがゆえに、許容しえない、このような愚劣な試みとは全力を挙げて闘うともいっているのです。

 この軍国主義反対の闘いでわれわれは日本国憲法擁護ではなく、労働者の民主主義(生産手段の共有に基礎をおく実質的な民主主義)を対置して闘うと言っているのです。

 これは実際的な方法でしょう。

 なぜなら日本国憲法はすでに条文として残っているだけで実質的に死んでいるからです。

 例えば、現在問題になっている「拉致問題」についてですが、この問題が日本と北朝鮮のあいだに横たわっている国際紛争であることはいうまでもないことです。日本国憲法はこのような国際紛争は武力に頼らずに平和的に解決することを世界に向かって約束していますが、日本の政府も日本の国民もこのような憲法の精神を守ろうとは思っていません。

 われわれが、他国の政府を武力で転覆しようとする団体は日本国内では違法である。そんなに北朝鮮政府を転覆したいというのなら、日本国籍を捨てて北朝鮮に行ってやれ、といおうものなら、それこそ、右翼から左翼までどんちゃん騒ぎをやって、赤星マルクス研究会はけしからんという大合唱である。(ハッハッハッ)

 政府も国民もどうでもいいと思っている憲法は改正されようが、改正されまいが、すでに機能を停止しているのではないですか。

 そしてわれわれは、こういうこと、すなわち、日本国憲法が死文化して他のものに転化していくことに対して、それでもいいと言っているのである。なぜならば、日本国憲法が転化しようとしているものは戦前の日本軍国主義であり、21世紀にはまったくそぐわない時代錯誤のしろものであり、遠からず破綻が避けられないものだからである。

 そして、その日本軍国主義が破綻する日こそ、労働者の民主主義は人々にとって大きな意味を持つであろうし、われわれはその日に向かって全勢力を傾注するといっているのです。

 また、中央委員がどうのこうのという話がでできますが、どういうことですか?われわれはスターリン主義的な民主集中制を否定しています。党のあれこれの機関に所属していることが、一つの身分として考えられたり、何か人間として優秀な証拠として考えられているのは、労働者の政党として正しい姿ではありません。

 もちろんわれわれは全国的な政党をめざしていますし、政党が全国的なものになるにしたがって、県委員会なり、中央委員会なり、地区委員会なり、職場細胞なりの組織の“分業化”が進むでしょうが、それは単に役割の異なるところで闘う同志が出てくるというだけの話で、われわれは人の上に人を置くような組織を作る気はまったくありません。

 また“戸籍主義”についてですが、現行の日本の法律では日本人であるためには、日本国籍を取得する必要があるので、日本国籍を取得したらといっているだけです。単に言葉でだけ自分は日本人だと言っても仕方がないわれで、社会的に日本人として認められるためには、現行の法律に則ってそうする必要があるから、便宜的にそういっているだけです。

 ですから、民法上の諸問題や国籍法についての議論はすべて無視しています。

 最後に、いろいろな人から「マル共連」へのお誘いを受けております。大変光栄なことではありますが、いろいろな理由で遠慮させてもらっています。これはわれわれにとっても、「マル共連」にとっても、よい選択だと思います。なにしろ、われわれは言葉の本当の意味で、“歩くトラブルメーカー”ですから、何をしても、何をしなくても、どこからともなく石が飛んできますし、最近はその石がわれわれの近くの人のところにまであたったりして、“歩く近所迷惑”になりつつありますので・・・。