今回の参議院選挙の結果は労働者のだれもが予想していたものであった。
しかし、安部晋三氏の予想は違ったようで、彼はこの結果の意味をまだ理解できていない。
このずれが自民党が今回の選挙で大敗北した原因の一つでもあるのだが、賢い、青木氏と中川秀直氏はいち早く辞職するという。これは賢明な判断だ。
なぜなら、日本国の首相官邸はほどなく魑魅魍魎(ちみもうりょう=山の怪物や川の怪物などのさまざまなばけもの)の跋扈(ばっこ=のさばりはびこること)する化け物屋敷となって行くかもしれないからである。
1933年にヒトラーが政権を掌握したとき、ナチス党は前年の総選挙で33.1%の得票しかできず、ヒトラーは保守派のヒンデンブルク大統領にすり寄ることによってかろうじて首相に就任した。だからヒトラー政権ははじめは少数与党として出発し、彼の内閣にはナチス党は2名の閣僚しか送ることができなかった。
しかしそれでも、官邸に入ったヒトラーは、「いったん首相官邸に入ったからには、棺桶に入ってでなければここから出て行くことはない」と決意を語り、直後に議会を強行に解散させる。
この選挙中に有名な国会炎上事件が起こり、犯人は共産主義者であるとして、猛烈な反共キャンペーンと親衛隊を使ったテロや選挙妨害を行う。しかし、3月に行われた投票でもナチス党は過半数をえることができなかった。
そこで全権委任法という最後の手段に訴え、ナチスの独裁体制の確立していくのだが、この時期特徴的なのはナチス党の政治闘争は単に選挙闘争だけではなく、それ以外の闘争手段(謀略、テロ、脅迫、陰謀、等々の非合法活動を含むもの)に訴えている。
『美しい国』建設の使命感に燃えたファシストとしてヒトラーは、なりふり構わずナチスの独裁体制確立に突き進んでいくのだが、われらの安部晋三氏もどうやらこの時のヒトラーの心境になりつつあるようである。
しかし、ここで注意しなければならないのは、当時のドイツと現在の日本では状況がまったく異なることであり、当時ナチス党がやったようなことを行える政治環境にはまったくないということだ。しかも首相に全権を委任する法案など現在の国会で通過するはずがない。
その辺を理解できないからこそ、安部晋三氏の政治はますます荒唐無稽になっていくしかないのだが、それでも彼は首相であり、居座ると言えば、後2年(衆議院の任期は後2年だから)は居座り続けることが可能である。
自民党もそれを許容するというのであるから、自民党はどうやら安部晋三氏と心中する決意ができたらしい。
こういう状態では、日本の政治が今後グチャグチャに混乱していくのは必至である。
しかし、安部晋三氏の予想は違ったようで、彼はこの結果の意味をまだ理解できていない。
このずれが自民党が今回の選挙で大敗北した原因の一つでもあるのだが、賢い、青木氏と中川秀直氏はいち早く辞職するという。これは賢明な判断だ。
なぜなら、日本国の首相官邸はほどなく魑魅魍魎(ちみもうりょう=山の怪物や川の怪物などのさまざまなばけもの)の跋扈(ばっこ=のさばりはびこること)する化け物屋敷となって行くかもしれないからである。
1933年にヒトラーが政権を掌握したとき、ナチス党は前年の総選挙で33.1%の得票しかできず、ヒトラーは保守派のヒンデンブルク大統領にすり寄ることによってかろうじて首相に就任した。だからヒトラー政権ははじめは少数与党として出発し、彼の内閣にはナチス党は2名の閣僚しか送ることができなかった。
しかしそれでも、官邸に入ったヒトラーは、「いったん首相官邸に入ったからには、棺桶に入ってでなければここから出て行くことはない」と決意を語り、直後に議会を強行に解散させる。
この選挙中に有名な国会炎上事件が起こり、犯人は共産主義者であるとして、猛烈な反共キャンペーンと親衛隊を使ったテロや選挙妨害を行う。しかし、3月に行われた投票でもナチス党は過半数をえることができなかった。
そこで全権委任法という最後の手段に訴え、ナチスの独裁体制の確立していくのだが、この時期特徴的なのはナチス党の政治闘争は単に選挙闘争だけではなく、それ以外の闘争手段(謀略、テロ、脅迫、陰謀、等々の非合法活動を含むもの)に訴えている。
『美しい国』建設の使命感に燃えたファシストとしてヒトラーは、なりふり構わずナチスの独裁体制確立に突き進んでいくのだが、われらの安部晋三氏もどうやらこの時のヒトラーの心境になりつつあるようである。
しかし、ここで注意しなければならないのは、当時のドイツと現在の日本では状況がまったく異なることであり、当時ナチス党がやったようなことを行える政治環境にはまったくないということだ。しかも首相に全権を委任する法案など現在の国会で通過するはずがない。
その辺を理解できないからこそ、安部晋三氏の政治はますます荒唐無稽になっていくしかないのだが、それでも彼は首相であり、居座ると言えば、後2年(衆議院の任期は後2年だから)は居座り続けることが可能である。
自民党もそれを許容するというのであるから、自民党はどうやら安部晋三氏と心中する決意ができたらしい。
こういう状態では、日本の政治が今後グチャグチャに混乱していくのは必至である。