サルの方丈記

キャンドゥーサルの日記風ブログ

ある会話

2013-02-15 22:58:56 | Weblog
会社に出社する前に
立ち寄り仕事をするいつもの喫茶店で
たまたま隣に座った
90歳ちかい二人の老婆が
机を挟んで会話をする

私は根津で生まれ育って根津小学校をでたけど
あなたはどこの学校?
相手の老婆は耳が遠く
え~え~意味が通じない
だんだん声がでかくなる

三度ほど同じ問いがあったが
え~え~と相手は理解できず

四度目に、目を大きくして
私しゃ上野学園
そして高校を出てアメリカの大学・大学院までいったの
大学をでたら日本に戻り富士銀行へいったの

せっかく学んだ語学が台無しね
首を縦に振って
うんうん

90歳には思えない
幼児に戻ったような可愛い顔で
昔話に花が咲く

戦前にアメリカで勉強する江戸っ子はかなりハイカラさんだ
今で言えば超キャリアウーマンであったのだろう

その時訳していた文面は
”責任をなすりつけあうような風土は、どんなチームも傷つき台無しとなる。
失敗は起こる、だが、その中でも最大の失敗とは、「何もしないという失敗」だ。
賢明なチームは失敗から学び・・・」

聞こえる可愛い老婆の話しをよそにふと思う

時を止めることはできない
だれでもが年を取りそして耳は聞こえづらくなる
動けるときにやれることはどんどんやっておくこれに限る

ついつい可愛い老人のまねして首をうんうんしてしまった

さる@根津