日経ニュース拾い読み

朝夕、日経を拾い読み、週末は「今週の株式総括」で市場をふり返り、次週の予測を展開する

今週の株式総括1229

2006-12-30 02:31:34 | 今週の株式総括
今週の株式総括1229

安倍政権が発足して3ヵ月、郵政造反組の復党、政府税調会長の女性問題が絡み辞任、佐田行革相の政治資金不適切会計処理と、立て続けに3連発のつまづき。七転び八起きとまではいかないが、渡辺喜美氏の行革相起用は、「災い転じて福となす」になるかもしれない。

地元の人には失礼だが「前行革相あんな人がいたのか」と、私の不勉強で問題が起こるまでシラなっかったぐらい。
辞任の弁を聞いても、何を言っているのか分からない。あんな人がトップに来たら、如何に省庁の役人でも、足を引っ張ってやろうと思うのも当たり前。多分にあのことが明るみになったのも、画策したのも彼らしかないから・・・・。

今年の後半の日本株式市場の世界株式に対する出遅れは、外国人投資家が日本株式を買わなかったからだ。
政府税調の本間会長は、当初から株式譲渡益課税の廃止や消費税の引き上げを宣言していた。
市場を無視した政策に外国人は株式売却で応えた。小泉政権の規制改革を歓迎して日本株式を買っていた外国人投資家は、改革を忘れた政治に嫌気を起こしたものと見ていいのだろう。

行革を叫びながら一向に進まない行政改革。天下りをあれだけ止めようと、叫んでいた小泉政権だが、昨年よりまた今年が増えていると言うから、なにおかいわんや!

あまり厳しく言わないうちに、そっと「天下り」をやってしまえと、そんな甘い気持ちがまだ官に蔓延している。

新行革相は、いわずとしてた渡辺ミッチーさんの息子、歯に衣を着せずどんどん実行のタイプ、金融に、規制改革にと、今まで努力してきた人、是非、ここは大いに頑張って、いずれ総理をねらえる人物に育ってほしい。

それが外国人投資家が一番日本に希望していること。下手な経済政策をやってもらうよりは、外国人投資家を日本に呼び込むことは、経済活性化になり、四方八方丸く収まる最良の道につながるのだ。

 松坂が米国球界へ移籍して70億円、井川が5年で23億円と騒いでも、かたやジャイアンツの上原が、3000万円減の3億1千万円でサインした。ゴールドマンの役員は56億円のボーナスを手にした。日興證券は、競争激化の証券の争いに、決算を偽装してまで地位を必至で保とうとする御粗末。これだけの比較でも日本の器がいかにも小さいことかと嘆かわしい。

バブルの頃には、NY証券取引所の会長が、退職金100億円超をもらって非難されたが、同じ頃、米国の年金カルパース運用の担当者が、50億円の報酬をもらったと報道された。契約で成功報酬を手にしたのだから、文句の無い報酬だろう。

やった仕事が正当に評価され、その対価が要求でき、そして受け取れる世界が出来るようになってほしい。

 丸和証券の小林氏の亥年の新春予想は、非常に心強い。(私のHP株式情報レポートの今週の株式見通し1225参照)
亥年相場は、東証開所以来、過去4回を数えるが、国年の日経平均の騰落率を見るとすべて上昇、4勝0敗で平均騰落率は、23.0%の大幅上昇だ。東証再開以来61年間の年間平均騰落率12.29%上昇の2倍である。12支の騰落順位で上から4番めで優の成績だ。

来年の株価予測は、最初こそ少々の下落があるも、その後はなだらかに上昇して、2万円を目指すとの予想で心強い限りだ。
昨年の十二支の予測が見事に的中していたから、私は尚更自信を深めこの予想を信じている。

企業経営者の来期の予測は、いかにも控えめな予想が多い。粉飾すれば非難を受けるのは当然だが、減益決算を発表すれば、大量の売り物が殺到し、株価の急落の責任を問われる。

 こんな市場の特異性をみて「控えめな決算を発表しておいて、・・・・・後修正すれば」と考えるのが、人の常。06年度に続き、07年度も経常益ベースで2ケタ増益が見込まれ、景気も持続するとなれば、いずれ増額修正は目に見えているのだが・・・。

消費に若干陰りが見えるも、設備投資は勢いは衰えず、日銀も景気はなだらかに上昇すると予測し、最近は、雇用も65才まで延長する企業とか、いよいよ来年は、団塊世代の退職で人手不足を定年延長で確保するなど、実際の完全失業率も4%を切るまでに改善している。

余りあてには出来ないが、政府の来年の経済成長率は、2%で、同じく民間の予測も同じようなもの。政権はまだまだスタートしたばかりで、実力はまだ発揮できていないが、企業動向は、多少の凹凸が見られるも拡大方向は間違いない。

楽しみな期待できる年がまっているといえるかも。

 さて来週の「究極の株式投資戦略チャート」は、5週目に「売りモード」に転換した。好業績や再編期待などで新日鉄を中心に鉄鋼株が急騰している。この年末3日間のダウ平均は、1円ずつ上昇した。いかにも珍しい。ザラバでは50-100円近いところまで上昇して「行ってこい」相場である。全銘柄を比較しても下落銘柄数が多い。いかにも一部の株式に人気が集中して値を保っている。来春は、この動きが全体に拡がるかどうかが、ポイントとなりそうだ。

わが「最大利益獲得SB」は、売り指示を出している。大きな変化が起こるとき「単純に常識でモノは、量れない」が、冷静に考えれば、ここは見送るべき相場なのかもしれない。しかし世界の市場から逆行して、売り込まれた「日本市場の逆襲の第一歩となれば、話は別。一息入れてもそこは絶好の買い場到来。「

「最大利益獲得SB」で、「業績上方修正銘柄」と大きく売り込まれた「新興市場銘柄」に、この安値で「買いシグナル」の点灯したものが、たくさん出てきた。ひょっとすれば、新春の「大化け逆襲銘柄」は、これなのかもしれない・・・。

「フーリエ」も、先週と変わらずの予想。抵抗ラインを一気に上抜けし4月高値を・・・。一息入れても上昇波動がみえる。

私のブログは:<http://blog.goo.ne.jp/seifujii715/ 私のHP<http:/www001.upp.so-net.ne.jp/seifujii/

「最大利益獲得SB」のパスワードは=”arima”

よき週末を