ダダのミシン屋日記『ジャノメミシン米沢店です』

ジャノメミシン米沢店の店長のブログです。
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ジャノメ スーパーキルト 6100型

2019年08月25日 16時19分08秒 | ミシン修理
昨日のネタのミシン修理の結果ですが・・・

バッチリ直りましたヾ(*´∀`*)ノ

ミシンはジャノメ初の自動糸切り付きミシンのスーパーキルト6100型です。

湯名人のメンテに伺って「ミシンの針が動かないからみて。」と言われました。
針が動かないとはどういう状況じゃ?固まったか油切れしたか?と思いましたけど、はずみ車は軽く回るしそれに連動して釜も動いていますが、針も天秤も動きません。

何じゃこりゃ?

その場で直せる状態では無かったのでお預かりしました。
帰り際に「ああ、そうそう!糸切も上手く出来ないの!」とおっしゃったので、自動糸切りと連動しているどこかの不具合であろうことは想像できました。

天蓋を開けてはずみ車を回しても上軸そのものが動いていません。

軸を手で回すと動きますが、途中で引っかかって動かなく成る。


覗き込むと矢印の辺り出っ張っているものが有ってそこに引っかかる。

出っ張りをドライバーの先で押し込んだら普通に動くように成りましたけど、自動糸切りを使うとまた元の不具合状態に戻っちゃいます。

注油しながら動かしていれば直るんじゃないか?と思いましたけど何度やってもダメでした。

サービスマニュアルにもこういう時の修理方法とか書いて無いけど、パーツマニュアル見たら見当が付きました。

26番の連結板ってのの動きが悪く成ってて、多分29番のバネが折れたか飛んだかしたのでしょう。


それを確認するためにはモーターベルトとタイミングベルトを外さなくちゃいけません。
モーターベルトは良いのですが、タイミングベルトは出来れば外したくないです。
このベルトで上軸の動きと下軸の動きを同期連動させてますから、外すと合わせるのがえらく面倒なことに成ります(。´-д-)

でも、やるしかないです。

ベルト外してプーリーも外しました。

連結板を抑えているE輪を外して見ました。

そこで確認するとバネは飛んでも居ないし折れても居ないようです。

バラした状態で注油してE輪を取り付けて動作確認。



押すと出っ張ったきり戻らなかった連結板が戻るように成りました。

プーリーを戻して問題はタイミングベルトです。

正常な位置でベルトをギアに噛ませないと縫えるようには成りません。

適当に組んで後から釜ギアで調整すればいいか?と最初は思いましたけど、それやると益々タイミングがぐっちゃぐちゃに成りますからベルト取り付け時にタイミングは合わせないと駄目な様です。



組み立て終わって試し縫い。
ピンクの糸は別のミシンの試し縫いのですが、黒糸のがこのミシンのです。

目飛びも無く模様縫いもバッチリ出来るように成りました。


修理代もきっちりいただけますわ~ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
コメント (14)
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