トムへ、沢山のエールをありがとう。
トムも十分わかっています。あとは彼の生きる力。
私は睡眠不足を回復させて、ベストを尽くすのみでございます。
遅くなりましたが、福島のことを書き記していきたいと思います。
夜中の高速をただひたすらに北上。
最初の目的地、
目指すは【山形、せしお家】。
明け方、私の後頭部に鈍い重たいものがずーんとのっかった。
経験のない頭痛。
被災地特有のものかな?そう感じる。
しかしそれは山形の上杉神社で解消される。
空気が違う・・・
なんて清々しいんだろう!!
ここの人はとても温かい、心が温かい・・・。
震災の影響もほとんど
感じられずだった。
この空気だけで
来てよかった~!!と
思うのと、疲れを感じなかった。
上杉神社前のコンビニでサンドウィッチと缶コーヒーで朝食。(コンビニの店員さんも、車をしばらく駐車してていいと承知してくれて~、良い人だ~)
参拝済んで、せしおさんちに到着すると、雨が強くなる。
彼はこの時爆睡中で、(眠れないってほざいていたのになぁ~、こうだよ~!)
私のメールを無視していやがったのよね(笑)。
酒臭いせしおさんと無事再会、(神戸以来)
せしおさんちの「ひとり娘・キャロちゃん」ともご対面。
休憩したのち、最大の目的だったTちゃん一家へ、せしおさん運転で向かった。
途中の市街地の様子とか、
民家の瓦屋根が所々壊れたままになっているだけで、「被災地。」のイメージがない。
でも・・・ここには今でも
「見えない悪魔。」が存在しているのだ・・・と、いうことが何より信じがたい。
でも、人通りが少ないなぁっては感じた。
聞いておき、言われてなければ、私も「え?放射能?何それ?」・・・実感がなかったと思う・・・。
なんだかそこに付け込んで、甘えていないか?国の「お偉いさん。」方よ。。。
市街地から山間に車が入ると異様な雰囲気が襲う。こちらは普通の山の景色だ。
時々すれ違う「災害車両」と、山の異変。
私は野鳥も好きだし、観察経験があるので、エリアに入ってくると、野鳥が異様に少ないことも気が付いた。
植物は逃げることができない。
無言の、
静かなメッセージだと思う。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、小雨降る中、せしおさんに車を停めてもらって山肌の異変を撮影する。
そこだけが、茶色い森林が点在するのだ。
茶色い個所の裏側の山肌は今の季節らしい青葉茂る森林。
「なんで?こうなっているんだろ・・・確かに所々茶色い場所あるね~・・・でも、注意して観ないとわからないね。」
・・・これが2人の率直な感想だった。
その風景が繰り返されながら山間を抜けてゆく。
Tパパさんが撮影したあの竹林の様子も・・・またしかり。
走行中、同じように異様に枯れた場所と、青々した竹林との差があるのだ・・・
第一弾動画
http://www.youtube.com/watch?v=f1BeUX3zJj8
第二弾動画
http://www.youtube.com/watch?v=V1lP_6_RL6k
私たちはTパパさんから聞かされていたから気がつくことができるけど・・・。
絶句した。
でも、きっと・・・見えないものの恐怖ってこんなもんじゃないのだろう。
小雨の降る中、
畑仕事に精出すご夫婦を見かける、田んぼに植えられた稲も黙っている。
これらはきっと、放射性物質をも育んでいるんだろう・・・。
悲しみがどんどん膨らむ。
放射能に色が付けることができたら、目に見ることができたら・・・あぁ、もっと早く何かができただろう。
Tパパさんの言葉を思い出す。
おうちの脇には春の野草・わらびが伸びきったまま沢山生えていた・・。
採ることもなく・・・そのままだ・・・。
食べたら「内部被ばく」するだけだから・・・。
その一方で農作物が作付けされている。
国はやめろといい、農業団体は「作ってもいいよ。」という。
でも、それを食べて何かあっても知りませんよ・・・自己責任ですよ・・・が、役所の態度だというのだ。
なんで市民は怒らない??のかが私には・・・
もちろんせしおさんやTちゃん一家にもわからない。
高齢だから?
諦めてるから?
(-ω-;)
小雨降る中・・・ちょびちゃんと再会を果たした。
Tママちゃんと抱き合い、うれし泣きした・・・。
おやつやさん!お土産は?(笑)。
つづく。