ダダのミシン屋日記『ジャノメミシン米沢店です』

ジャノメミシン米沢店の店長のブログです。
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「ばあさんは15歳」 阿川佐和子

2024年07月17日 18時00分49秒 | 本棚

一昨日と昨日でほぼ一気読みしたのですが、予想通りおもしろかった。

 

お茶目な孫娘の奈緒と頑固で口の悪い祖母が、東京タワーのエレベーターの事故で1963年にタイムスリップしてしまった。

さて現実にそんな事になったらどうしましょう?

財布に新札の渋沢さんが10枚有ろうが、諭吉さんが20枚有ろうが1963年では使えない!

スマホも、なんちゃらPayも使えません。

取り敢えず使えるのは100円玉以下の硬貨だけ。

それだってじっくり見られて年号を確認されたら偽硬貨と疑われます。

 

誰かを頼ろうにも奈緒の家のマンションはその時代に有るわけもなし、赤の他人よりはと仕出し弁当屋をやっていたばあさんの家を訪ねる事に・・・

そこには15歳のばあさんがいて、ばあさんの両親もいるのですが、「未来から来ました!」と言う訳にも行かず、田舎から出てきて道に迷った祖母と孫で、ばあさんが足を痛めてしまったからと一夜の宿をお願いする。

 

ばあさんの家族は良い人たちで「それはお困りでしょう。」と家に上げ、「足を痛めてしまったのではすぐに出て行くわけにもいかないでしょう?」と暫く住み込ませて貰って奈緒は仕出し弁当屋の手伝いをする。

 

弁当屋に集団就職で働きに来ていた、奈緒より二つ年上の17歳のせっちゃんとなかよしに成り、奈緒は令和の世界にはあって当たり前の物が無いけど、不便だけど人の温かみとか少しのんびりした昭和の暮らしに馴染んでくる。

 

そして封印していたばあさんの辛い秘密も知ってしまう。

ばあさんの過去に犯してしまった取り返しのつかない出来事を覆すことは出来るのか?

 

面白かったし本当にNHK辺りでドラマ化して欲しいと思いつつ、キャストはどうしましょうか?とか考えておりましたら、NHKのドラマ10の「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の岸本七実役の河合優実さんが私のイメージにぴったりでした。

同じドラマで、ばあちゃん役の美保純さんがばあさん役で良い!

 

是非ともドラマ化して欲しいと思います。

 


おまけ

100均でリング付き支柱を買って来ました。

 

長すぎて(;^_^A

肝心の花を支えられないので針金でリングを補充しました。

でも、桔梗ってもっと丈が伸びますよね?

そしたらこの支柱が丁度良く成るよね!

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本の挿絵

2024年07月14日 18時13分34秒 | 本棚

3連休の中日・・・

と、言っても私には関係ない・・・

年中無給・・・

じゃなくて年中無休の個人事業主です。

 

ま、でも、仕事が来なければ休みと同じだからな~(。´-д-)

 

暇を持て余してふらふらと(笑)また本屋に行ってしまった(;^_^A

 

買いたかった『成瀬は信じた道をいく』と、なにこれ面白そう!と阿川佐和子さんの『ばあさんは15歳』

 

阿川さんのエッセイとかは好きで何冊か読んでいますが小説は初めてかな?

孫娘の奈緒と頑固で口の悪い祖母がふとした異変で1963年の東京にタイムスリップ!

私の生まれた年ではないか!

 

朝ドラみたいに楽しめる笑いと涙の冒険小説。

 

今読んでいる本を早く読み終えて読まなくては!

 

それと、パラパラとめくってみたら・・・

 

挿絵が付いてる!

昔は挿絵が入っている文庫本が沢山有りました。

 

グイン・サーガも栗本薫が書いていた頃は挿絵がありました。

 

高千穂遥のクラッシャージョーとかダーティペアとか、ガンダムの安彦良和が表紙イラストと挿絵を描いていたから読んでいた。

 

デューン砂の惑星は石森章太郎が表紙と挿絵(は、有ったっけか?)書いていたので買っていました。

 

挿絵がある本って、なんか得した気分で嬉しいです。






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民王 シベリアの陰謀 池井戸潤

2024年07月11日 18時56分41秒 | 本棚

午前中は少し雨が残るものの、午後からは曇りで経過する予報でした。

気温は27℃の予報でしたから、午後から実家の草刈りにでも行こうか?ポスティングに行こうか?って思っていましたが、時々小降りになりながらもずーっと雨でした(。´-д-)

 

草刈りもポスティングも出来ませんので読書しておりました。

 

民王 シベリアの陰謀 池井戸潤

以前、遠藤憲一・菅田将暉・高橋一生ら出演でドラマ化された『民王』の続編です。

 

シベリアの冷凍マンモスと共に眠っていたと思われる未知のウイルス「マドンナ・ウイルス」

感染すると人間が凶暴化し狼男の様になってしまうウイルスが日本に持ち込まれた。

 

コロナウィルス感染をベースに作られた全編ギャグの小説ですが、ちょっと現代社会を皮肉っている所が面白い。

 

ギャグなのですが、武藤総理がカッコいい!

様々な困難から逃げることなく立ち向かう。

 

こんな総理がいたら現実世界の私たちも安心なのですが・・・

 

パーティーばっかりやっていたり裏金作りばっかりしている現実世界の先生方・・・

なにか未知のウイルスに感染しているのではあるまいか?



夕方にゴミ出しに行ったらご近所さんのアジサイが綺麗でした。

 

明日は晴れの予報です。

んでも気温が30℃・・・

 

湿度が高くて辛いだろうな~(。´-д-)





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成瀬は天下を取りにいく 宮島未奈 著

2024年07月02日 21時18分44秒 | 本棚

今日は雨の心配のない曇り空でした。

ポスティングに歩いて来ましたが・・・

 

個人宅の前に何故こんな物が?(笑)

 

何かうまそうな色ではない実がたわわに生っているのも発見。

 

なんじゃろ?これは?と、思いましたがググって見たらブラックベリー?

これから熟したら美味そうになるのかな?

 

そろそろ切り上げようかな?と思っていた人様の家の玄関先で、なんか予測できない段差が有って、その衝撃が腰にガツン!と来てしまいました(´;ω;`)ウッ…

 

痛て~~~よ~~~(´;ω;`)ウッ…

 

 

なので午後からは腰を休めるべく、横になって読書しておりました。

「成瀬は天下を取りにいく」宮島未奈著

 

デビュー作で本屋大賞の他に色々な賞を14個も取ったって本です。

滋賀県の琵琶湖の近くを舞台にしていますから、滋賀県の方ならもっと楽しんで読める本では無いでしょうか?

 

子供の頃から何でもそつなく出来て頭も良くて運動神経も良い成瀬あかり。

だからといって天才少女とかそういうキャラクターではない。

なんかちょっと変わった子です。

物語は幼馴染で親友の島崎みゆきに「島崎、わたしはこの夏を西部に捧げようと思う」ってセリフから始まる。

8月いっぱいで閉店が決まった西武大津店に成瀬は毎日通うという。

 

西武ライオンズのユニフォームを着て地元のテレビの夕方のニュース番組でカウントダウン中継されるのに毎日映り続ける。

それが何の意味があるのか?(笑)

ただ、米沢でも大沼デパートが閉店して、山形の大沼デパートも閉店して山形にはデパートが無くなってしまいましたから、成瀬の行動に共感できるところもありました。

 

 

高校に進学した成瀬は髪を切ってスキンヘッドで登校を始める。

丸坊主から髪を伸ばしたらどうなるかを確かめたい。

それもどんな意味があるのやら?(笑)

 

アニメ化とかドラマ化されたら28週目の髪形はどうなるのか?私が見てみたいです。(笑)

 

島崎と漫才コンビをゼゼカラを組んでM-1に出たり(笑)

 

同じマンションに住んで幼馴染で親友の二人もやがて成長して島崎は東京に引っ越すことに・・・

二人の別れの日が近づくことにウルウルしてしまいましたが・・・



続編「成瀬は信じた道をいく」も買って来なくては!



おまけ

表紙カバーの絵に、カブタローで走る私が描かれていました(笑)

 

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ウクライナにいたら戦争が始まった 松岡圭祐

2024年06月15日 19時29分13秒 | 本棚

今日も良い天気でした。

暑くなりましたので、昼から今年初めてエアコン冷房を入れました。

 

雪が殆ど降らなかったこの冬と、梅雨時期なのに雨が降らない。

水不足が心配ですな~

干ばつで米が採れない!

なんて事にならなきゃ良いのですが・・・

 

仕事が暇なので読書がすすみます(;^_^A

ハードカバーの単行本が出たのは2年前?

ロシアのウクライナ侵攻が始まってすぐに描かれた小説です。

ハードカバーは高いので文庫化されるのを待っておりました。

他の作品にも時事ネタをすぐに取り入れる作家さんですが、戦争が始まるのを知ってて、あらかじめ書いておいたのじゃないか?ってくらい早くに書かれた小説です。

 

松岡圭祐の筆の早さには本当に驚かされます。

 

物語はウクライナに単身赴任中の父を訪ねて母と姉妹が渡航した。

その直後にロシアのウクライナ侵攻が始まった。

日本への帰国の為に空港に行ったが、妹にコロナの陽性反応がでて飛行機に乗れなくなった。

 

戦場は家族のいる所よりは離れていると思っていたが、家族の住む町にも戦火が・・・

 

はたして家族は戦火をまのがれることが出来るのか?

 

ハラハラドキドキは高校事変やJKでも同じですが、フィクションなのにノンフィクションとも思えるこの小説は読み応えがありました。

 

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