ツリアゲ

引越し作業は、あわや雨か……と思われたがそのちょい手前の天気で終了した。
午前９時（荷だし）から午後６時過ぎ（荷入れ）まで。。。
ただひとつ。洗濯機が所定の場所に納まらない。。。という課題を残して（苦笑）。

……さて。このたびの引越しですごいなーと思ったのは「つりあげ作業」だ。

キッチンのある２階に冷蔵庫を運び入れる。玄関から階段を通って……というのは無理との判断が業者によってくだされ、ぐるぐる巻きに養生された物を２本の平たいひもで巻く。それを業者の方が二手に分かれて吊り上げるのだ。下部隊と上部隊。

下部隊は物を下から支えてできるかぎり高く持ち上げる。
上部隊はそのひもをぐいぐい引っ張る。そのなかでも、バルコニーの上に乗っかり、自分の肩にそのひもをかけ自分の全体重をかけて引っ張る人がひとりいる。

男性の低いかけ声とともに、物はゆっくりだが着実に上がって行く。
私は邪魔かと思ったが、どうしても気になり２階のバルコニーで様子をうかがう。手すりにも力が加わり、がたつかないか？という心配もあったのだが（笑）。

ものすごい緊張感。
こんな二本のなにげないひもで大丈夫なのか？
壁をこすらないか？
バルコニーに乗っている人はこわくないのか？
もし、このひもが途中で切れたら？

……などとはじめてみる光景にドキマギしながらも、引越し業者はさすがプロ。無事に吊り上げ作業が完了した。けっこう時間がかかったが。

しかし。引越し業者といいつつも、結構若い人で構成されており一番高齢の人はむしろバイトっぽかった（苦笑）。

さて。実はもうひとつ吊り上げ作業をしたものがあった。

それは３人がけのソファ。これは、家具屋からの業者なので、違う日に行われた。
結構重いものらしく、これにあたるとつらいんですよね。。。と業者のひとりのひとがふともらした。

年のころは５０台の男性２名。それほどがたいがいいというわけでもない。

えっ。たったの２名で。。。冷蔵庫の時は総勢６名だったのに。。。

作業の手順は前回とほぼ同じ。
しかも、下から物を持ち上げ支える人がいないので、もろ２人だけの力で庭に置いてあるソファを持ち上げねばならない。
バルコニーの高いところに上って、肩にはひもをかけ全体重をかけて。

二人がおなじ速度でおなじ力で引っ張り上げる。
これまたものすごい緊張感。
邪魔かと思ったがこれまたじっとしていられなくて、近くでかたずをのんで見守る私。

……すごかった。すばらしかった。

吊り上げてもなお、それを室内にかつぎ込む。大きいソファをふたりで抱えながら。

……冷蔵庫。ソファ。ピアノ。。。

重たいものを移動させるのって本当に大変。
きっとコツがあるのだろうけれど、からだに負担がかかるのは必至。
ただただ、業者のかたに感謝あるのみである。