カブのクラッチユニットを分解して
キックの時の滑りを解消するために クラッチスプリングにシムを追加したけど
それが本当に正しかったのか 検証してみることにします。
私、本来設計職なので、クラッチの図面を簡単に描いて考えてみます
構造が判るようにかなり誇張して描いてますが、構造的には間違っていないはず
まず、クラッチに何も負荷がかかっていない状態(静止またはアイドリング状態)
クラッチ板が離れているので 動力は伝わりません。
エンジンの回転を上げてクラッチ全体が回転し遠心力がかかると
カム(ウェイト)が外に押し出され、クラッチ板を右に押して密着し動力が伝わります。
キックするときは
キックペダルの力はプライマリーギヤ→ドライブギヤ→ドライブギヤアウターに伝わり
ドライブギヤアウターの、ドライブプレートに接触する位置にある突起と
クラッチアウターの溝位置が回転することにより、クラッチアウターが右に押され
クラッチ板が密着して キックによる回転力が伝わります。
どちらの状態でも、ドライブプレートをベースとして
クラッチ板が、クラッチハウジングに固定されたセットリングに押し付けられています
クラッチハウジングとドライブプレートはクラッチスプリングを介して
フローティング状態になっているので、どちらの状態でもクラッチ板を押しつける力は
最終的にはクラッチスプリングの強さに依存しています。
という事は、クラッチ板が摩耗した厚み分のシムをクラッチスプリングに入れて
押しつける力を増す、ということはキック時のクラッチ滑りに効果があるということです。
私の考えが正しいと確認出来て、ちょっとホッとしています。
でも、カブのクラッチって素晴らしい構造です、設計された方を尊敬します。
キックの時の滑りを解消するために クラッチスプリングにシムを追加したけど
それが本当に正しかったのか 検証してみることにします。
私、本来設計職なので、クラッチの図面を簡単に描いて考えてみます
構造が判るようにかなり誇張して描いてますが、構造的には間違っていないはず
まず、クラッチに何も負荷がかかっていない状態(静止またはアイドリング状態)
クラッチ板が離れているので 動力は伝わりません。
エンジンの回転を上げてクラッチ全体が回転し遠心力がかかると
カム(ウェイト)が外に押し出され、クラッチ板を右に押して密着し動力が伝わります。
キックするときは
キックペダルの力はプライマリーギヤ→ドライブギヤ→ドライブギヤアウターに伝わり
ドライブギヤアウターの、ドライブプレートに接触する位置にある突起と
クラッチアウターの溝位置が回転することにより、クラッチアウターが右に押され
クラッチ板が密着して キックによる回転力が伝わります。
どちらの状態でも、ドライブプレートをベースとして
クラッチ板が、クラッチハウジングに固定されたセットリングに押し付けられています
クラッチハウジングとドライブプレートはクラッチスプリングを介して
フローティング状態になっているので、どちらの状態でもクラッチ板を押しつける力は
最終的にはクラッチスプリングの強さに依存しています。
という事は、クラッチ板が摩耗した厚み分のシムをクラッチスプリングに入れて
押しつける力を増す、ということはキック時のクラッチ滑りに効果があるということです。
私の考えが正しいと確認出来て、ちょっとホッとしています。
でも、カブのクラッチって素晴らしい構造です、設計された方を尊敬します。