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バイク好きオヤジのひとりごと

バイクやクルマのエンジンオイル消費について・・・

2014年07月23日 | オイル
バイクや四輪を乗っている上で
調子が良いエンジンの場合エンジンオイルは減らず
エンジンオイルが減るエンジンは何処かがおかしい・・・
日本車しか知らなかった かつての私もそいういう考え方でした。

その考え方を変えるようになったのは
バイクだとBMW・K75SやFJ1200を乗るようになってからです。

この2車種共、「ちんたら」走るのがメインの一般的な大排気量日本車と違い
速度無制限のアウトバーンで それなりの速度(150~200km/h)で
長時間連続走行することが可能な造りです。
FJ1200も、前モデルのFJ1100が
アウトバーンでの連続走行を想定して設計された 初めての空冷日本車。

BMW製、Kシリーズも同じ設計思想のエンジンを積むバイクです
私が所有したこの2車種に共通なことは オイルの消費量が多い事

これにはちゃんと理由があって、
200km/hでの1Lクラスのエンジン回転数は7500rpm程度
それを1時間以上続ける訳ですからね
高速での連続走行時にエンジン内のオイル皮膜切れを起こして
エンジンが焼きつくと大惨事を引き起こします。

それを防ぐため、エンジン内の摺動部クリアランスが少し甘めの設計で
少し厚めの油膜を形成させ、高回転域での連続運転で
オイル皮膜切れによるエンジン焼きつきが起こらないよう考えてあります。

これは一般の機械を設計するときも考慮する事です。

エンジンを保護するためにオイル皮膜を厚めにすれば、
限界までオイル皮膜が薄くなるよう造られたエンジンより
オイル消費量が多くなるのは当然です。

BMW・K75もFJ1200も
オイル消費量は1000kmで500cc程度
FJは現在も所有していますが
私が手に入れた走行1万キロの時から現在の5万キロ走行状態でも
オイル消費量は変わりません。
当時の文献を見ても だいたいそのくらいの消費量が普通みたいです。


さらに、クルマも日本車3台とBMW製を1台持っていますが
そちらの方も 日本車に比べるとそれなりに多めのオイル消費量です。
ただし排気量がある割には少なく5000km走行で1000ccくらい
6気筒で排気量が2000ccなのに
交換時に必要なエンジンオイル量は6Lと日本車のほぼ1.5倍
そんなところも、オイル消費量が多いことに対処しているように思えます。

日本車と比べてBMW車がオイル消費が多いのは
BMW車のオーナーなら当然の如く知っている「常識」ですからね。

このクルマの最高速はメーカー発表で200キロを少し超えるくらい

日本車の場合、最高速=調子が良い時に一瞬出せる限界速度 に対し
ドイツ車の場合 最高速=連続走行が充分可能な速度 と
設計の段階から全く考え方が違います。
速度無制限のアウトバーンをそれなりの速度で走ることを想定した乗物と
日本国内で「ちんたら」走ることを想定した乗物を比べること自体間違いです。

日本国内では一般道路の制限速度が60km、高速の制限速度が100kmと
アウトバーンでの連続走行とはエンジンへの負担は比べ物になりません。
普段は2000rpmで流して、1日に数回8000rpm回すくらい?
想定される使い方が その程度の軽負荷の条件なら
ほとんどオイルが減らないエンジンを造るのも可能でしょう。

日本製のバイクやクルマしか知らないと理解できないかもしれませんが
そんな乗物を実際に所有して乗ってみると
オイルが減ることが当然なので不思議に思わなくなります。
コメント
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