サイパン生まれの湘南犬

南の楽園・サイパンで生まれ、9歳で飛行機に乗り日本へやってきたシェパードミックス犬の日々。

小さな幸せを守る権利

2007-11-13 15:20:55 | サイパン暮らし

またまた、3連休でした。
土曜日は雨、日曜日は曇り時々晴れ、そして月曜日は快晴と
尻上がりに天気も良くなり気分上々、
さくらやおとーさんとまったりのんびり過ごす事が出来ました。

…が、しかし。
そんな平和な中、今、私達の頭の片隅に常に気になっている、
ちょっと暗い部分があります。

金曜日に知事が承認のサインをしたことで、ひとつの法律が
出来ました。
労働改正法---とでも訳すんでしょうか。

詳細はまだ、わかりません。しかし、この改正法により、
私達の生活には今、大きな、大きな不安が影をさす事になりました。

現時点で分かっているのは
●外国人労働者は契約途中でも契約終了時でも、
他の企業へ転職する事を認められない。
●外国人労働者は3年半に1度、6ヶ月間国外へ出なくてはならない。
●雇用主に対して苦情を申し立て、その聴聞等を待つ間は
国内にとどまる事を許されず、海外にて待機、
聴聞等の為に北マリアナに戻る際の旅費は自己負担。
●企業は従業員の30%をローカルまたはUS国籍者としなければならない
(今までは20%だった)。

というもの。
まるで外国人イジメのようなこの改正法、
議会の全会一致で決まったそうな。

という訳でこの法律は来年1月1日から発効します。
そうすると…私達は労働許可証の発行日から数えて
3年半後に日本に帰るなりどこかへ行くなりしなくてはなりません。
しかも6ヶ月間。
半年間、収入なしです。
半年間、北マリアナには入れません。(多分)
半年間、私がやっていた仕事は誰がやるの?
半年間、SEA FORCEはお休みになるかもしれません。
半年間、いえ下手をしたらそれ以上、
私達家族は離ればなれです。
そして半年後、また労働許可が下りるのか、
保証はありません。

うちだけではありません。
全ての外国人が働いている職場で、半年間その人の
ポジションを誰が埋めるんでしょう?

3年半かけてやっと使い物になる従業員に
教育したとしても、ハイ、それまでよ。

こちらで生まれた子供(つまりアメリカ市民)のいる
家族はどうしたらいいのでしょう??

外国人がいなければ、この国はまったく立ち行きません。
CUC(電気&水道局)がいい例です。
公社ですから、真っ先に「ローカルにもっと仕事を!
外国人を雇うのはやめよう。」と
外国人を閉め出しました。

すると…停電が続発。しかし直す人は居ない。

結局、緊急の嘆願書を出し、閉め出した外国人を
再び呼び戻したのです。

私達はなにもそんなに多くを望んでいるわけではありません。
今までのまま、質素だけどおだやかに、平和に、
のんびりと、楽しく、仲良く、暮らして行きたいだけなのです。
なのに、それを引き裂く権利があるんでしょうか?

この不満、一体どこへぶつけたらいいんでしょう?
一体誰が聞いてくれるんでしょう??
連邦政府がイミグレーションを取り仕切るという法案にあった、
5年以上住んでいる外国人にノンイミグラントステイタス
を与えるっていう条項は削除されてしまったし…。

日本に帰った所で、一体何が出来るのか?
厳しい現実です。


でも!「SEA FORCEで潜りたい!」って言ってくださる方々が
いるんだから!
なんとかする方法を見つけ出します。

それにしてもこの話題について、何人かの在住の日本人の方と
話をしましたが、どうもみんなあんまり危機感ないみたい。
「そうなの?そんなの無理でしょう~!?」
なんて感じです。「そんなのそのうちまた変わるよ~」
変わればいいんですが。
変わって欲しい。
しかしなぁ~、なんでそんなに無関心なのかなぁ!?