しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「見知らぬ人」  エリー・グリフィス

2024年04月28日 | 読書
「見知らぬ人」  エリー・グリフィス  創元推理文庫  
 The Stranger Diaries    上條ひろみ・訳

これは怪奇短編小説の見立て殺人なのか?
──イギリスの中等学校タルガース校の旧館は、かつてヴィクトリア朝時代の作家ホランドの邸宅だった。
クレアは同校の英語教師をしながら、ホランドを研究している。
10月のある日、クレアの親友である同僚が殺害されてしまう。
遺体のそばには“地獄はからだ”という謎のメモが。
それはホランドの怪奇短編に繰り返し出てくる文章だった。
事件を解決する鍵は作中作に? 
     <文庫本1頁目より>




3人の語り手と、R・M・ホランドが書いた怪奇短編小説『見知らぬ人』からなる物語。
3人は、英語教師のクレア・キャシディ。
サセックス警察犯罪捜査課の部長刑事ハービンダー・カー。
クレアの娘でタルガースの生徒のジョージー、15歳。
3人の語りは受け渡しではないので、重複するシーンも多い。
相手をどう思っているかが違うくらいで、あまり重複の意味は分からず、進展が遅いと思ってしまう。
ホラーや謎解きものだと思って読むとちょっと違って肩透かし。
『見知らぬ人』の見立て殺人という感じもちょっと違うような。
何だか、あまり入り込めないで終わってしまった。
挿入されている短編『見知らぬ人』が最後にもう1度出て来るが、今まで読んで来たのに、最後の1頁が加わっただけなので、全部載せることもなかったのでは、と思う。
この短編も特に面白さを感じなかった。
自分には面白さが分からない物語だった。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「卒業生には向かない真実」... | トップ | 「メインテーマは殺人」 ア... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事