しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ウサギ料理は殺しの味」  ピエール・シニアック 

2019年07月26日 | 読書
「ウサギ料理は殺しの味」  ピエール・シニアック   創元推理文庫   
  FEMMES BLAFARDES      藤田宜永(よしなが)・訳

フランスの田舎町で続く奇妙な事件。
町のレストランで狩人風ウサギ料理が出された木曜日の晩には若い女が絞殺され、その遺体のそばに扇が置かれる。
切り裂き魔ならぬ“風吹き魔”・・・・・・・?
殺人を予言する占い師の女、彼女にほどこしを受けるホームレスの男、ウサギ料理を食べたがるセールスマン、金ではなく、町の高級品店の新入荷品でのみ上客を受け入れる娼婦、レストランに届く「木曜日の夕食のメニューにウサギ料理を載せるな」という脅迫状。
この町に何が起きているのか?
とてつもないブラック・ユーモアが横溢するフランス・ミステリ。
  <文庫本1頁目より>







まるで「風が吹けば桶屋が儲かる」的な感じで起こる殺人事件。
その巡り巡って殺人にたどり着き、また巡る物語。
殺人を調べる元警察官の探偵がいるのだが、あまり役に立っているとは言えないような。
主役は個人というより、町に住んでいたり、係わりのある人々。
この人たちの名前や店の名前がなかなか覚えられない。
何度も『登場人物』の一覧表をみながら。
そんな訳で、あまりサクサクとは進まないのだが。
「ああ、なるほど」とその巡り合わせが分かり、その事件が解決されたら終わりかと思えば。
そこからがまた、ひと問題があり、とんでもない方向へ。
名士たちが集まって相談して決めるのだが、頭の良い人はいないのか。
はたまた、上に立つ者は自分のこと1番で良いという事か。
変な物語。
タイトルに惹かれて手にしたが、本当のタイトルは違うようだ。


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