しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ザ・タブー 暴かれた衝撃」1997米

2006年02月10日 | 映画
テキサスに、ある夫婦が経営するバーで、ひとりの男の遺体が発見される。
その夫はベトナムからの帰還兵で、心身に障害を負い狂気を現す。夫婦には高校生と双子の3人の息子がいた。
家庭は父親の存在で息をひそめる様に生活していた。
事故死にも思われたが、その男は探偵で、19年前の事件を調べていた事がわかる。
依頼人の女性が警察に来る。19年前、夫が殺され6ヶ月の赤ちゃんが連れ去られた事件だった。
女性はその土地で、探偵が犯人を見つけたと確信していた。


どこに焦点をあてた映画だったのだろう。
崩壊している家族の原因は、父親がベトナムで身体と心の傷を負った事。
その傷が19年前の犯罪につながったか、ただ残酷な気持ちになってのことか、それは分からない。
たくさんの人が不幸になる話で、始めはその原因は父親と、ただ単純に思ったが、それがベトナム戦争の影響と分かると、やはり見方が変わってしまう。
その人間だけの責任なのかと。
一番分からないのが、母親の気持ち。夫からは息子を置いて引っ越そうと言われ、息子からは父親を置いて逃げようと言われている。母親の意志はあまりみられない。
依頼人の女性も、ただ命を奪って復讐する事だけに凝り固まっていた。

銃が解決をつけてしまう話で、後味は悪い。

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