しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「かいじゅうたちのいるところ」 2009米

2010年12月10日 | 映画
「かいじゅうたちのいるところ」 2009米

監督 スパイク・ジョーンズ
原作 モーリス・センダック 「かいじゅうたちのいるところ」(絵本)

8歳の少年マックスは、シングルマザーの母と姉との3人暮らし。
マックスはあまり構ってもらえず、寂しい思いをしていた。
ある日、母親と喧嘩して家を飛び出す。
ボートに乗り込み、大海原へとこぎ出してしまったマックスがたどり着いたのは、かいじゅうたちがいるところだった。



絵本はよく読んだ。
と言うか言葉は少なく絵で見せる作品なので、よく見た。
子どもたちも大好きな作品。
かいじゅうたちは、絵本の雰囲気そのままの姿だったが、内容は全然違った。
マックスは、王様として受け入れられ、楽しく遊んで、戻って来る。
それは夢の世界。
映画はマックスの生活もシビアだし、かいじゅうたちの世界もシビア。
マックスの寂しさを、誰も気が付いていない。
まだ子どもなのに、やり返すことだけは対等な姉の友達。
そんなやり切れない気持ちは、かいじゅうたちの所へ行っても、あまり変わりはなかったのでは。
王様になった事も、ただかいじゅうが勘違いした感じ。
かいじゅうたちも人間と同じ様に、様々な価値観や感情で悩み傷ついていた。
誰が悪いと言うのでもないが、上手く行かない。
やるせなさと息苦しさを感じる。
この世界には、楽しいかいじゅうおどりは、ない。
結局、マックスはこの世界から何かを学んだのだろうか。

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