しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

夜会 VOL.18  橋の下のアルカディア

2014年12月14日 | 音楽
夜会 VOL.18  橋の下のアルカディア

2014.11.15(土)~12.16(火)    赤坂ACTシアター

出演
中島みゆき
中村中
石田匠


退去指示が出された橋の下で商売をしながら暮らし続ける2人。
占い師の女(中島みゆき)と、‟バーねんねこ“の女主人(?)(中村中)
立ち退くように、何度も伝えに来る警察官(石田匠)も、この橋の下の‟模型店タカハシ“の住人で、時折仏壇にお線香をあげに来る。
立ち退かなければならないのは、そこが水路となるから。
占い師は、ここで何かを失くしたから、それを見つけるまでは動けないと言う。
突然時代が遡り、石橋が木の橋になる。
橋の根本には空洞があり、そこに人柱を立てようとしていた。
(=^・^=)猫を抱いた女が、離れたがらない猫と別れを告げ、人柱となる。
見届けた夫は川に身を投げる。
猫は自分が人間だったら助けられたのにと嘆く。
時代が戻り、大雨の中、警官が襲われる。

石橋が分かれ、戦闘機がのぞく。
特攻に飛び立とうとする飛行機に、乗り込もうとする占い師を止める、バーの女。
最後は檻の中に女を押し込み、飛行機は飛んで行く。

輪廻転生で、女、男、猫がまた出会うと言う話らしいが。
猫は昔助けられなかった主人を今度は助けたのだ。

色々な意味が込められている物語。
石橋と木の橋と様相が違うので、同じ場所とは思えなかったので、余計こんがらかった。

最後に現れた戦闘機は、迫力と恐ろしさが十分に感じられた。
これを見るだけでも、戦争は嫌だと思える。
しかし、今回はその戦闘機が女と猫を乗せた事により、特攻はしないで助ける為に飛び立つという事なのか。
人柱と特攻で命を投げ出した前世がある2人。
命を投げ出すのは、自分には直接見えない誰かの為なのだが、それはまた別の誰かに要求されての事。
命を差し出すように、要求=命令するなんて、本当はあってはならない事だ。
それは、人間だけの事。
猫には、そんな現実はないだろう。
嫌々死んでいった、主人の気持ちを受け止めたのだろうか。



夜会VOL.15「~夜物語~元祖・今晩屋」以来6年ぶりの新作。
オリジナルアルバム「問題集」も同時期に発売。
10曲中5曲が夜会で使われている。
あらすじはパンフレットに中島さん御本人が書かれていると言う事で。

しかし、自分はパンプの買っていないし、「問題集」も聴かずに行った。
結構難解な夜会は1度では分からい事も多いのに、1度だけ。
色々とどう解釈していいのか、考えてしまう所もあるが、それなりに楽しんではいる。
シアターコクーンの時からそうだが、セットは雄大で豪華。
今回もそう。
最後に戦闘機が出て来て、飛び立つ姿には圧倒された。
あのシーンだけでも、心に迫る物がある。
そして、これで終わりなのと突然断ち切られたようなラストに気持ちを持っていかれたまま、また色々考える。
みゆきさんは、“生まれ変わり”の物語が多い。
生まれ変わると言うと、また色々な意味合いが出て来る。
輪廻転生、因果応報。
そういえば、歌にも多いか。
DVDが出るといいのだけれど。

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