本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

愛すればこそ

2007年09月19日 | 日々のこと
「みどり、いいこだね!えらいね!」
ひなたぼっこをしているうちの亀を見て、とっさに出た言葉。
無論猫撫で声である。
(ちなみに今の季節、みどりはエアコンをつけない熱気のこもった部屋でしか、ひなたぼっこをしない。足場の上でくつろぐみどりを見るたびに、自然に水中に戻る気になるまでクーラーを付けず、ひとり我慢大会をしている有様…)

どうにもこうにも、わたしには身近なものを狭く深く愛してしまう習性があるらしい。

夫の事だってそう。
グラビアアイドルを撮影するカメラマンだって恐れ入るくらい、やたらと「可愛いね!あー、なにやっても可愛いすぎる!」を連発する妻…。
激しい身贔屓だと自覚しつつも止まらないのである、この口は。
(この間も「なんでこんなに可愛いの?!妻以外には効かないフェロモンが出てんじゃないの?!」と『奥さまはマリナーゼ』並みに調子に乗って喋っていたら、舌が回っていなかったらしく「けろもん?」と聞き返された。…ああ、君のは間違いなく“けろもん”だよっ!)


そんなわたしが今、気を揉んでいるのは、うちのパソ子のこと。
(解説しよう!パソ子とは、愛するものは擬人化せずにはいられない桜雪が、自分のノートパソコンにつけた最近のあだ名である!溺愛状態が極まると、なんでも子をつけてしまうため、たまにみどりは“みどりっこ”、かめは“かめっこ”と呼ばれている!)

パソ子は持ち主に似て、とろいのである。
一度に二つのことをやれ、と命じられると悩んでしまう。イライラしてあちこちせっつくと、パニック状態になってフリーズするか、とりあえず“エラー表示”を出してくる。日頃はよく頑張っているのだが…まあ、ちょっとばかり辛抱強く対応せねばならない、扱いの難しい子なんである。

そのパソ子を…ひょんなことから数日夫に貸し出すことになったのだ。あの“いらち”な夫に。
なんだか心配。あまりに動作が遅いため、気が立った夫にむやみにクリックされて、困っているのではなかろうか。
ゆうべは夫に突然マウスを取られたり、本体電源が消えていることもろくに確認されずコンセント抜かれたり、してたもんな…(泣)。

わたしのパソ子…。
賢くて便利なパソ子…。
どうか無事で、妙な癖もつかず、帰って来ますように 。
(素晴らしく高級で美しく、運転にもコツがあるようなピカピカのスポーツカーに、“キャサリン”だの“ジェニファー”だのと女性の名前をつけてひそかに愛しているような男性が、擬人化もへっくれもない無造作な人間に車を貸したとき、こんな気分になるのかもなぁ…。ああ…本当は貸したくなかった…)