ひとは私のことを素直だという
素直さは時にひとを傷つける
「私は、私は、」が私は止まらない
何か思うと同時にことばを紡いでる
はっとしたらシャッターをきっている
私は私の素直さが憎い
あのひとを傷つけた、私の素直さが
沈黙は美しい
沈黙はいつだって正しい
私は好きで話しているわけではないけれど
きっとこのままなんだろうなあと諦める
私の素直さが時に自分をも傷つける
諸刃の刃はこの、自分自身
沈黙することで自分を、相手を守っている
どちらがいいとか、
たぶんないんだろう
隣の芝生は青く見える、きっとそんな感じで
私は自分の素直さを、感情を丸出しにしていることを
ほんとうは自分らしさとして
大事にしているのだ
私は自分の素直さを、感情を丸出しにしていることで
自分自身をも傷つけて
やっと保っているのだ
自分でいるために
私でいるために
きっと、こうしてないと私は
しんでしまうから