私は長いこと、死んだら私の骨は海に撒いてほしいと思っていた
そうしたら、目に見えないくらいにちいさなつぶつぶになって
すきなひとの肩にくっつける、とおもったから。
生まれ変わりなどは信じていない
何もできない、話せない、見えない、
ちいさなちいさなつぶつぶになるんだと
そう思ってる
自然の一部に。
それはいつか完全になくなってしまうかもしれない
だけど、最後の最後で私はそうして、
会いたいひとに会いに行けるんだ、そう思ってる。
つぶつぶに意思があるのかはわからないけれど
私はきっと、あのひとにぴったりとくっつく。
そうしたら、きっとしあわせで。
あのひとはそれに気づかないかもしれない
見えもしないし、触ることもできないから。
だけど、
すこしでいいから私を感じてくれたらいいな
そしたらもっと、しあわせだから。
その頃にはしあわせとか、そういうこと、
感じられないかもしれないけど
そう、会いたいひとに、会いに行くんだと思う
そうして消えるんだ。
私の死生観はそんな感じです。
土の下に埋められたとしても、つぶつぶになれたらいいな