要約できない人生のあれこれ

気ままに日々のこと
いきづらさを抱えて。なんでもない日常のこと。ごみ捨て場。届かない。

「雨の日のあさ」

2015-09-09 08:46:49 | 作詩




この雨は秋をつれてくる

私のもとに 秋をつれてきた

ひとり電車に乗りながら

雨に問いかけてみたんだ

ねえ、あのひとはどうしてる?




雨の日のあさ

あのひとは寝ぼけながら

ひとり分のコーヒーを淹れる

すこし酸味のきいた

あついコーヒーを




私はというと

長くつづくこの秋の雨と

共に電車に乗っている

北か東か南か西か

どこに向かっているのか

わからないまま




あのひとが過ごす雨のあさは

きっと素敵なんだろな

窓からのぞく、雨の景色

洗濯物の心配をするあのひと

いつでもあのひとは

今ある季節を愛してた

そんなあのひとが私は

すごくうれしかったんだ




雨にもいちど問いかける

あのひとは今、どうしてる?




雨の日のあさ

あのひとはまだすやすや眠っている

陽がさすようにと開けたカーテンからも

太陽はのぞかない



雨の日のあさ

あのひとはきっとやさしい夢をみている

そうおもうとこの雨も

わるくはないかなって、おもうんだ