要約できない人生のあれこれ

気ままに日々のこと
いきづらさを抱えて。なんでもない日常のこと。ごみ捨て場。届かない。

病気とか障害のこと。すこし。

2013-11-25 18:15:13 | 日記






私の病気(障害)について書こうかなと思います。
自覚したのは高校生の頃。
なんだつらくて、思い通りにならなくて、
毎日なんだか悲しくて保健室に入り浸ってた。
私のような人を、同じ苦しみを持つ人を本やインターネットで探した。
その中で出会った「境界性人格障害」という病気。
ボーダーラインパーソナリティディスオーダー(BPD)というそう

これだ、

と思った。
私と同じだ、と。初めて自分の生きづらさに言葉が与えられたようで
同じような苦しみを持つ人がたくさんいると知って
すこし光りが見えたような気がしました。



それから、
このBPDと付き合っていくことになりました。
私の中にはいつも「見捨てられ不安」と「空虚感」があります。
底知れない不安とむなしさがいつもつきまとってた。
原因は、愛情不足とか、母親との関係がうまくつくれなかったことにある
っていうのがよく書かれていること。
私はそうはあまり思ってないところがあって。
姉や兄は普通に、普通な人として育ったし。
今も、なんの弊害もなく社会に出てちゃんとしてる。
そういうのを見ると私も同じような愛情を受けて同じ環境で育ったのだから、ちがうかなって。でも。子どもながらに「親は選べないんだな」「他の母親がよかった」「○○ちゃんがうらやましい、あんなお母さんがよかった」なんて思ってて。何度も思ったことがあって。それは母親に欠陥があったからではなくて私の感じ方や考え方、性格だったんだろうなって思います。

だから、親は悪くないし
原因はだいたい私にあったと思ってる。


「人格」の障害なので
性格とか考え方が障害だってことなので
私の性格は障害というか病気なのかなって考えるとすこしこわいです。
だって、もし、このBPDが治ったとして残ったものって
それって本当の私なんでしょうか。
今、私はこの私が、BPDの私が
本当の私って思ってる。

天使みたいな私と、悪魔みたいな私が常に存在しているということ。

穏やかで思いやりがあって、やさしい気持ちであふれている時と
人のことを攻撃して暴言を吐いて、破壊したいと衝動的に思う時
それを繰り返している私。

ふたつを、
極端なこのふたつでできている私を本当の私だと思う。

だって、ずっとこれで生きてきたのだから。
悩み事も全部、これから生まれたものだったのだから。
さんざん考えて悩んで
片方の自分しか信じられなくて
悪い部分は自分じゃないほかのものだと思ったときもずっとあって
それでも、
やっぱりどっちも自分だったから。
だから、
この障害から解放されるとき、私は
一回死んでしまうのではないかと思うんです。
一生懸命、掴んでいた悪い自分といい自分。

私は、悪い自分を愛してた。。






時々、誰でもいいから攻撃したいと思うときがあります。
それは、やっかいなことに一番近しい人に向かいます。
だから、前に一緒に住んでいた人や中谷さん、実家にいたときは母親に。
他の人にはそういう感情は向かいません。
悪い自分を出すこともないです。無理しているのではなく、そういうふうになっているみたい。
そういうときはその人に暴言を吐きたくなるし、何もかもが不快でいらいらが治まりません。物も壊したくなって、その時の状態にもよるけど、自己破壊的な感情が伴うときには薬を大量に飲んだり自分の身体を傷つけたりします。
抱きしめてもらってもいらいらは治まりません。その手を簡単に振りほどきます。
泣いて叫んで怒って、、それは私がすごく嫌いなものです。感情をあらわにしている人を見るとこわくて仕方がないのに、自分が誰よりも激しく、そういった感情を出してしまいます。したくてしているわけではないんですね。誰も。怒りたくて怒っているわけではないし、叫びたくて大声をあげてるわけじゃない。私は、そういう自分が出てくると苦しくてしょうがないです。かなしくて、どうしようもなくて、全部壊れちゃえばいい、ここまできたら全部壊れてしまえって自棄になることも多いです。

落ち着いた時にはなんでそんな気持ちに?と思います。
穏やかな自分とは本当に精神状態も何もかもかけ離れているんです。
だから、「別の人」なんて思っちゃったりもします。








今、中谷さんはその私の悪い部分でさえ
あたたかく包んでくれようとしてる。
それは頑張っているようではなくて、なんか、自然な感じ。
一度、悪い私が原因で1年間離れた。

離れている間、その空白のうちに私を許してくれた。
そういう部分も含めて、私が好きだと言ってくれた。
また、こうして私のところに来てくれたってことが
事実としてあることがうれしいです。
この事実だけで生涯生きていけるとさえ思えるんです。




私にしか愛することのできなかった
悪い自分。
母親には「わかなは天使の時と悪魔の時があるよね」と言われた。
恋人は悪い私がこわくて、目の前から姿を消した。

そんな、本当に本当に悪い自分を
誰よりも憎みながら誰よりも愛していたって
心から言えるんです。
私の中のどんな部分より悪いところを悪い私を認めてほしくて
それでいいよ、っていう言葉を待ってた。

誰からも認めてもらえなくてかわいそうだったね。
友達にも嘘をついてるみたいでいやだったね。
何度も何度も泣いたね。
つらかったね。
すごく長かったね。
ふつうになりたい、って思ったね。

でも、もう大丈夫だからね、と言いたい。
少し光りが見えてきたような気がするよ。
がんばり続けてきたことに意味はあって、
未来はこうして続いてたってこと、
高校生の私に言ってあげたくて。


こうして大人になって、もう21歳と半年。
でも人生はまだまだこれからで。

そうしていくうちにBPDが治るということで
なんだかよく聞く話だと30歳までには落ち着いていくそうで。
その時が来たらまた私に文章が送れるといいな。
きっと、その時にはまた、すこし違ったきもちに
なれてるんじゃないかと思うから。