雪がとけて、春は来ました。
何度もこの匂いがする、春の匂い
この匂いと、けむたい空気がにがて
冬眠から目覚めた動物のように、動き始める。
家にいるとおちつかない日々が始まる。
なんでもないような言葉をノートにメモをする毎日
そのなかで、
もう私は傷つきたくないし、驚きたくない。
喜びたくないし、泣きたくないです。
いつかなくなるものを大事に握りしめることは
きっと希望だけど、
それがいつなくなるかわからないものだったら
私は手にしたくない。
そんなことを、ずっと。おもっているのに
学習しないなあとおもう。
そんなふうにして、もう何度目かの、はる。