山下達郎的叱咤

2018年02月04日 | 日記

 

 

 

 

日本屈指のシンガー山下達郎さん。

ヒットチャートを賑わすようなアーティストではないですが、

その圧倒的な歌声に魅力された人は多い。

僕は熱心に聴いてたわけではないですが、

シュガーベイブや初期のライブ盤は好きで聴いてました。

達郎さんと言えば1人多重コーラスや伸びやかなハイトーンが特徴ですが、

僕の耳には結構ロックでワイルドボイスに聞こえるんだな。

少し歪んだ声で、例えは極端ですが、

リトル・リチャードやジェームス・ブラウンに近い声に聴こえます。

シュガーベイブ時代のライブ音源を、

彼の番組で流してるのを聴いた事があるのですが、

そのシャウトを聴いた時は驚いた。。。

本人はけして歌わないとは思いますが、

ツェッペリン辺り歌うと凄いと思う(笑)

でも聴いてみたいね、達郎さんの歌うコテコテのハードロック。

AC⚡︎DCとかさ、タイトルは昭和チックに「山下達郎ハードロックを歌う!」

はどうだろう?

さてそんな達郎さんの発言が以前物議を醸し出してましたね。

それが「ライブ中に歌う客は迷惑事件」です。

何でもステージ中、アーティストに合わせて大声で歌うお客さんに対し、

達郎さん曰く「誰もあなたの歌を聞きに来てるわけではない」と。

山下達郎ここにあり!という対応というか、とてもらしいお話。

そのアーティストとして毅然とした態度は素晴らしいと思うが、

しかし、これを自分に置き換えるとかなり難しいわけで。

なんたって、かのサム・クックのハーレムスクエアで目覚めて

本格的に歌い出した僕にとって、

「踊ろよBaby!もっと大きな声で!」で始まってしまったわけで(^^;;

いやいや、その達郎さんもこのハーレムスクエアのライブ盤を、

自身のラジオ番組でフルで流したほどですから、

そういう気分はきっと僕と一緒だと思う。

きっとそのダメ出しされた客は、バラードかなんか静かな曲を、

入り込み過ぎて廻りの迷惑をかえりみずに歌ったんだろね。

またこういう場合土地柄の影響もあるでしょうね。

他府県の事は詳しくは知りませんが、ここ沖縄も結構キツイですよ!

もう盛り上がっちゃうとカチャーシー始まっちゃいますからね♪

誤解を承知で言っちゃうと、

カチャーシー踊らない人の方が悪者にされちゃうぐらい(笑)

それぐらい一体感好きというか、模合体質ですからね(^^;;

でも、そういう問題は、

もしかしたらアーティストの力量かもしれないですね。

バラードでも聴衆を黙らす説得力が必要かもしれませんし、

臨機応変ってな言葉もありますが、それは場数だったり、

ある意味の技術が必要になってきます。

以前よくステージが一緒だった憂歌団なんかホント凄かった。

客は平気で「酒ばっか飲むな!」とか「のんびり休むな!」なんて、

もうチャチャ入れのオンパレードというか、

ライヴ進行上の儀式にさえ思えるほどでした。

そんな時もボーカルの木村さんは「ええやんけボケっ!感じるやんか!」

と余裕の対応ですから。

これなんか達郎さんとは違うけど、同じ音楽愛を感じたりしたものです。

アーティストもお客さんも様々、やはりそこにも良いユーモアがないと、

ライブが良くも悪くもなっちゃうわけですね♪



最近はまた、

世にも恐ろしいスマホっていう超強力なアイテムが味方ですから、

写真動画は当たり前、

中にはライブ中電話が鳴ったり、会話してる人も見掛けますが、

これなんか山下さんに見つかるとドヤされるどころじゃないだろね♪

今後もそういうのに対処しないといけなくなっちゃいますが、

 演者と聴衆のマナー問題もひとつの課題ですな。

誰とは言いませんが、ベロベロに酔っぱらって演奏が出来ず、

制御不能になったトランペット兼キーボーディストがいましたね。

もちろん客からの苦情は僕が一手に引き受けました♪

そう、そこのチミだよ!🥚

こういう演者側のマナー問題もあるとです。

まぁ、高田渡さんのように、

ステージで寝るのを有り難がるファンもいるわけで、

これは特殊なケースですから真似ないようにね(^ ^)

 いつ頃からか、「空気を読む」という言葉が使われるようになりましたが、

そういう事なのかもしれませんね。


では今日はこんな曲を。

こういう事でしょうか?(^ ^)


俺の話を聞け!  


黒川さんとの思い出

2018年02月04日 | 日記




思えば幼い頃から、

ローリーVS大人という宿命を課せられたような気がします。

大人というのは、

いつだって僕の前に立ちはだかる、大きな壁のような存在だった。

やる事なす事否定的で、お前は間違ってるのイッテンバリ!

それがザ・オトナだった。

けどそういう大人の中にもね、

理解しようとしてくれた大人が、少なからずいた。

黒川さんもそういう大人のひとりでした。

いつもニコニコして「へ〜」って興味津々で僕の話を聞いてくれた。

黒川さんは京都出身で、

世代的には佐渡山豊さんや知念良吉さんと同じ世代、

いわゆるビートルズエイジね。

最初に会ったのはのは黒川さんが20歳ぐらいの頃かな?

とある事務所の隅っこにボーっと座ってたんよ。

初めて見るその風貌は子供ながらに

「あ、ヒッピーのお兄ちゃんだ」という感じで(笑)

やっぱ時代でしょうか?少し近づき難い雰囲気もおりましたね。

黒川さんは京都から家出でもして来たのかな?

黒川さんもきっとディラン憧れてホーボーの旅に出たんだな。

いやいや時代ですね。



でもやっぱりいつも事務所にいるわけで、

いつの間に仲良くなったんだな。

それから一緒に遊んでくれたし、お喋りしたりね。

記憶があやふやであれですが、当時漫画家志望だった僕を(ホントだよ)

友達のプロの漫画家の家に連れていってくれたんだ。

記憶が正しければ浦添の牧港にその家はあった。

牧港のA&Wの通りを上って行ったとこ。

なんせ小学校だからね、記憶に自信ないけど。

で、その家に行くと、

初めて見るプロの漫画家の道具を絵を見て感動しちゃってね。

うわぁ〜「まんが道」で見た

藤子不二雄先生の使ってる道具と一緒だ!

つーてすげぇー興奮した小学生の僕。

またその頃、

なんと黒川さんがレコードデビューしたんだ。

シャイな黒川さんもさすがに自慢気でしたね。

そのオキナワでのデビューシングルがこの

「おいらのあの娘はコザ育ち」。TOPの写真のやつね。

僕は初めて聴かされた時からこの歌が好きで、

「黒川さん凄いな〜凄いな〜」つーて、

身近なお兄ちゃんのデビューに、僕も周りの友達に鼻高々でした。

それから黒川さんは新生活の為、

那覇に引っ越しするわけだけど、

それでも那覇に用事があった時は黒川さんの店によく寄った。

その店というのが、

なんとも素晴らしいレコード屋さんでね、那覇高校の向かえ辺りにあった。

後々コロンビアレコードからデビューする、

ハートビーツの物語はこの店からから始まったらしいんだけど、

そんなワクワクで夢心地な空間だったのは今でもとても覚えてる。

「このアルバム最高だよー聴いてみな」とか、

「はっぴーえんどって知ってる?」とかね、

僕の音楽欲を掻き立てるような話をたくさんしてくれたんだ。

でも、そんな黒川さんから薦められたレコードは大切にして持ってる。

それからハートビーツが盛り上がって、一緒に東京行ったのかな?

会えなくはなったけど、

今「原宿でライヴハウスみてるよ」とか、

その店に呼んだ元ローリング・ストーンズの

「ミック・テイラーのギター凄いかった!

本物って感じだよー」つーて嬉しそうに話してたな♪


不思議と音楽の現場での付き合いはなかったんだけど、

今でもふと思い出す人なんだ。

この歌黒川さん聴いたらどう思うかな?とかね。

で、最近自分のステージで黒川さんの

「おいらのあの娘はコザ育ち」をカバーしてる。

そういう"らしい"関係もいいかなってね。

と思ってたら、

なんと黒川さんが歌い出してるというニュースが飛び込んで来た。



はは、タイミング良過ぎだよ黒川さん!

これはもしかしたら、

いよいよ師弟ライブがあるかもしれませんね♪

黒川さん、僕はあの頃より少しはギター上手くなってますよ!

いつでも気軽に声掛けて下さいな。

恩返しのつもりで駆けつけますよ。

黒川さんが昔書いた「オキナワ・マイ・ラブ」という本がある。

沖縄の人じゃない視点から見たその沖縄が愛情いっぱいで、

「おいらのあの娘はコザ育ち」と共にマスターピース。

もう絶販だと思うので、興味のある方は中古本屋でお探しを!


在りし日の黒川さんと嘉手苅さん。。。

耳をお掃除中の嘉手苅さん、、、チェックする黒川さん。。

日常の一コマ。





これを聴かなきゃ園田〜ダウンタウン・ブギウギバンド脱・音楽会

2018年02月04日 | 日記

 

 

 

ということで、やっぱちゃんと紹介したいので、

ダウンタウンのライヴ盤「脱・音楽会」を!

前回話した通り、

このレコードをとにかく2人の姉と夢中になって聴いてた。

確か姉はベースの新井武さんに夢中だったっけ?

二人で「ジプシーマリー」って曲のベースラインをコピーしたっけな。

で、このアルバムを聴き込んだそのすぐ後に、

ダウンタウンが我がコザにやって来たのだya!ya!ya!

会場に着くと(沖縄市民体育館)もう周りのお兄ちゃんお姉ちゃん達が

全員例のツナギ姿というね(^ ^)

同級生の女子も何人かツナギ姿を見かけたが、

これがまた全員諸見小女子という(^^;;

 ふ、ふふ、不良だぁぁ。。

因みに沖縄では不良の事を昔は「あしばぁー」と言ってましたが、

中学生の不良も、本物のヤクザ屋さんも、

仕事をしないで遊んでばかりの大人も、

みんなまとめてあしばぁーと呼ばれてましたね。

今なら中学生ならヤンキーでしょうか?

大人ならプータロやニートかな。

 

話をダウンタウンに戻しますね。

この音源聴いてもらうと分かりますが、

当時のダウンタウンは、それこそアイドル並みの人気で、

もうキャーキャーキャーとウルサイなんてもんじゃなかった。

このレコードでも宇崎さんと女子客のやり取りが面白いんだ。

同級生の女の子達もこのレコードで学習したのか、

終始キャーキャーキャーと叫びっぱなしという(・・;)

ぼくなんか「こいつら何しに来てん?音楽を聴いてんのか?」

と疑問でしたが、かまってる暇もないんで、

とにかく和田静夫さんを食い入るように見てました。

当たり前ですが、レコードと同じギターの音が僕の耳に、

胸に突き刺さってくるとですよ💘

もう生まれて初めてでしたね、こんな美しいギターの音って。

ワイルドでめちゃセクシーでね、子供ながらにウットリと眺めていた。

メンバー紹介で分かりますが、和田さん当時23歳なんだ!

当時の僕らからすればちょっとしたお兄ちゃんだけど、

なんだろこの上手さと色気は、、、ねぇ〜

実際ぼくが当時の和田さんと同じ歳、

23歳の頃にも久し振りにレコード引っ張り出して聴いたんだけど、

もう全然凄いんだもん。。。上手くてね。

これは今聴いても凄いと思う演奏だよ。

もちろん和田さんだけじゃなくてね、

ダウンタウンはバンドとして最高だよ。

やっぱキャロルもそうだけど、バンドって個人がどうとかじゃないからね。

チームとしての魅力が絶対的に大きいんだ。

特にロックン・ロール・バンドの場合はね♪

脱・どん底音楽はそんなブルースロックの名盤です!

僕が夢中になった「知らず知らずのうちに」は、

ここでしか聴くことが出来ません!

CD化もされてますので、ぜひお求めください🎶

 やっぱりサザンや他のロックバンドが認められた裏には、

ダウンタウンの影響ってのがとても大きかったと思います。

 


Skydust

Koko