グランドマザコン

2015年08月26日 | 日記




男子はみんなマザコンなんて言うけど、

まぁーその人が産んでくれたわけでね、当然ちゃー当然だわな。

でも僕の場合マザコンではなく、間違いなくグランドマザコンでしてね。

物心つく以前からおばぁの部屋に入り浸ってたらしいし、

よく言われる“お茶好きはおばぁっ子“の例に漏れず、

僕もお茶好きだ。

圧倒的信頼感っていうのかな? 

僕にとってのおばぁはさ。

それこそ学校の先生や親よりも、とても大きな存在なんだ。

ほんといつも幼い頃から、僕に真剣に向き合ってたし、

戦争の話、おじぃの話、たくさん自分の想いをぶつけてくれた人だったんだ。

うん、おばぁとスナフキンは僕にとって別格でした。


小学生の頃二人で大阪にも行ったこともある。

何故兄弟の中で僕だけ連れて行ってくれたのかは、

今になっては分からないけど、

おばぁの目的は大阪にいる娘や息子に会いに、

僕は100%大阪万博目当てだったと思う。

 

うちは大阪に親戚が結構いてね、なんかタイミングよく行けたんだろうね。

それなりに楽しかった大阪旅行だったんだけど、

未だに忘れられないおばぁとの夜があったんだ。

子供ながらにすごく衝撃な夜だったんだよ。

突然おばぁに言われて、細かいことは覚えてないけど、

人間は所詮ひとりなんだよ、みたいなことでね(笑)

おばぁもやがて死んで、その後親も死んで、お前は一人だ、

みたいなことだったと思うんだけど、

何故おばぁは突然そんな話を話したんだろう?

幼い僕に。

久し振り会い、すぐに別れる子供達に会って何か思ったのかな?

それからかな、僕の中で『独り』が大きなテーマになったのは。

自然とスナフキンを始め、圧倒的に『独り』を持つ人に魅了されてくわけで。

不思議といえば不思議な巡り合わせかもしんない。


おばぁは近所の病院で亡くなったんだけど、

入院中に突然家に帰りたいって言いだしてね。

それで親に相談したんだけど、ダメだと言われてね。

それを病院に戻っておばぁに伝えたら、えらい落ち込んでさ。

もう独断で僕はおばぁを連れて帰ったのよ。

点滴したまま車椅子押してね。

もう親がえらい怒り出してね・・・

もう僕はシカトしてたんだけど(笑)

結局すぐまた病院へ逆戻りなんて羽目になるわけだけど、

おばぁも少しは安らいだと今でも思ってる。

えらく寒い日でね、

『寒いねー』つーて、おぼぁと病院抜け出したんだ。

今思うと僕にとってはすごく大切な時間だった。

確かに周りから見たら、点滴付けたおぼぁの車椅子を押してる、

派手なバンドマンなんて姿は変だったかもしれないけど(笑)

本当にすごくいい、おぼぁとの最後の時間でした。

あっ、おばぁーが先祖引き連れて帰って来たよ!

あいっ、久し振りだね~つーて、

賑やかなウンケーの宴が今年も始まります。

 明日はトートーメーライヴ、

たくさんの想いを乗せて歌うよ。





Skydust

Koko