沖縄バンドマン列伝~那須重樹

2015年08月25日 | 日記



今回は正真正銘、稀な、生粋ヤマトゥー沖縄バンドマンをご紹介します。

「やちむん」こと那須重樹さんだ。

彼は今やヤイバルクイナや、

イリオモテヤマネコ級の絶滅危惧種なんです。

付き合い古いのですが、彼は最初カメラマンだったんだ。

「あの~カメラマンの那須です。WALTZ撮らせてもらえませんか?」

みたいな会話が出会いだったと思います。

そんな彼がいつからかギター片手に歌い始めた。

そんな重ちゃんを何系と例えるなら、

文化系生活密着型ミュージシャンとでも言うのかな?

とにかくだな、「がんばれいぼやーるー」に始まり、

「パイプラインそば」など、知る人ぞ知る名曲をたくさん生み出した男なのだ。

また「恋とライブと弁当は足りないぐらいがちょうどいい」なんていう、

僕に言わせれば糸井重里がかすむほどのコピーキンガーでもある。

裏街道的な沖縄バンドマンの重ちゃんですが、

その見えづらい沖縄音楽界への貢献度は深く、

その分かりづらい沖縄愛もまた深い。

僕としては一合瓶ライヴ同様、

毎年行われる琉フェス(琉球フェスティバル)でも、

永遠のオープニングアクトとして器用してもらいたいとこですが、

未だに声が掛からないらしい(笑)

本人もいろいろアプローチをかけてるらしいのだが。。。

琉フェスの趣旨がどうなんだか知りませんが、

島ナイチャーとしてのキャリアや、

イリオモテヤマネコ級の絶滅危惧種とくれば、

まさに琉フェスにうってつけの存在だと思うのだが・・・

どうやら世のニーズは・・・。

まぁーいつの世のも、

ニーズなんぞ屁とも思わないのが真のアーティストではあるのですが。

が、重ちゃんは意外にそのニーズを気にする(笑)

ミスター話題性系アーティストでもあるのだ。

沖縄ではいそうでなかなかいない、話題性系アーティスト。

この辺はモロにナイチャーって感じですよね。

ライヴ盤をLPジャケ仕様でCDリリースしたかと思うと、

次はカセットをリリース!

奥方あっちゃんのステージで、

繊細なボサでノッヴァなギターを披露したかと思うと、

9人編成の大所帯を操ったりするノベオッカな男だ。

話題性を重視するわりには話題にならないとこが、

またこの男の憎めない、愛すべきキャラクターでもある。

ライヴ中の曲解説もすごいくてね、

解説系アーティストでもあるのね。

歌を歌う前に、

みんなが理解できるように完璧に曲を説明しちゃうわけね。

足りないぐらいがちょうどいいって言ってるわりには(笑)

曲の真意をステージだろうがプライベートだろうが、

誰だろうが、必死に解説するんですな。

とにかく彼は必死なのだ!

絶滅危惧種アーティストは生きる為に必死なのです。

 

こないだのタバサ復活ライヴに行ったようで、

久しぶりにコザで彼と会いました。

はは、とても楽しく、

過激な問題発言あり(笑)

ほんと楽しかったなぁ。。

その過激な問題発言はここでは残念ながら書けません(笑)

作り上げた友人関係が壊れかねませんので

変な話なのですが、

彼は何かすごく、母性ならぬ父性を刺激する男なんですよね。

ほっとけないというか、力になってあげたいというか、

とにかく頼まれれば手伝わずにはいられない。。

なんかそんな魅力的な男なんです。

なんといっても本人が楽しそうだし、

新しい企画どんどん作って来ますからね。

きっとこれからもそういう関係だと思いますし、

同い年ってこともあってね、

不思議なその関係はこれからも続いていくことでしょう。

まぁー話題にならない彼と楽曲ですが、

曲の好みはあれど、

とにかく彼の創作意欲は断トツです。

沖縄一と言っても過言ではない。

文化系生活密着型アーティスト、

絶滅危惧種系アーティスト、話題性解説系アーティストと、

異名の多い彼ですが(僕だけが言ってる異名ですが)

みなさんも一度彼の歌に触れてみてはいかがでしょうか?

大丈夫!

彼の音楽はお風呂の中や、就寝前にふと思い出して、

クスっと笑うような音楽ですから。


Skydust

Koko