今回は正真正銘、稀な、生粋ヤマトゥー沖縄バンドマンをご紹介します。
「やちむん」こと那須重樹さんだ。
彼は今やヤイバルクイナや、
イリオモテヤマネコ級の絶滅危惧種なんです。
付き合い古いのですが、彼は最初カメラマンだったんだ。
「あの~カメラマンの那須です。WALTZ撮らせてもらえませんか?」
みたいな会話が出会いだったと思います。
そんな彼がいつからかギター片手に歌い始めた。
そんな重ちゃんを何系と例えるなら、
文化系生活密着型ミュージシャンとでも言うのかな?
とにかくだな、「がんばれいぼやーるー」に始まり、
「パイプラインそば」など、知る人ぞ知る名曲をたくさん生み出した男なのだ。
また「恋とライブと弁当は足りないぐらいがちょうどいい」なんていう、
僕に言わせれば糸井重里がかすむほどのコピーキンガーでもある。
裏街道的な沖縄バンドマンの重ちゃんですが、
その見えづらい沖縄音楽界への貢献度は深く、
その分かりづらい沖縄愛もまた深い。
僕としては一合瓶ライヴ同様、
毎年行われる琉フェス(琉球フェスティバル)でも、
永遠のオープニングアクトとして器用してもらいたいとこですが、
未だに声が掛からないらしい(笑)
本人もいろいろアプローチをかけてるらしいのだが。。。
琉フェスの趣旨がどうなんだか知りませんが、
島ナイチャーとしてのキャリアや、
イリオモテヤマネコ級の絶滅危惧種とくれば、
まさに琉フェスにうってつけの存在だと思うのだが・・・
どうやら世のニーズは・・・。
まぁーいつの世のも、
ニーズなんぞ屁とも思わないのが真のアーティストではあるのですが。
が、重ちゃんは意外にそのニーズを気にする(笑)
ミスター話題性系アーティストでもあるのだ。
沖縄ではいそうでなかなかいない、話題性系アーティスト。
この辺はモロにナイチャーって感じですよね。
ライヴ盤をLPジャケ仕様でCDリリースしたかと思うと、
次はカセットをリリース!
奥方あっちゃんのステージで、
繊細なボサでノッヴァなギターを披露したかと思うと、
9人編成の大所帯を操ったりするノベオッカな男だ。
話題性を重視するわりには話題にならないとこが、
またこの男の憎めない、愛すべきキャラクターでもある。
ライヴ中の曲解説もすごいくてね、
解説系アーティストでもあるのね。
歌を歌う前に、
みんなが理解できるように完璧に曲を説明しちゃうわけね。
足りないぐらいがちょうどいいって言ってるわりには(笑)
曲の真意をステージだろうがプライベートだろうが、
誰だろうが、必死に解説するんですな。
とにかく彼は必死なのだ!
絶滅危惧種アーティストは生きる為に必死なのです。
こないだのタバサ復活ライヴに行ったようで、
久しぶりにコザで彼と会いました。
はは、とても楽しく、
過激な問題発言あり(笑)
ほんと楽しかったなぁ。。
その過激な問題発言はここでは残念ながら書けません(笑)
作り上げた友人関係が壊れかねませんので
変な話なのですが、
彼は何かすごく、母性ならぬ父性を刺激する男なんですよね。
ほっとけないというか、力になってあげたいというか、
とにかく頼まれれば手伝わずにはいられない。。
なんかそんな魅力的な男なんです。
なんといっても本人が楽しそうだし、
新しい企画どんどん作って来ますからね。
きっとこれからもそういう関係だと思いますし、
同い年ってこともあってね、
不思議なその関係はこれからも続いていくことでしょう。
まぁー話題にならない彼と楽曲ですが、
曲の好みはあれど、
とにかく彼の創作意欲は断トツです。
沖縄一と言っても過言ではない。
文化系生活密着型アーティスト、
絶滅危惧種系アーティスト、話題性解説系アーティストと、
異名の多い彼ですが(僕だけが言ってる異名ですが)
みなさんも一度彼の歌に触れてみてはいかがでしょうか?
大丈夫!
彼の音楽はお風呂の中や、就寝前にふと思い出して、
クスっと笑うような音楽ですから。