ニュースを見ていたら、NHKが3年ぶりに黒字予算を組んだ。2014年度は営業改革により90億円の黒字を見込む。また番組をインターネットで配信するサービス「NHKオンデマンド」は事業開始後初めて黒字になるという計画だ。もっとも20億8千万円の支出に対して21億円の収入の計画だから、薄皮一枚程度の黒字計画なのだが。さらに言えば累損は82億円にのぼっているそうだ。
実は私はこのオンデマンドサービスの中の「特選」パック(サービスは「特選」と「見逃し」の2コース)に入っていたが、最近やめることにした。私はスポーツクラブで自転車漕ぎなどを行うとき、スマートフォンで「特選」番組を見ることが多いのだが、かなり観てしまったので解約することにした次第。またスポーツクラブの中は電波状況が悪くなることがたまにあり、ストレスがたまるのも解約理由の一つだった。
ところが解約しようとすると(特に退会ではなく、現在購入しているコースを解約する場合)、結構手間がかかる。どのように手間がかかるか?というと方法がホームページに分りやすく記載されていないのである。パソコンの検索エンジンで調べて、NHKオンデマンドのHPからログイン、ところが求められる会員IDの記憶がない。これはスマートフォンのマイページで確認できたからOK。次にログインしたマイページ(これはツールバーの右上に小さなタブがあった)をクリックして、マイコンテンツを呼び出して、ようやくコース解約にこぎつけた次第だ。
下司の勘繰りだが、この解約手続きの複雑さに中途断念(あるいは時間切れで後で手続きしようと思って忘れているなど)する人が増えて黒字化するのかしらん、と思ってしまった。
もう少しすべてをシンプルにする(たとえば会員IDは電子メールアドレスにする)とか、解約手続きを分りやすい場所に記載しておくという努力をNHKはするべきだと私は思う。少なくともテレビの視聴者から料金を取っているのだから。
ひょっとすると解約手続きに安心感がでるともっとユーザが増えるのじゃないだろうか?