OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

〔映画〕クーリエ タイムリミット60HOURS

2024-03-16 11:14:07 | 映画

 
 2012年に公開されたアメリカ映画です。

 サスペンス・タッチの作品ですが、全編沈鬱な感じで、今ひとつテンポよく物語が進みません。
 
 ラストのサプライズは悪くはないのですが、そこに至る行動を起こすきっかけに納得感がないので、何とも座りの悪い出来栄えになってしまいました。
 
 もう少し細部まで構成を詰めてストーリー立てすれば、それなりに見ごたえのある作品になるように思います。かなり残念でしたね。

 

 

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〔映画〕トップガン

2024-03-15 10:40:22 | 映画

 
 1986年に公開されたアメリカ映画です。
 
 ようやく配信が始まった「トップガン マーヴェリック」を近いうちに観ようかと思っているので、復習がてら観直しました。
 
 とてもシンプルな “青春映画” で、設定やストーリー展開にも特段のインパクトは感じられず、エンターテインメント作品としての出来栄えとしては “可もなく不可もなし” という印象です。
 
 強いて今観る楽しみをあげるとしたら、CGではないリアリティのある戦闘機同士の空中戦のシーンと、40年近く前のトム・クルーズ、ヴァル・キルマー、メグ・ライアンの若々しい姿ぐらいかもしれません。

 

 

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〔映画〕タイタニック

2024-03-14 10:48:26 | 映画

 
 1997年に公開されたアメリカ映画です。
 
 もう30年近く経つのですね、これ以上ないだろうという典型的な “ラブ・ストーリー” です。
 舞台も「タイタニック」ですから、ドラマティックな演出には不自由はないでしょう。
 
 3時間を超える作品なのですが、しっかりと作りこんでいるので冗長な感じはありません。
 エピソードの織り込み方の巧みさも大きいのですが、やはりレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットという主役二人が大いに魅せてくれました。
 
 今、観ると、体形にも貫禄がついたレオナルド・ディカプリオと不変の艶やかさを保っているケイト・ウィンスレットの「若き日の姿」がとても眩しく映ります。

 

 

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ウクライナ・ダイアリー 不屈の民の記録 (古川 英治)

2024-03-13 10:02:37 | 本と雑誌

 

 いつも聴いているピーター・バラカンさんのpodcast番組に著者の古川英治さんがゲスト出演していて紹介された著作です。

 古川さんは日本経済新聞モスクワ特派員の経験もあるジャーナリストです。

 今も続くウクライナへのロシア侵攻開始時には、まさにウクライナ人である奥様とキーウに在住。その後も現地での取材活動を通して、「自由」を堅守しようと戦うウクライナの人々の現実の姿を伝え続けています。

 本書に記されている迫真のエピソードの数々はどれも心に刺さるものだったのですが、それらの中から特に印象に残ったところをいくつか書き留めておきましょう。

 ロシア侵攻時に古川さんが直面した最大の悩みは「キーウから避難しようとしない妻の強い決意」でした。しかし、これは古川さんの奥さんだけの特異な考え方ではありませんでした。

 防空シェルター内での古川さんと現地の方との会話です。

(p36より引用) 「みなさんは西部や外国に退避することは考えていないのですか」
 すると14年にロシアが侵攻した東部ドンバス地方からキーウに移住したという女性が、みなを代表するように答えた。
「もうどこにも逃げない。ここが私の祖国なのだから」
  みな、うなずいていた。

 そして、侵攻開始後2年が経っても、ロシアの軍事行動は続きます。直接的な都市への攻撃は、ブチャのように制圧した都市住民への抑圧(ジェノサイド)をもたらしていますし、基幹インフラ施設の破壊は、ウクライナに残る人々の生活基盤に壊滅的な影響を及ぼしています。

 2022年11月26日、キーウで催された「ホロドモール犠牲者追悼式」に母親とともに参加した14歳の娘ソフィアは、古川さんにこう語りました。

(p255より引用) 「また同じことが起きています。ロシアは子供や幼齢者も構わず殺している。いまは発電施設を破壊していて、今度はウクライナ人を凍え死にさせようとしているのかもしれません・・・キーウもしょっちゅう停電になっているけど、電気も暖房も水もない地域があって、私たちよりももっと大変な目にあっている人々がいます

 今、2024年2月、侵攻開始から丸2年が過ぎました。直近の報道によると、物量に勝るロシアが攻勢との戦況のようです。

 本書で古川さんが伝えるウクライナの現実を思うと、ウクライナの人々の「自分たちの自由を守り抜こうという強い決意」が、何とか一日も早く報われることを心底願います。
 まずは “停戦” という形でいいので。

 

 

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〔映画〕隣人X -疑惑の彼女-

2024-03-12 14:46:58 | 映画

 
 2023年に公開された日本映画です。

 「X」という設定は、それを真っ当に扱うマスコミの姿とともに、まったくリアリティは感じられないのですが、にもかかわらず、ここまでストレートに押し通すと、それはそれで物語として成立するんですね。
 
 こういう舞台であるからこそ、そこで展開されるエピソードの非日常性で作為的なやり取りも妙に収まるようです。
 
 まあ、作品としては今ひとつ私には合いませんでしたが、唯一、久しぶりに観た上野樹里さんの暖かな存在感は印象に残りました。いい役者さんだと思います。

 

 

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〔映画〕ノースマン 導かれし復讐者

2024-03-11 11:13:25 | 映画

 
 2022年に公開されたアメリカ映画です。
 
 王位をめぐる暗殺劇をトリガーにした“復讐譚”で、北欧の叙事詩的ロードムービースタイルも目新しいものではありません。
 
 ニコール・キッドマンが登場していることで、彼女の役どころと大体のラストまでのストーリー展開が予想できてしまいますし、映像の方は、現実の情景を描いたシーンはともかく、空想のシーンは正直今の時代的には稚拙な出来栄えでかなり “がっかり感” があります。
 
 強いて印象に残ったところと言えば、 アニャ・テイラー=ジョイの新鮮な存在感ぐらいでしょうか。こちらは今後の活躍が期待できそうです。

 

 

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〔映画〕宮松と山下

2024-03-10 08:58:07 | 映画

 
 2022年に公開された日本映画です。
 
 私の受けた印象では、構成にしても映像にしても、なかなかに工夫が凝らされた意欲的な作品だと感じました。
 
 香川照之さんは、役者としての存在感はやはり出色のものがありますし、共演の中越典子さん、津田寛治さん、尾美としのりさんも、作品の醸し出す雰囲気にとてもマッチしていたように思います。
 
 ストーリー自体はちょっとしたミステリー仕立てなのですが、これといった山場もなく淡々と進んでいくので物足りなさを感じるかもしれません。
 とはいえ、こういったテイストの作品、結構、私は好みです。

 

 

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軽井沢殺人事件 (内田 康夫)

2024-03-09 09:57:40 | 本と雑誌

 

 かなり以前に読んだ内田康夫さんの “浅見光彦シリーズ” ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。

 ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら “浅見光彦シリーズ” の制覇にトライしてみようと思い始ました。

 この作品は「第19作目」です。
 今回の舞台は “軽井沢”。軽井沢そのものへの出張はありませんが、プライベートで何度か訪れています。

 ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、内田さんのもうひとつの人気シリーズ「信濃のコロンボ」の主人公竹村岩男警部も登場する珍しいコラボ作品です。本作で初めて二人が顔を合わせた設定ですが、適度な絡み方でよかったですね。
 ストーリー自体は、一昔前、昭和の香りがする展開でしたし、謎解きの「小道具」もちょっと時代がかっているので、好みは分かれるでしょう。

 さて、取り掛かってみている “浅見光彦シリーズ制覇チャレンジ”、それほど強い意志をもって完遂しようとも思っていませんので、まあ、“どこまで続くことやら” です。

 次は「佐用姫伝説殺人事件」ですね。

 

 

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〔ドラマ〕Vienna Blood(シーズン1)

2024-03-08 09:16:08 | 映画

 
 2019年から放映されているイギリス・オーストリア合作のテレビドラマです。
 
 舞台は1900 年代初頭のオーストリア ウィーンで、テレビドラマでありながら当時の時代感をしっかり醸し出しているのは、流石にBBCのドラマですね。
 
 サスペンス作品としては、よくある「コンビもの」で比較的淡々としたトーンで物語は展開していきます。
 
 ただ、通底している「フロイト流心理学」や「ユダヤ人問題」についての感覚がない私の場合、それらを踏まえてのこの作品の深みまでは理解することができないでしょう。

 

 

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〔映画〕サバイバルファミリー

2024-03-07 08:52:47 | 映画

 
 2017年に公開された日本映画です。
 
 突然の「日本全国電力全断」という設定とそれによって始まる “サバイバル・ロードムービー” です。
 
 「サバイバル」といっても、ベースは “コメディ” なので刺激的な演出はありません。最後は、予定調和的な happy end での幕引きです。
 
 この手の映画は好みが分かれるでしょうね。私の印象は “今ひとつ” といったところでした。
 こういった作品にテーマのような「一本の軸」を期待するのは筋違いなのだと思いますが、どうにも中途半端な物足りなさが残りましたね。
 
 深津絵里さんも好演でしたが、ちょっともったいないキャスティングだったように感じました。

 

 

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〔ドラマ〕スパイの妻

2024-03-06 16:05:43 | 映画

 
 2020年に放送された長編テレビドラマで、同年劇場映画としても公開されました。
 
 ドラマの割にはかなりしっかり作られている印象ですが、その点は、演技力で定評のある蒼井優さん、高橋一生さんのお二人に拠るところがとても大きいですね。さすがでした。
 
 あと、適度な “サプライズ” や “伏線回収” が効いたサスペンスタッチのストーリー展開はなかなか楽しめましたが、最後の最後は唐突で、ちょっと “息切れ感” が感じられたのは残念です・・・。

 

 

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なんかいやな感じ (武田 砂鉄)

2024-03-05 15:54:02 | 本と雑誌

 いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。

 武田砂鉄さんの著作は、以前「マチズモを削り取れ」「べつに怒ってない」の2冊を読んでいるのですが、その論旨には、概ね同意するところとちょっと違うかなと感じるところが合い混じっていた印象があります。
 とはいえ、気になるライターさんではあるので本書も手に取ってみたという次第です。

 期待どおり数々の興味深いコメントや洞察がありましたが、それらの中から特に私の関心を惹いたところをいくつか書き留めておきましょう。

 まずは、「学ばないほうが」という小文から。
 政治家自身の発言の中で顔を出した “ホンネ” のフレーズを問題視され、その釈明をするにあたってありがちな情景。

(p104より引用) 言い訳が貧相だと重大な物事まで貧相に染められてしまう。結果、問われることなく、同様の出来事が温存されていく。

 特に昨今の政情で見られるのですが、問題事象に対して、学校や職場ではあり得ないような理屈にもならない「低次元の言い訳」を真顔で繰り返されると、こちら(批判する側)の方も、あまりにも話にならず、「同じ土俵で、問題点を共有しての真摯な議論」ができなくなることがあります。
 さらには、ひとつの不祥事のケリがつかないうちに、次々と問題行動が続発するので、全ての追及が “尻切れトンボ” 状態で漂ってしまうのです。
 そこでは、ひとつひとつ片づけていこうとすると「まだ、そんなことを問題視しているのか」といった不当な批判を受ける・・・、不正を行っている側の開き直った態度が “大人の対応” なのだと言わんばかりの風潮。もちろんこういった「社会の劣化状態の結果的な黙認や見逃し」は決して許されることではないはずです。

 もうひとつ、「決めるのは自分」から。
 TBSラジオで永六輔さん野坂昭如さんが、近しい人を空襲で亡くした戦争体験を語りつつ、そういった体験が戦争を知らない世代にも語り継がれることを信じていたとの話を受けて、永さんの番組で長年アシスタントを務めた長峰由紀さんのことばです。

(p236より引用) 「だって、それしかないじゃないですか。それ以外にないじゃないですか。語り継いでいくしかないんです。難しくなっていくのかもしれません。体験してない人間が言うのはおこがましいというような言い方もありますが、そんなこと言ってる場合ではないと私は思います。語っていいんだと思います。だって、私、永さんから聞きましたから

 そのとおり、実際に体験していない人が語り継ぐことは、なんらおこがましいことでもないし、むしろとても大切な決意だと私も思います。

 さて、最後に本書を読み通しての感想です。

 このところラジオやSNSを通じてその言動が気になっている武田さんの最近の本なので、かなり楽しみにしていたのですが、武田さん個人をモチーフにしたエッセイは、正直なところ、期待していたほどには、今ひとつ私には響かなかったですね。
 もちろん、いくつかの小文で武田さんらしい視点や思索に触れることはできたのですが、やはり最近の時勢を鑑みるに、武田さん一流の “真っ当な社会批判” をもっとストレートに目にしたかったという想いが残りました。
 そのあたりの切れ味はちょっと物足りなく残念でしたね。

 

 

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〔アニメ〕マグマ大使

2024-03-04 10:19:37 | 映画

 
 1992-93年に制作された オリジナルビデオアニメーションです。
 
 原作は、1960年代の手塚治虫さんの漫画作品ですが、私の記憶にあるのは「テレビ放映された実写版」です。
 マモル役の江木俊夫さんは、のちにフォーリーブスのメンバとしてアイドル的人気を博しました。といってもピンとくる方は極々少数でしょう。
 
 さて、このアニメ版ですが、今回配信サービスで初めて存在を知りました。
 1990年代の作品にしてはアニメーションの出来はかなり貧相ですね。メインのキャラクタもそうですが、目につくのは「背景の絵の雑さ」です。すでに「スタジオジブリ」の作品が世に出ていたころで、もちろん比較するべくもないのですが、雲泥の差がありますね。
 
 手塚作品特有の “メッセージ性” も、作画品質がこのレベルだと残念ながらインパクトが感じられません。残念です。

 

 

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〔映画〕ザ・ロストシティ

2024-03-03 12:12:24 | 映画

 
 2022年に公開されたアメリカ映画です。
 
 “トレジャーハンティング”系のアドベンチャー色のかかった “ロマンティック・コメディ” といったところでしょうか。
 
 ただ、キャスティングが、サンドラ・ブロック、チャニング・テイタム、ブラッド・ピット、ダニエル・ラドクリフという何とも豪華絢爛な面々で、その分、かえって設定やストーリーの貧弱さが際立ちましたね。ラブコメにしては、主人公たちがちょっと重量系的過ぎます。
 
 なんとなく予想はついていましたが、エンターテインメント作品としては、やはり残念なレベルの出来映えでした。
 とはいえ、専門家の評価はまずまずらしく、私の感性もあてにはならないようです。

 

 

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〔映画〕ブラック・ドッグ

2024-03-02 17:37:59 | 映画

 
 1998年に公開されたアメリカ映画です。
 
 大型トラックが主役で爆走する類の作品は、アメリカ映画でよくあるパターンですね。
 
 その爆走シーンですが、この作品が制作されたのは今から25年以上前なので、ほどんどCGを使っての演出は見られません。その分かえって映像には迫力とリアリティが感じられますね。
 
 もっといえば、ストーリーやキャスティングについては特筆すべきところはなく、見どころはその「カーチェイス」シーンのみということでしょう。

 

 

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