OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

〔映画〕レイニーデイ・イン・ニューヨーク

2022-01-05 10:54:44 | 映画

 
 脚本・監督がウディ・アレンということだったので、ちょっと気になって観てみたのですが、このストーリーは如何なものでしょう? 正直なところ、私には全く合いませんでした。
 
 ラスト近くの展開も、そこに至る主人公の心情の変化が今ひとつ理解できなかったので、かなり唐突な感じ。それに続くラストシーンも、さすがにそれはないだろうというオチで、不自然さの極みでしたね。
 
 キャスティング面では、話題性のある若手俳優の面々が登場しているようで、そのあたりはまずまずという感じでしたが、例えば、ジュード・ロウ。彼らしからぬ役どころで、何故彼なのか・・・、まったく活きていませんでした。
 残念な作品だと思います。

 

 

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〔映画〕さらば愛しきアウトロー

2022-01-04 08:20:36 | 映画

 
 ロバート・レッドフォードの俳優として最後の出演作ということで話題になった映画です。
 
 実話をもとにした物語ということですが、私には、この程度の平板な展開がちょうどよくなってきました。わざとらしい演出や過度なアクションは無用です。
 
 私にとってのレッドフォードは、1970年代の「スティング」「華麗なるギャツビー」での印象に強烈に残っていて、それ以降はずっと間が空いてしまうんですね。(もちろん、出演作は何作も観続けていますが)
 
 82歳での本作品、ラストを飾るには少々もの足りなさも残りますが、こういった余韻の残し方もスマートです。
 
 

 

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〔映画〕007/トゥモロー・ネバー・ダイ

2022-01-03 18:35:59 | 映画

 

 「ゴールデンアイ」に続いてのシリーズ第18作。ピアース・ブロスナンの「ジェームズ・ボンド」としては2作目です。

 ストーリーは比較的平板な展開ですし、アクションシーンも少々古臭さを感じますが、その分、オーソドックスで無難な「007作品」に仕上がっているように感じます。

 ボンドガールのミシェール・ヨーは、激しいアクションのパートナー役を “軽いノリ” で上手くこなしていて、好印象でした。彼女もこの作品を皮切りに、ハリウッド映画での活躍が増えましたね。

 

 

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〔映画〕ゴルゴ13(劇場版)

2022-01-02 17:02:14 | 映画

 
 1983年(私が社会人1年生になった年)制作なので、今から40年近く前の作品です。
 
 劇場アニメ版ですが、ストーリーもそれらしい展開で、かなり原作のコミックのテイストに近い出来だったと思います。
 少なくとも、ゴルゴ13の場合はコミックのインパクトがあまりに強烈なので、「実写版」の映画だと誰が演じても無理がありますから。
 
 しかし、声の出演の声優さんたちには時代を感じますね。
 瑳川哲朗さんは別として、納谷悟朗さん、藤田淑子さん、富田耕生さん、小林清志さん、富山敬さん、青野武さん・・・、と懐かしいレジェンドのみなさんが並んでいました。

 

 

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開高健の本棚 (開高 健)

2022-01-01 12:24:23 | 本と雑誌

 いつもの図書館の新着本リストの中で目につきました。

 開高健さんによる「本をめぐるエッセイ」なのですが、彼の書斎や蔵書の写真もふんだんに掲載されていて眺めているだけでも楽しい本です。

 その中から私の関心を惹いたところをいくつか書き留めておきます。

 まず、開高さんのエッセイ「白いページ」の「続・読む」から、本を手に取るときの開高流作法について。

(p77より引用) 本にも“匂い”があって、香水瓶は栓をとらないとわからないけれど、これはいつも栓をとった状態でそこにあるのだ。その匂いが第六感でヒクヒクと嗅ぎわけられるようになってくる。本は、だから、読むまえにまず嗅ぐものであるわけだ。
 つぎに本は、読むまえに、見るものでもある。パラパラと頁を繰ったときに字の行列のぐあいを一瞥すると、かなりのことが見えるものである。つまり、頁は画でもあるのだ。それが読むまえにちょっと見えるようでないといけない。

 同じエッセイから、もう一か所。“傑作”といわれる作品の読後感を取り上げたくだりです。

(p82より引用) よく読後に重い感動がのこったと評されている”傑作”があるが、これは警戒したほうがいい。ほんとの傑作なら作品内部であらゆることが苦闘のうちに消化されていて読後には昇華しかのこされないはずで、しばしばそれは爽やかな風に頬を撫でられるような《無》に似た歓びである。作品内部での不消化物が読後の感動ととりちがえられて論じられる例があまりに多すぎるので、そんなことも書きとめておきたくなる。

 なるほど、これもなかなか含蓄のある指摘ですね。

 そして、本書の最終章は、「『名著ゼミナール 今夜も眠れない』から厳選30冊!」とのタイトル。
 1984年から85年にかけて「月刊カドカワ」に掲載された本からの抜粋が紹介されています。

 さて、私の趣味は開高さんの好みとどのくらい同期しているでしょう?
 結果、列挙された本のうちで私が読んだことがあるのは、なんと2冊。「パパラギ」「ソロモンの指輪」だけでした。そのころは私が社会人になったばかりのころで、それほど本を読んでいなかったのが如実に顕わになってしまいましたね。

 

 

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