レビュープラスというブックレビューサイトから献本していただいたので読んでみたものです。
京都花街のお茶屋の有り様を“日本的経営のToBe像”として取り上げた異色の経営本です。
とはいえ、ビジネス書としてはその論考が少々我田引水的で、自身の仮説に誘導する強引さを感じました。
やはり「お茶屋」は、ニッチなマーケットを対象にした特異な経営形態で、その事業ドメインにおいてはひとつの成功モデルであることは確かだと思いますが、このビジネスモデルを一般の企業の経営の指南役とするのは「?」というのが正直な印象です。
むしろ、本書の面白味は、普段接することのない花街の姿を垣間見ることができる点にあるように思いますね。
「一見さんお断り」の勝ち残り経営 ~京都花街お茶屋を350年繁栄させてきた手法に学ぶ~ | |
髙橋秀彰 | |
ぱる出版 |
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