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前提の説得力 (論理ノート)

2005-07-26 23:36:55 | 本と雑誌

(「論理ノート」p108より引用) すべての前提が直接かつ効果的に結論を支持する場合でも、それを全部使うのは望ましくありません。前提の数を絞れば、論証の焦点が絞り込まれ、より大きな影響力を持つようになります。もう1つ注意すべき点があります。前提(結論を受け入れる理由)の中には、ある特定の聞き手だけに重い意味を持つものがあります。したがってそうした聞き手に対しては、まさにそのような前提を使うべきです。

 「論理ノート」という本は、「論理学」をベースにした実践入門書ですが、上記の記述はプレゼンテーションにも十分当てはまることです。

 プレゼンテーションは、聞く人を論理的に「完璧に」納得させる必要はありません。こちらの訴えたい点に「共感」させればいいのです。

 したがって、聞き手の腹に落ちさえすれば、これでもかと根拠を無理やり食べさせる必要はありません。すべての根拠を列挙する生真面目さよりも、聞き手が満足しさえすればいいという「合目的的」な割り切りが大事です。

 また、プレゼンテーションは聞き手にプレゼントするわけですから、聞き手が好きなものを贈らねばなりません。
 その点からも、聞き手が関心をもっていることに絞って根拠を開陳する(プレゼントする)ことは理にかなっていると言えるのです。

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