いつも行っている図書館でたまたま目に付いた本です。著者の二宮清純氏は私と同世代なので、取り上げられている選手も馴染みがあるかと思い借りてきました。
内容は、過去に雑誌等に掲載された文書の加筆・再録といったもので、正直一冊の本としてのまとまりはないですね。もちろん野球が大好きな方には、興味深いエピソードが語られているのでしょうが、私にはイマイチという印象でした。
その中でも、一つだけ覚えとして引用しておきます。
野村克也監督時代の楽天で復活した山崎武司選手を採り上げたくだりです。
(p144より引用) 「考える野球」に次いで、野村がよく口にした言葉が「根拠」である。・・・
「・・・要するに失敗の根拠さえ、はっきりしていればいいんです。それは次につながりますから。・・・
逆に運よくヒットが出ても、それが偶然の産物だったら、監督は喜びません。それはたまたまであり、次につながらないからです。・・・」
野村克也氏の著作は、以前「弱者の兵法 野村流 必勝の人材育成論・組織論」という本を読んだことがあります。その中でも同様の主張が語られていましたが、こちらは、豪放磊落なイメージのある山崎選手からの言葉だけに、かえって「如何にも野村氏」という感じが強まりますね。
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