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劣後順位 (ビジネスプロフェッショナルの仕事力(日本経済新聞出版社))

2008-11-09 16:06:20 | 本と雑誌

 登場するメンバは、今日のビジネス書の世界では超豪華なラインナップです。

 御立尚資氏本田直之氏勝間和代氏石田淳氏・糸井重里氏・田坂広志氏・冨山和彦氏(糸井氏は、超有名人ではありますが、あまりビジネス書には登場しませんね)。
 私ですら、冨山氏以外の方々の著作は読んだことがあります。

 本書は、ヘッドハンターとして活躍中の岡島悦子氏が「情報活用力」をテーマに、「心・技・体」という切り口から上記の7名の方々にインタビューしたエッセンスをまとめたものです。
 ひとりあたり20~30ページのボリュームなので、正直なところ内容の深さについては物足りなさが残ります。

 とはいえ、各氏の著作での主張のリマインドを兼ねて、本書で紹介されているいくつかのコメントをノートしてみます。

 まずは、「レバレッジ・リーディング」等、一連の「レバレッジ・シリーズ」で有名な本田直之氏のアドバイスです。

 
(p34より引用) 「どの情報が大事か」という優先順位よりも、「どの情報が不要か」という劣後順位をクリアにしていかないといけないのです。そうやって仕分けして、どんどんカットして、その中で残ったものがキーとなる。そういう割り切った処理をしていかないと、情報を集めるだけ集めて結局使いこなせないということになります。

 
 私のように、本質的なものを選び出す力が未熟な場合には、明らかに重要でないものを消去していくやり方は、確かに現実的かつ有効だと思います。

 「レバレッジ・リーディング」という本での本田氏の主張はあまり私には合いませんでしたが、本書でのコメントには共感できるものがいくつかありました。

 
(p36より引用) 判断基準がないから必要な情報が見分けられないのではなく、必要な情報を見分けようとするうちに判断基準が次第に確固たるものになってくるのです。

 
(p46より引用) 応用で済ませられる部分は徹底的にライバルや他者のやり方を研究してレバレッジをかける一方で、独自の視点や戦略を練ることには十分に時間も手間もかけることが大切です。力の入れ方にメリハリをつけるわけですね。

 
 

ビジネスプロフェッショナルの仕事力 ビジネスプロフェッショナルの仕事力
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2008-06

 
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コメント (2)
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