花 「これ一枚」

時折一枚をあっぷしています。

ナズナ

2020-04-04 | Weblog


セリ、ナズナ、ゴギョウ、・・・とつづく 春の七草のひとつで

子供の頃を過ごした福岡や島根の道端でいつも咲いていた野草

茅葺の屋根にも生えていたぺんぺん草のこと

踏まれても踏まれても生えてくる雑草の代表のような花

 

細い茎から更に細い茎をたくさんのばし、その先に三角形の実を付ける

この実の形が三味線のバチにも見えるので「三味線草」とも言われている

このバチの形は見方によってはハート形にも見え倖せを招きそうな形

このナズナには「薺」という難しい漢字が当てられている

撫でたくなるほど愛おしむ「菜っ葉」と言うのが語源とか

その一方で「貧しさ」の象徴のようにも思われていた

飢饉の時にはナズナの葉を沢山採ってご飯に混ぜて食していたとも

 

 妹が垣ね三味線草の花咲ぬ   蕪村

 よくみれば薺花咲く垣ねかな   芭蕉

 

 


チュウリップとネモフィラ

2020-04-02 | Weblog

 

新型コロナウイルスの話題で毎日の一日一日が過ぎ

今年は気の重い春である、終息の日が分からないので尚更の事

2週間前に自転車で鶴見緑地へ


この時に撮ったチューリップ まだ蕾は隠れていて

ネモフィラのいくつかの花は開花していた

あれからもう2週間もたって・・・チューリップも開花しているだろうか

もう少ししたらもう一度行って見ようと思っている


ネモフィラのブルーはどちらかと言えば気を明るくしてくれる

小花のひとつ一つが笑顔のように見えてくるから

チューリップは多分赤色のような暖色系ではと思っている

重い気持ちを晴らしてくれるような気がする


あの時、すぐそばの花畑では菜の花が満開だった

次回訪れた時は、どんな風車の丘になっていることか・・・

 


モクレンの咲く頃

2020-03-17 | Weblog

 

サクラの開花を前に大阪の所々の街路樹には

「ハクモクレン」が咲いて 春らしさを演出している

まだ葉のついていない枝に白い花

この時季に山で出合う「コブシ」によく似ている


ハクモクレンよりは少ないが「シモクレン」にも出合う

紫っぽい濃い紅色の花、ハクモクレンとは違った趣


ハクモクレンシモクレンも沢山投稿済み

今日は樹形の様子を撮ってみる

 


ジンチョウゲ

2020-02-24 | Weblog

 

今年は暖冬らしいけど・・・

年齢のせいか寒い寒いと思いながら過ごしている

その上に新型ウイルスのニュースばかりを聞いていると

出掛けるのが億劫になってしまう

毎年欠かさず観に出掛けている京都植物園の「早春の草花展」は

今年はパスさせてもらっている

狭い狭い我が家の庭に植わっているただ一つのジンチョウゲ

小花が4~5個 香りを伴って咲き始めた

しばらくはウイルスに感染しないように自衛中!

このブログ、しばらく なまけ病に感染させてもらう

 


ピーターパン

2020-01-15 | Weblog

 

この花名ではネットの検索でもヒットは無いし

花の本にも掲載は無いように思われる

花の愛好家が交配を重ねている内に作られた一品種で

数年前の咲くやこの花館でのラン展に出品されていた花

制作者の中でこの名がぴったり来たのだと思われる

シンビジュームの一品種に存在する

 

前回投稿の椿寿庵の椿の花名も

葛城彩、蝶千鳥、旅路、初音、雪小国、観音茶、木洩れ日

観月、春の曙、関西羽衣、天津羽衣、宇陀椿、白牡丹、花日和

菱唐糸、暁の香、雪小国、懸裳、出雲の阿国、白菊、暁の香、などなど

制作者が想いのままに付けられた名が多い

カタカナ名も多数、バレンタインデー、ドーネーション、ファイアーダンス等

椿とは思えないような名もいっぱい

ランの花名にも共通点があるような気がして列挙してみた


舞の袖

2020-01-13 | Weblog

 

一昨日、奈良の馬見丘陵公園と大和民族公園の帰りに

大和郡山市の「椿寿庵(ちんじゅあん)」に寄ってみたが

椿の観賞には時期尚早で

ビニールハウスの中では2000種近くあるらしい中

「舞の袖・妻籠・白侘助・聖」の4種だけの開花

淋しい椿鑑賞だった

4種の中で一番華やかに思えたのがこの「舞の袖」


クレロデンドルム・クアドリロクラレ

2020-01-02 | Weblog

 

咲く季節は1月~2月頃

赤紫色の細長い茎のような先端に白い花を付けている、しかし

茎のように見えているのは茎ではなくて花の一部

長い筒状の先で5枚に別れて花の形を作っている

長い首を持つラッパ状の花、なんとも不思議な形!

どんな必要があってこんな咲き方をしているのかわからないが

世界には想像を超えた花がいっぱいあるのだな~

 

周囲360度、四方八方に

夏の夜空を彩る打ち上げ花火のように

それぞれが思う方向に向かって咲いている

今年はこんな気持ちで過ごすと、いいことがありそうな気がする

 

咲くやこの花館で出合った花

原産地はフィリピン 花名は とてもややこしい!


セイヨウオキナグサ

2019-12-22 | Weblog

 

令和元年は残り10日、そして今日は冬至

あと、クリスマスのイベントは残っているが・・・

いろいろな想いを残して今年も過ぎて行く

 

今日も過去のデータから

花全体が白くて細い薄毛で覆われて

可愛らしいイメージ

少女か乙女と思いきや 翁とは と思ったものだったが

名前の由来は・・

 

花の終わった後に 白く長い沢山の薄毛が伸びて

たなびくような姿になって白髪の翁を連想するかららしい

 

この濃い紫色の花をオキナグサらしく記憶していて

好きになった花のひとつ しかし

赤・薄ムラサキ・白・ピンクなど様々な色があると記されている

 

以前投稿のオキナグサ

 

 


クロユリ

2019-12-17 | Weblog

 

クロユリは咲くやこの花館で何度も撮った花

しかし いつも失敗ばかりで

私には難しい被写体 黒っぽい色で下向きで しかも

花壇の奥の方に小さく咲いている

プロの人に撮り方を教わりたい気持ち

そんな写真を昔のデータから探し出してきた一枚

 

その時の花に添えられていた説明文

「クロユリには、多くの伝説があります。そのうちの

一つに「愛する人へ、そっと贈ったクロユリを相手の人が手に取れば、

二人はきっと結ばれる」というアイヌの伝説があります。」

しかしながら、花は悪臭を放つので、相手の人が匂いを嗅いでしまうと、

千年の恋も冷めてしまうかもしれませんね。

 

 ♪クロユリは 恋の花 愛する人に 捧げれば

  二人はいつかは 結びつく・・・こんな唄もあったが・・・

クロユリは恋の花ではなかった?


アオジクシモバシラ

2019-12-13 | Weblog

 

シモバシラには何度も出合っても

いつもピンボケの写真ばかり

この頃は一応 重たい三脚を持って行っているが

希望のアングルにカメラを構えるのはむずかしくて

三脚を持っていても つい手持ちで撮ってしまう

花より葉にピントが合ってしまった

 

花が終わってからの寒い朝に

根元近くの茎に氷柱のように白い霜柱が出来ることが花名の由来

花の姿が霜柱に見えるのではなかった

 

植物生態園を歩いていると

季節外れでも花名の標識だけが目について

ここに霜柱が植わっているんだなと気付かされる

花の季節に実際に花に出合うと感激する


ヤマトリカブト

2019-11-30 | Weblog

 

30年ぐらい昔 奈良の大台ケ原でトリカブトに出合った

さあー 日出ケ岳に向かって出発!と言う時

ビジターセンターのすぐ傍で見つけた花がその花だった

山野草っぽい雰囲気の花だったような気がして

今日の花とは大分違う

 

このトリカブトは名前のように兜を被ったような形

手元の花の本に載っているトリカブトとも少し違った形

地理的変異で分類はむずかしいとも書かれていて

幾種ものトリカブトが存在するようだ

このトリカブトは「ヤマ」を冠しているので

幾種もの中の一品種ではと思われる

 

毒草の中でも一番恐ろしい猛毒を持っている 毒草の王様

時代劇によく出てくる石見銀山よりは更に猛毒で

危うきには近寄らずに徹した方が賢明

花も葉も茎も根も・・中でも根に一番毒素が多いように書かれている

 

六甲高山植物園で


サンインヒキオコシ

2019-11-26 | Weblog

 

こんな花名もあるんだ! と 思いながら

多分 初めて出合った花

山陰地方の山野のみに限られて生えている花で

珍しい花ではと思った 

 

山陰地方と言っても

山口、島根、鳥取、兵庫、京都と範囲は広い

太平洋側では近縁種の 単に「ヒキオコシ」という花もあるらしく

延命草とも言われ、薬草として利用されているらしい 

 

 四国の山野には「ミヤマヒキオコシ」という別の近縁種もあって

地域ごとに花の姿は変わっているのであろう

よく似た花の形に「アキチョウジ」もあるらしいし

詳しく調べていると植物学の虜になってしまいそうになる 

 

 花だけに限らず生物はそれぞれが深い縁で結ばれていることを感じる

似通った花が次々と出てくると混乱もする

 

 


キセワタ

2019-11-22 | Weblog


 初めて出合った花

今ままでに見たことのない花・・・

こういう花に出合うといつも、なぜこんな名前?と

思ってしまう

 

以前投稿の「ハアザミ」のように上に伸びて咲く

でも、こちらの方がずっと豪華では

垂直に伸びた茎に小さめの花が連なるように咲いている

どちらも人の背丈を超えるほどの大きさ

 

キセワタの独特な花びらは上下に見合うような形で咲いていて

上側の花びらに綿が被ったようにも見えて

「綿を着せたように」見えるから・・が名前の由来と書かれている

 

日本固有の名前らしいから・・・

中国、朝鮮、ロシアにも分布していると書かれていて

それぞれの国では、どう呼んでいるのだろう?

想像を超えた呼び方であろうか

 

 


サラシナショウマ

2019-11-19 | Weblog

 

動物の長めの尾っぽ?のような形

長さは20~30cmでブラシのようにも見え

豪華な花にも見えるのは私だけだろうか

日本の山野草の種類に入るらしいが

山中でまだ出合ったことはない

 

この花の若葉は水に晒すと食用になるらしい

名前の由来が分かった気がする

根は解熱や鎮痛の効き目があると記されている

 

ブラシの木というのもあったけど

世の中には不思議な形の花がいっぱいある

ピントが合っていないのが心残り

 


ツルソバ

2019-11-15 | Weblog

  

2年前に「ヒメツルソバ」を投稿

この花によく似た名前で同属種らしいが、生え方はだいぶ違う

ヒメツルソバは地面を這うように咲き

このツルソバは楕円形の大きな葉に茎を垂直に伸ばして

その茎に花を付けている

白い花に雄しべの先の黒い点が特徴的できれい

 

ツルソバは 手元のどの花の本にも記載は無い

ネットで調べてみると

九州から本州にかけての温暖な海岸付近に生えているらしい

どことなく梅の花にも似ているが

バイ(梅)と言う名が入っていないのは不思議にも・・・

 

毎日聞いているNHKのラジオ

今日(11月15日)の誕生花は「ミゾソバ」と言っていた

この花も「ツルソバ」の同属種と思われる

別名を「金平糖花」とも言うようで

この三種の花はとても似た雰囲気を持っている