腱鞘炎(ジストニア)日記

ジストニア生活もいつの間にか24年目!!
のんびりと付き合っていきます。

さらばアンドレア・タッキ、そして変な名前のギターがやってきた。

2020-11-29 20:28:08 | どうしてギターが増えていくの?
アンドレア・タッキを手放してしまいました。。。。

地鳴りの様に鳴り続ける重低音に深く暗さを秘めた美しい高音
上から下までどこにも弱点の無いギター
音量もあったしね。





こんなに素晴らしいギターを手にする事は二度と無いでしょう。

でもねえ、どんなに素晴らしいギターでも弾けなければ持っていても仕方が無いのです。
今の私にはタッキの弦をしっかりと弾く筋力が残っていません。
年齢を考えても多分一生弾ける様にはならないでしょうしね。


そんな訳でタッキを手放した代わりに、私でも弾ける様な簡単に音の出るギターを探してみました。
アホですなあ。


タッキを弾きこなせなかった一番の理由は、高音弦のリリースポイントの深さです。
弦に右指の先をプラントしたら、圧力を加えて押してから弾かないと、タッキらしい深く太く暗さを秘めた音が出てくれません。
楽器が弦にもっと圧力を加える事を要求してくるのです。
無意識に無理して右指で弦を押しつけて弾こうとするから、力んで関節が硬くなって歪んだ音が出てしまう。
そして体中の筋肉が硬直して指が動かなくなる。

今回は音の魅力よりも弾きやすさ優先で楽器探しをしました。
浅いタッチで右指先を弦にプラントしたら、押さずにそのまま指先をスルーしても鳴ってくれる楽器です。
そういう楽器でないと今の自分には弾けません。

その結果がこのギターです。
あっさりと現れました。
いつもの楽器屋さんで店長さんに「弾きやすいギターはどれ?」って聞いたらお勧めしてくれました。




見た目は普通です。
何のオーラもありません。




裏板はかなり赤っぽい???
マダガスカルローズですって??
こんなに赤かったっけ???




糸巻きはアレッシー!!!
これはちょっとうれしい!!!
アレッシーは見た目も美しいし、使い心地も良いです。




ケースは新品のカモフラージュをサービスで付けてもらっちゃいましたあ!!
これもうれしい!!
さすが新品のギターを買うと違いますなあ。


購入したギターは



カルロス・ファン・ブスキエル

へっ???
「ブス消える」だってえ???
とんでもない名前ですなあ。

スペインの若手製作家のギターです。
音は普通に良い音です。
高音は美しい良い音ですが個性的では無い。
低音もしっかりとした音ですが迫力はそれ程でも無い。
上から下までそれなりの音量で鳴って弱点はありません。
例えると「面白みは無いが真面目で感じの良い近所で評判の優等生」みたいなギターです。

色々な意味で、タッキを手放してまで手に入れる楽器では無い???
ところがそうでも無いのです。

この楽器の突出した特徴は「とっても簡単に音が出る」事です。
名器と言われている楽器は弾き手を選びますが、このギターは誰でもOKなのです。
弦を押し込む必要がまったくありません。
右指先を弦に浅く乗せたら力を抜いてそのままスルーするだけでしっかりと鳴ってくれます。
こんなに簡単に弾ける楽器は初めてです。
簡単に音が出るので、美しい音を出しやすい。
個性的では無いけれども水の様に透明で癖ののない音のギターです。
一音入魂で弾いたら名器からでる様な魅力的な音に負けますが、曲を弾くと私レベルでは簡単に弾けるギターの方が美しい音を維持しやすいのです。

筋力の低下した病人にはピッタリのギターです。
こういうギターを弾いていると良いリハビリにもなります。
ブスキエルで練習をしていると、今まで弾けなかったフレドリッシュも良い感じで弾ける様になってきています。

このままブスキエルでリハビリがうまくいけば、もう一度普通にギターが弾ける様になる気がしていたりします。
新しくギターを買う度に同じ事を言っているので当てにならないですけどね。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。