Learning Tomato (旧「eラーニングかもしれないBlog」)

大学教育を中心に不定期に書いています。

vol.465:「eラーニングに関係ないかも知れない一冊」コーナーはどうして生まれたのか

2012年10月22日 | オープニング
【お詫び、前回4号は本来464号であるところを465号として送信しておりま
した。申し訳ございませんでした。】

10月27日(土曜日)から始まる「読書週間」にちなんで、今回のオープニン
グでは本メルマガの「eラーニングに関係ないかもしれない一冊」という書
評のコーナーの生い立ちについて説明したいと思います。だいたいeラーニ
ングなのに、なぜ「本」に拘っているのか、そもそも「関係ないかもしれな
い」とはどういう意味なのか等、皆さんも疑問に思ったことがありませんか。

本メルマガは、eラーニングブームが始まる2年前の1999年6月に「教育の情
報化mailmagazine」として創刊しました。当時は書籍はおろか、インターネ
ット上にもeラーニングに関する情報があまりなかった時代でした。それな
らば自分で情報を収集し、発信していこうという熱い思いでこのメールマガ
ジンを開始しました。しかし、数年経つとeラーニングに関連する書籍も増
えてきたので、103号から「eラーニングにこの一冊」というコーナーを開始
し、それらの書評を掲載するようになりました。

eラーニングの知識を書籍で入手するという事自体かなり矛盾しているよう
な気もしたのですが、そのあたりの「ゆがみ」が、eラーニング導入期を象
徴しているように感じたのを記憶しています。

しかしこのコーナーはすぐに破綻しました。当時eラーニングに関連する書
籍などというものは、隔週のメルマガで紹介するほど出版されていなかった
のです。取り上げる書籍が枯渇する中、教育や経営ビジネスといったeラー
ニング周辺の本も掲載し乗り切りました。その時、良心の呵責に耐えかねて、
コーナー名を現在の「eラーニングに関係ないかもしれない1冊」に変更し
たのでした。

このコーナーは、マツモト1.0、現在は執筆していないサトウ、ナカダ、
シバタといった強力な執筆陣のおかげで、かれこれ10年近く続いております。
残念ながら132号以前のメルマガのデーターが紛失してしまったため、正確
な数は分かりませんが、紹介した本の数は300冊は超えているはずです。

今年は電子書籍元年と言われています。読売新聞の世論調査(2011年10月21
日)によると、電子書籍を今後利用してみたいと回答した人は29%に留まっ
ています。しばらくは「紙」の本が知識や感動を伝える媒体として活躍して
くれそうです。これからも執筆陣一同、皆様に「面白そうなeラーニングに
関係ないかもしれない一冊」を頑張って紹介していきたいと思います。
(文責 コガ)

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